2009年7月31日(金)
葛飾シンフォニーヒルズで、2009年度米山さんの『君が代解雇』を許さない会の総会が開かれた。
1年間の活動報告と会計報告が、行われた。そのあと法政大学の学生の自治を求めて闘う仲間を支援している慶応大生からの法大弾圧闘争報告と支援の要請があった。今まさに法大キャンパスは、金の亡者どもに犯され、大学の自治、学生の自治をまったく認めない無法地帯と化しています。
構内でもビラ撒き、立て看の禁止、サークル活動への排除と活動の禁止、まさに学生の憩いの場を奪おうとする大学当局と、その要請で構内に入った公安、警察権力との戦いの場になっていること、そしてそれは今、全国で吹き荒れるリストラの嵐と軌を一にする闘いであることの確認が訴えられた。再び有無を言わせない、戦争への道作り。警備員による学生達に対する暴力、警察権力によるでっち上げ逮捕、この3年間でなんと110名逮捕、31人の起訴という大弾圧を法政大学は嘘の告発までして警察権力と結託して、学生の自治を奪おうとしています。サークルの団体である文化連盟はいままで大学側と対立したことは余りありませんでしたが、サークル部室の閉鎖、利用禁止、真実を伝えようとするビラの配布禁止に対していっせいに抗議の声を上げました。
今、法政大学当局は、授業料をなんと年間120万から170万円徴収し、金融投資につぎ込み大きな欠損を出しています。授業内容を充実させることに使うのではなく、学生をただ金儲けの道具としてしか見ていないのです。
この間学生からの訴えに、入学試験闘争が取り組まれ、また6.14/15集会に全国から1200名の学生・労働者が法大キャンパスを取り囲みました。しかしこれに対し大学側は、200メートル以内でのビラ撒き禁止、拡声器の禁止などを矢継ぎ早に決めていったといいます。大学の営業権を邪魔するなと、大学周辺200メートル以内での情宣活動の禁止を裁判所から取り付けていました。ここには学生の自治どころか大学の自治、学問の自由さえもない、授業料、設備整備費として多額の金を徴収し、マネーゲームにつぎ込み、なんと28億円もの巨額損失を出したことが今年3月に分かっています。
法政大学当局の暴挙を打ち破るためにも、学生の自治、学問の自由を勝ち取るためにも学生・労働者一体となって闘うことが求められているということを確認しました。
米山さんから米国ULLA(ロサンゼルス統一教員組合)との3日間の交流報告がありました。米国に訪問したのは7月1日からの3日間だった。
以前から交流のあったアーリーン・井上さんらの尽力で、NEA(全米教員組合)の大会に参加することができた。今、アメリカも教員に対する解雇の嵐が吹きまくっている。
教育庁長官ダンカンも、対立ではなくパートナーとして一緒に教育改革をと訴えていたのに対し、教員達からは野次もなく黙って聞いていたという。オバマ政権への判断がまだ定まらない、様子見状態であったからだという。
UTLAの活動家たちとも交流ができ、NEA大会で日本の『君が代・日の丸』と闘う教育労働者に対する支援特別決議を上げさせるとこまで行った、という報告が、帰国後に届いたという。YANO(反軍事化市民グループ)との交流もできた。米国では、911以降、各地にこうした反軍闘争を進める団体が、立ち上がったという。
米国から学んだこと連帯と継続することの強さ、そして教育労働者だけでなく、市民との交流の中で連帯支援関係を生んでいったこと。
おかしいと思うことを変だよといえる、そんな教育現場に戻したい、その闘いは続く。