安達峰一郎さん | ミュウタントのブログ

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  国際連盟の国際司法裁判所第4代所長になった人だ。日本の戦争に反対し、法の下の平等を唱え、紛争を武力によらない平和的な解決を求め、国際司法裁判所の設立に奔走した人だった。
 応訴義務、紛争当事国から訴えられたら必ず応訴しなければいけないというルールを世界各国に認めさせようとしていた。しかし、それに反対したのは『日本』だった。
 日本の過去を振り返るとき『戦争』への道を誤りだったとして、日本が各地でやったことを暴き出していくと、自虐史観だという人達がたくさん出てきた。テレビ東京で、誤った歴史に足を踏み出そうとしていた日本を止めようとした人がいると司会の三宅裕司さんが紹介したのが安達さんだった。
 東条英機が国会で戦況報告をしていたときに『嘘をつけ』と野次を飛ばした議員がいたり、『大本営発表』の嘘にごまかされない人たちもいたということだろう。
 田母神論文だけでなく、自分達の立ち位置がよく分からない東京裁判を批判する人たちもいる。あのシナリオは、昭和天皇が求めた東条以下の忠実な臣下たちに戦争責任を全て負わせることは成功した。マッカーサーが日本を離れるとき、昭和天皇は謝辞を述べていた。自分の戦争責任を追及する声を、抑えることができたからだった。もし東京裁判が間違っているとしたら、昭和天皇こそその戦争責任を問われるべきだったと思う。しかし、批判している人たちは、勝者の論理で裁いたということで批判して、インドのパール判事を持ち出してくる。しかし彼は、欧米列強のアジア支配に対して、批判的であって、何も日本の行為を正当化しようとしたのではなかった。日本がやってきたことは、アジア解放の聖戦だったとする人たちのなんと愚かなことか。朝鮮半島、台湾の植民地化、そして満州、アジア諸国への侵略、圧制は善政だったというのだ。米国からの圧迫からあの時はやむを得ずという人達がいるが、今の中国進出のように得意分野をお互い競い合えばよかったのだ。
 そしてこのことを続けて書いていくと、反日左翼だとか、朝鮮人だとか馬鹿なコメントを書いてくる奴がいる、日本語もまともに操れない日本人が多くなったなあ。ボキャブラリーが少なすぎだよ。
 植民地政策において善政を敷いた、という人たちもいる、NHKのJAPANNデビューに批判を浴びせた人たちなど最たるものだろう。アジアから覇権を唱えるのに、台湾、朝鮮、満州を踏み台にしたことは確かなのに、植民地にしたことが善政だったというのか。本当に善政だったとするなら、あの3.1独立運動などという朝鮮人民のデモと抵抗など起きなかったと思う。日本の軍人として、死を選ばなければならなかった人たちもたくさんいる。
 また台湾を中華民国だと名乗ったことは、台湾の独立派の人たちにとっては、正しいと思っているらしい。国民党軍が、中国共産党軍におわれ、台湾に逃げたことからそれは始まった。世界は始め、中華人民共和国を国家だとは認めなかった。いまでも台湾は、中華人民共和国の所有ではないという人たちまでいる。
 70年代のニクソンショックで日本は、米国に頭越しの米中国交回復をやられてしまった。慌てた時の日本政府、田中政権は、即座に訪中を決め日中国交回復を図ったのだった。

 台湾は、国際的にその地位は確立していないという日本側の発言に対して、馬英九総統は5月5日、「1952年の日華平和条約で、台湾の主権が中華民国に戻った事実はすでに確認されている」と言っていた。しかしその中華民国は、現在、国連に国家として承認されていない。1952年の当時、中華民国の総統は蒋介石だったが、国連の常任に自国でありながら、蒋介石総統が、国連を重視しなかったことは、最大の失策だったとおもう。彼は、その後中華民国を国連から脱退させてしまった。このため中華民国という国は、国連から存在を認められていない。中華民国は、国際的に認知されておらず、国際的地位は確定していないのである。この意味から、斉藤代表の言は正しいと思う。
 中華人民共和国が米国との国交回復を実現したとき、すでに『台湾』は国際社会の外にいた。
 先ごろ衆議院の再可決で成立した海賊対処法は、それこそ無期限だ。その名を借りて武器の使用も自由になった。日本の専守防衛という解釈改憲のよりどころも捨てて、自衛隊という日本軍が、常時海外に派兵される事態になった。これは明らかに、日本国憲法第9条の第一項に違反している。紛争を解決する手段に武力を使わないと世界に宣言した日本国憲法第9条に違反する行為を続ける政府、自公政権を許せない。