「はだしのゲン」を学校の図書室においてあるのはおかしいという陳情が松江市にあったが、市議会は不採択にした。教育委員会事務局が忖度し、中学校に「はだしのゲン」を生徒が自由に読めないようにする、閉架式を要請したことによって、市内の中学49校のうち39校が閉架式を採用し、生徒が自由に閲覧できないようにしてしまっていた。
 新聞やテレビ報道によって知った市民からの苦情が相次ぎ、閉架式を存続するかしないかを再検討すると教育委員会が発表していたが、昨日の松江市の教育委員会で、委員全員一致で、作年の12月に出した要請以前の状態にすることが望ましいとし、各学校の自主性に任せると発表した。ここで教育委員会事務局の独断であったことが各委員から批判の声が上がった。
 早ければ夏休み明けにはまた元の開架式に「はだしのゲン」が戻されることになった。