海上自衛隊の艦船が、インド洋から帰還した。鳩山首相は、この貴重な体験は、将来の日本の外交平和政策に必ず役に立つでしょうと賛辞を持って迎えていた。
 鳩山政権は、この8年間のイラク参戦とインド洋の給油活動の検証をすべきだ。イラクにおいては、小泉元首相の『自衛隊がいるところが非戦闘地域だ!』という詭弁を弄する言動を攻め切れなかった。イラク戦争においては、オランダや、イギリスにおいて『大量破壊兵器がなかった』ことが大きく取り上げられ、国連のお墨付きがあったというのは嘘だったことが証明されている。検証委員会で政府の参戦行為が追及されているのに。
 日米同盟を口にした小泉元首相以来、新聞の論調も「日米同盟」を平気で紙面に載せるようになった。鳩山政権は、自衛隊の参戦について徹底検証すべきだ。イラク駐留においては、NGOよりもたくさんのお金を使い、さらに最終的には自衛隊が現地に行くのではなく、各国のNGOに任せてしまって、駐留陣地に閉じこもざるを得なかったこと、航空自衛隊においては米軍の後方支援、米軍兵士を輸送したり、武器弾薬さえも輸送していた。名古屋高裁で指摘されたように、明らかに自衛隊は憲法第9条違反を犯した。このことの検証を日本も絶対にやるべきだ。