臨時工や派遣労働者を切り捨て、下請け業者、部品業者を泣かせて、トヨタが2年ぶりに黒字に転換しました。トヨタ自動車・豊田章男社長:「(今回の決算で)私はやっとスタートラインにつくことができたと考えております。(今年度が)新しいトヨタの再出発の年と考え、新たな成長戦略へと舵を切っていきたい」
 トヨタ自動車が発表した2010年3月期の決算は営業利益が1475億円となり、当初に予想した 8500億円の赤字に対して約1兆円上回りました。2年ぶりの黒字転換です。大幅なコスト削減効果と各国政府の支援策などが追い風になりました。また、トヨタは、大規模リコール問題で約1800億円の影響を見込んでいましたが、想定の範囲内に収まったといっています。安全を犠牲にしても世界のトヨタは、雇用を守ると各国政府から支援を取り付けた結果でしょう。