1 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 02:39:25.40 ID:L93X+lHuO
男「本当なんです。いつも気がつくと幽霊が僕をじっと見てる」
医者「はぁ」
男「昼夜問わず。神出鬼没なんです」
医者「はぁ」
男「おかげでどこへ行くにもビクビクして…ちなみに今はいないみたいですけど」
医者「はぁ」
男「(…やっぱりここもダメか…僕は頭がおかしくなってしまったんだろうか)」
男「…はぁ」
医者「はぁ」
2 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 02:40:37.76 ID:L93X+lHuO
あっ立った
なぜこんな時間に立つし
6 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 02:43:52.40 ID:L93X+lHuO
○月×日(月)
今日も病院へ行ってみたけどやっぱりダメだった。
僕はどうやら本格的に頭がおかしくなってしまったようだ。
病院からの帰りにもあの幽霊を見た。
電柱の影から僕をにらんでいた。
叫び声をあげて周りの人に変な目で見られた…。
やっぱりアレは他の人には見えないらしい。
お気に入りの写真集を見ながら寝ることにしよう。
少し落ち着かなきゃ。
7 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 02:45:32.17 ID:L93X+lHuO
翌朝 火曜日
男「…あ」
男「時間…寝坊しちゃった…」
男「もういいや…今日は大学さぼっちゃおう」
男「ふぁ~~ぁ…」
男「……今日は外に出ないから幽霊見ないですむな…」
幽霊「そうはいかない」
男「!!!!!」
8 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 02:46:18.91 ID:L93X+lHuO
男「うわぁあああああああああああああああああああ」
幽霊「あぁびっくりしてるね」
男「ああああああああああああああああああああああ」
幽霊「話し掛けるのは初めてだもんね」
男「ああああああああああああああああああああああ」
幽霊「家の中で会ったのもね」
男「ああああああああああああああああああああああ」
幽霊「ちょっとお前うるさい」
男「ごめん」
10 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 02:48:01.55 ID:L93X+lHuO
男「あなた…いつも僕のこと…その…ストーカーしてる…」
幽霊「そうです私がストーカー幽霊です」
男「あああああ」
幽霊「幽霊です」
男「いやあああああ」
幽霊「あんた霊感あるくせに怖がりね」
男「だって急に部屋ん中に出てきたりするから…」
幽霊「え?前からたまに来てたよ?」
男「きゃああああ」
幽霊「見つかんないようにしてた」
男「いやぁああ恥ずかしいいいい怖いぃいいいい」
幽霊「(…いろいろと見させてもらったことは黙っておこう)」
11 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 02:49:26.31 ID:L93X+lHuO
幽霊「でも話かけるのは今日が初めてだね」
男「なんで普通に話せるの君幽霊なのに」
幽霊「幽霊が話せちゃいけないの」
男「いけなくないけど…急に出てきて話し掛けたら僕がびっくりしちゃうでしょうが!あなた常識ないんですか!」
幽霊「だって私が見えたらあんたいつも走って逃げたじゃない。話かける暇なかったもん」
男「怖いもの!あなた怖いもの!!」
男「ものかげからじと~っとにらまれたら怖いもの!もう本当やめて!!」
幽霊「(にらんでるつもりは…なかったんだけどな…)」
13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 02:50:54.49 ID:L93X+lHuO
男「えっと…もうアパートには入って来ないでください」
幽霊「えー」
男「あと出ていってもらう前にいくつか質問があります」
幽霊「うん」
男「答えたら速やかに退室してください」
幽霊「ううん」
男「まず一つ。なんで僕のことストーカーするんですか?」
幽霊「あんたしか私のこと見えないもん」
男「やっぱり僕だけしか見えないんだ」
幽霊「うん」
幽霊「私のこと見えないやつにちょっかい出したって意味ないでしょ」
男「確かに」
幽霊「OK!次!」
男「yeah」
14 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 02:52:34.99 ID:L93X+lHuO
男「ネクスト!行くぜ!〇〇県のラジオネーム幽霊に好かれた男さんからの質問!」
幽霊「OK!good boy!!」
男「あなた幽霊ですよね?」
幽霊「YES幽霊です。うらめしや~」
男「全然怖くない。じゃあなんで足があるんです?」
幽霊「えっ足ある?嘘?」
男「ほんとほんと。ほら、スカートちょっと上げてみ」
幽霊「…あっ」
男「でしょ?」
幽霊「ほんとだねー!」
男「ほんとでしょー?」
幽霊「うふふ」
男「えへへ」
男「……」
男「…なにこれ」
15 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 02:54:47.16 ID:L93X+lHuO
男「危ない危ない…雰囲気でこのまま受け入れそうだった」
幽霊「チッ」
男「うわっ今の顔怖いです!もう…」
幽霊「ちょっ…一応女の子なんだからやめてそういうの」
男「ごめんなさい」
幽霊「幽霊だってなぁ怖い怖い言われてたら凹むっちゅーの」
男「はぁ」
幽霊「幽霊だってなぁもっとおしゃれしたり友達とパフェ食べたり」
男「はぁ」
幽霊「プリクラ撮ったりお祭り行ったりパフェ食べたりしたいっちゅーの」
男「あーパフェが食べたいんだ」
幽霊「うん」
18 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 02:57:45.40 ID:L93X+lHuO
幽霊「解決!OK!次!質問!come on!」
男「yeah…いやもういいよ」
幽霊「?」
男「もういいです。出ていってください、あとそれから」
男「もう僕のこと付け回すのやめてください」
幽霊「やだ!」
男「ダメです」
幽霊「やだやだやだ!」
男「だめだめ」
幽霊「やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ」
男「だめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめ」
幽霊「…やだぁ…」グスッ
男「ちょっ…泣くのは…」
幽霊「うう…やだ…」ズズッ
男「え…なにこれ…僕が悪いのこれ」
19 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 02:58:56.40 ID:L93X+lHuO
男「泣くのやめて僕が悪かったからやめて」
幽霊「何よあんた…あたしの気持ちなんて全然わからないくせに…」グスッ
男「いや…泣かせたのは悪かったなぁと…すみませんでした」
男「死んでいるとはいえ女の子は女の子だし…泣かしちゃいけないですよね、女の子は」
男「ごめんなさい」ペコッ
幽霊「……」ズズッ
幽霊「(…こいつ…もう少し押したらいけるな)」
20 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:00:27.85 ID:L93X+lHuO
幽霊「私ね、一人ぼっちなの」グスッ
男「…」
幽霊「誰も私のことに気付いてくれない」
男「うん…」
幽霊「寂しくって…だからついあなたのことを付け回したりしたの…」
男「そうだったんですか…」
男「…なんか僕、君のこと誤解してたみたいだ…ごめんなさい、冷たいことを言ったりして」
幽霊「ううん、いいの」ニコッ
男「(あ)」
男「(笑うと可愛い…)」
21 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/24(日) 03:01:38.52 ID:L93X+lHuO
幽霊「あなたいい人ね、私みたいな幽霊の話ちゃんと聞いてくれるなんて…」
男「いえいえそんなとんでもない」
幽霊「あなたみたいな人とずっと一緒にいられたらいいのにな…」
男「!!!!!」
男「ええっ!?何!?どっどういうこと!?」
幽霊「私…あなたのこと好きになっちゃったみたい」
男「」
幽霊「?どうしたの?」
男「(うっ生まれて初めて告白されてしまった…!)」
<続く>
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