米国のジョン・ゴーディ (John Godey) が1973年に発表した
傑作犯罪小説があります。
これは映画化もされたので、ご存知の方も多いでしょう。
内容は、ニューヨークの地下鉄を武装グループがハイジャックし
乗客を人質に身代金100万ドルを要求するというもので、
密閉された地下のトンネルから犯人がいかに脱出するか、
乗客は無事救出されるか?という点にアイディアが凝らされていて、
そして、どうやって知能犯を特定して逮捕するのか。
1974年の「サブウェイ・パニック」を見た人なら
主人公・ウォルター・マッソーのラストの表情が印象的だったはずです。
はは・・・映画を見た人しか分からないですよね。
と、また前振りが長くなってしまいました。
それでは今日のお話です。
不意にチャイムの音
893『すまんが、電話を貸してくれんかな?』
俺『あ・・・ああいいですけど』
俺は恐る恐るドアを開けた
893はどこかへ電話してるようだ
893『ちょいと車がパンクしてね、
すまんが迎えが来るまで待たせてもらえんかのう?』
俺『はぁ・・・構わないですよ』
どれくらい待っただろうか
沈黙に耐えれず俺は口を開いた
俺『しかし、大変でしたね・・・
タチの悪いイタズラをする奴がいるもんですね』
893は静かに顔を上げた

(写真は岩城滉一アニキでございます。
本文とは関係がありません。)
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893「お前、なぜ・・・イタズラだって分かった?」
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