鳩山首相は今年安保改定50周年を踏まえて、日米安保条約が果たしてきた役割を評価し、米軍再編、普天間基地移転問題、海兵隊グアム移転問題など、新しい日米関係、日米同盟にとってどうあるべきかを考えたいと言っていました。
 日米安保条約はサンフランシスコ講和条約を結んだときに、米国が日本に押し付けてきた条約でした。その条約は不平等極まりなく、その改定に尽力したのが、元A級戦犯だった、時の総理岸信介だったと言うのは歴史の皮肉でしょうか。国会内外が安保改定阻止闘争で混乱する中、1960年6月15日、新安保条約の自然成立を待って、岸は総理の座から降りました。

 日本国憲法がある国で、軍事同盟が結ばれていること自体憲法違反であり、自衛隊と言う戦力があること自体、憲法第9条違反である。21世紀は戦争のない世界に、世界はそう動いてほしい、あのときの国連で各国が演説したように。