上関は一瞬の油断も許されない状況です。私も、ブログ「虹のカヤック隊」(こちら)や「祝島島民の会blog」(こちら)をのぞいては、やきもきしています。たとえば10月
15日の「島民の会blog」からは、緊迫感がひしひしと伝わってきます。
15日夜、フォトジャーナリストで「DAYS JAPAN」誌編集長である広河隆一さんが、以下のような緊急声明を出すことにしました。 いつも私たちを支えていただいている皆様へ、ご賛同のお願い。
中国電力がいよいよ山口県上関町の田の浦で、上関原発建設のための埋め立て工事を強行し始めました。
私たちは急遽「上関原発建設中止を求める、ジャーナリスト・言論文化人の会」を設け、緊急の工事中止呼びかけを、政府と中国電力に向けて行いたいと思っております。
中国電力がいよいよ山口県上関町の田の浦で、上関原発建設のための埋め立て工事を強行し始めました。
私たちは急遽「上関原発建設中止を求める、ジャーナリスト・言論文化人の会」を設け、緊急の工事中止呼びかけを、政府と中国電力に向けて行いたいと思っております。
この緊急声明は、10月17日(日)には、政府と中国電力と、そして各メディアに送る予定です。
文面の現在案は以下の通りです。呼びかけ人として、現在 週刊金曜日の平井康嗣編集長と私DAYS JAPAN編集長の広河隆一が手分けして作業を行っています。
ご賛同いただける方は、お名前を掲載させていただきたいと思いますので、至急ご返事を頂ければ幸いです。(Eメールでご返信いただく場合は、件名に「上関原発反対声明」とお書きください)
連絡先 E-mail: hirokawa@daysjapan.net fax: 03-3322-0353
2010年10月15日 広河隆一
この文は、15日現在の案です。
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内閣総理大臣 殿
経済産業大臣 殿
(株)中国電力 殿
「上関原発建設中止を求める、ジャーナリスト・言論文化人の会」の緊急声明。
私たちは、山口県上関町田の浦に、中国電力が上関原発を建設しようとして、いよいよ埋め立て工事に乗り出したことを知り、いてもたってもいられず、工事の中止を求める緊急声明文を準備しました。
上関原発が建設されようとしている田の浦は、希少動物の宝庫として知られています。
生物多様性のモデル地区と言われるこの地域は、瀬戸内海でも珍しく自然海岸が残されてきた地域でもあります。そのためここには多くの天然記念物や希少生物が息づいています。
原発に最も近い、対岸の祝島の漁民は、30年間近くも建設に反対し続けてきました。それは子孫に豊かな自然を残したいという思いからのことです。
私たちが失おうとしている自然は、取り返しのつかないものです。
しかも今中国地方で、原発建設を強行しなければ電力が不足するという報告もありません。
この一帯が地震帯であることも、私たちが反対する理由の一つです。
ひとたび事故が起これば、それは上関町だけの問題ではなく、山口県、そして中国地方から四国・九州・関西にまでまたがる広域の問題となることは、25年前に起こったチェルノブイリ原発が実証しています。
中国電力には、田の浦の埋め立てをすぐに中止し、自然と未来を破壊する原発の建設計画を放棄するように求めます。
政府には、原発推進政策を直ちにやめて、自然エネルギー推進政策をとるよう求めます。
呼びかけ人
広河隆一(DAYS JAPAN編集長) 平井康嗣(週刊金曜日編集長)
賛同人:
皆様の名前を並べさせていただきます。