都市伝説 vol.44 【幽霊にストーカーされてる…助けて】その2 | Let's easily go!気楽に☆行こう!

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映画、写真、B級グルメ、格闘技、そして少しばかり日常を語る雑記帳です。

23 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:02:34.17 ID:L93X+lHuO



男「(幽霊とはいえ…可愛い女の子に……)」

幽霊「あなたと一緒にいたいの…だめ…?」

男「(いやダメだ!!僕にはもう心に決めた人が…!)」

男「いや…でも…うぅ」

幽霊「(…もう一押し)」

幽霊「お願い…」ウルウル

男「う…わかった!わかりました!!好きなときに出入りしていいから…」

男「そ…そんな目で見つめないで…もう…」

幽霊「(計画通り!!!)」




24 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:04:18.16 ID:L93X+lHuO



幽霊「よっしゃおらぁああ!!!じゃあ今まで通りこの部屋は私も出入りOKてことで!よろしく!!」

男「へ?あれ?」

幽霊「いい暇つぶしになるわー!わーい」

男「あれ?さっきまでメソメソしてたのに」

幽霊「ねえ私専用のスペース作ってよ!」

男「急にキャラ変わった…?」

幽霊「あんたアホね」

男「へ」

幽霊「女の涙の80%は嘘でできています」

男「するってえとなるほど、ぼかぁ騙されたんだな」

幽霊「そうなんだな」

男「えへへ」

幽霊「えへへ」

男「何でこんなことに」




25 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:05:21.30 ID:L93X+lHuO



○月×日(火)

今日幽霊が家に来た。

ショック死するかと思った。

彼女は僕の家に居座るつもりらしい。

好きだなんて言われて舞い上がってしまって

つい出入りを許可してしまった。

やっぱり出ていけと言ったら追い出せば呪い殺すと脅された。

しょうがないからしばらく一緒にいてみようと思う。

大学は休んだ。




27 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:06:37.06 ID:L93X+lHuO



翌朝 水曜日

幽霊「おはようございまーす!」

男「zzz」

幽霊「おはようございまーす!!」

男「zzz」

幽霊「おはようございみゃーす!!!」

男「zzz…ムニャ…」

男「ん…ちょっとお~…人前でベタベタするなって…ウフフ…」

男「可愛いお口にクリームがついてるよ…僕が舐めとってあげる…ウヒヒ…」

幽霊「うわっ」

幽霊「なにコイツきっしょ…」

幽霊「もう知らない!大学遅刻しちまえ!!」ペシッ

男「フガッ!…zzz…」

幽霊「チッ」





28 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:08:01.22 ID:L93X+lHuO



男「ちょっとぉおー!!」

幽霊「なに」

男「何で起こしてくれなかったんですか!!」

幽霊「あ゙!?起こしたでしょうがこのクサレ寝癖があ!!!」グイッ

男「痛てて!ちょっ引っ張んないで!寝癖はしょうがないから引っ張るのやめて!!」

幽霊「あんた!気持ち悪すぎんのよ!何あの寝言!!」

男「ね、寝言?」

幽霊「現実世界でうまくいかない奴に限ってああいうサムい寝言言うのよ!!

ちくしょう!何この切ない気持ち!!」

男「朝からあんまり怒鳴らないでください…はぁ…」

幽霊「頑張れよ!もっと現実の世界で頑張れよ!!」

男「…やっぱり」

幽霊「夢は見るものじゃなくて叶えるものだろーが!!もっと本気出せお前馬鹿!!バーカ!」

男「夢じゃなかった…はぁ…」




29 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:09:06.89 ID:L93X+lHuO



男「今日も休んじゃうか…」

幽霊「大学行かないの?」

男「朝から怒鳴られて行く気失せました…なんだか疲れちゃったし」

幽霊「あ?なんでも人のせいか?おうコラ」ポキポキ


男「や…やめてくださいよそういうの…」

幽霊「まぁいいや。じゃあ今日は一日私に付き合ってくれるわね?」

男「へ?」

幽霊「ふふふ…」

男「………」ゴクリ





31 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:10:51.97 ID:L93X+lHuO



幽霊「…」

男「…」

幽霊「……」

男「……」

幽霊「………」

男「………」

幽霊「…………」

男「…………」

幽霊「……………」

男「……………」

幽霊「………………」

男「………………王手」パチッ

幽霊「あああ!!ちょっ!ちょっとタンマ!!」

男「だめです」

幽霊「あぁっ…」




32 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:11:42.53 ID:L93X+lHuO



幽霊「…」

男「…」

幽霊「……」

男「……」

幽霊「………」

男「………」

幽霊「…………」

男「…………」

幽霊「……………」

男「……………」

幽霊「………………」

男「………………ダウト」

幽霊「あぁっ!」

男「やっぱり」

男「ていうかコレはもっと大人数でないと…」




36 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:13:06.73 ID:L93X+lHuO



幽霊「…」

男「…」

幽霊「……」

男「……」

幽霊「………」

男「………」

幽霊「…………」

男「…………」

幽霊「……………」

男「……………」

幽霊「………………」

男「………………1ニョッキ」

幽霊「うわっ!にっ…2ニョッキ!っぁあ!!!」

男「これも2人では…」




38 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:13:52.47 ID:L93X+lHuO



幽霊「…」

男「…」

幽霊「……」

男「……」

幽霊「………」

男「………」

幽霊「…………」

男「…………」

幽霊「……………」

男「……………」

幽霊「………………」

男「………………やったーいちばーん」

幽霊「あぁっ!またビリ!」

男「バナナばっかり踏むからですよ。それから逆走しすぎ」

幽霊「アイテムかと思っちゃうんだもん…次は私がマリオとる!私がマリオ!!!」




39 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:15:46.96 ID:L93X+lHuO



男「幽霊さん幽霊さん」

幽霊「はいはいなんですおじいさん」

男「誰がおじいさんですか…ちょっとこれ見てください」

幽霊「?」

男「お昼になるとうちのベランダにご飯食べに来るんです。」

幽霊「うわあ!可愛い!」

男「でしょ?」

幽霊「猫太郎~こっちおいで~」

猫「にゃーん」

男「猫太郎はやめてあげて」

幽霊「おらおらー猫じゃらしーうおー」

男「(こうして見ると普通の女の子なんだけどなぁ)」




40 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:18:48.83 ID:L93X+lHuO



○月×日(水)

今日も大学を休んだ。

幽霊さんと将棋をしたりトランプをしたり

たけのこニョッキをしたりマリオカートをやったりした。

全部僕が勝った。

ゲームが下手くそですね、とからかったら

ちょっぴりシュンとした顔で

「どれもあまりやったことがないみたいだから」と言った。

悪いこと言っちゃったかな。

幽霊さんが僕の猫エリーに『猫太郎』なんて変な呼び名をつけた。

エリーは女の子なのに。やめろ。

幽霊さんは変わった幽霊だ。今はあまり怖くない。



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