チッソが分社化されれば、水俣病から『チッソは解放』されるのか | ミュウタントのブログ

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 水俣病と認定されない被害者の救済問題で、原因企業チッソの後藤舜吉会長の年頭あいさつとして、昨年7月に成立した救済法に基づく同社の分社化ができれば「水俣病の桎梏(しっこく)から解放される」と、社内報に掲載されていたことがわかったと報道された。この会長は、なぜチッソが今まで生かされてきたのかを考えたことがないらしい。

 国と被害者団体は、救済法に基づく一時金など具体策について調整している。協議への悪影響を懸念する環境省は8日、後藤会長を呼び、水俣病を足かせととらえていると読み取れる表現が「被害者への思いを欠く」と抗議。後藤会長は「用語には注意を払うべきだった」と謝罪したそうだ。

 チッソのこの思い、若手社員が地域の祭りの中で、チッソの今と被害を起こしてきてしまったことに向き合ってきたことが、水の泡になるような事態になるのではないか。まったく理解に苦しむ。所詮患者救済など、チッソにとってお荷物だとしか考えていなかったのだろう。