受験塾に使われていた教材に南京大虐殺とかが入っていたと産経新聞が又騒ぎ立てた。
もういい加減に自虐史観という殻から出たほうがいいと思うのだが、日本を辱めている、こんな歴史を習ったら日本に誇りが持てない、今の子ども達に自分のおじいちゃんや祖先はこんな悪いことをしていたと教えるのはけしからんということで、自民党内にも歴史教育を改善するとかいう会ができている。
新しい歴史教科書をつくる会の教科書がいいと採択に走った自治体も出てきているし、何が何でも採択させるとそれまでなかった中高一貫校を無理やり作ったりした東京都のような自治体もある。
行政府の長がごり押しして教育委員を入れ替えたりするところも出てきた。任期満了に伴う措置だから違法ではないというが。
まったく歴史ときちんと向き合わなさ過ぎる。過去の反省から未来を見るということができなくて、日本という国に誇りがもてない子ども達を作ってしまうというのだから、自分達こそが誇りをもてない国にしているのではないかと思う。自虐史観だと騒ぎ立てる方が、よほど日本を辱めている。
1999年に「国民の歴史」という本を出した新しい歴史教科書をつくる会との協力関係にあった産経新聞、大々的に宣伝していたし、扶桑社は子会社だったし、教科書もそこから出た。
何度も内紛があって昨年から分裂したつくる会は、自由者版の歴史教科書を出してきた。まったくひどい内容だった。検定段階で誤字脱字を何箇所も指摘されていたが、出来上がってきた本も、ひどいものだ、校正力のない出版社だとしか言いようがない。横浜市のいくつかの採択地区で採用されたが、子供たちがかわいそうだ。