なんとなくACE125RのOHCエンジンの元ネタが分かったところで次のステップへ。
ここまで分かると、「腰下のクラッチ側はOHVエンジン、すなわちCG125のエンジンと変わらない」という感じがします。
というわけで、CG125のサービスマニュアルを参考にオイルラインを検討したいと思います。
CG125のオイルラインがこちら。
薄赤の部分がオイルポンプで、赤矢印がそこからのオイルの流れです。
拡大しましょう。
オイルポンプで加速されたオイルは、途中で分岐してシリンダーヘッド、クランクおよびギアへと流れます。
ここで2つの方法が検討できます。
1、ポンプからの直接の流れを拾う
一番流速が大きいのは、ポンプからの直接の流れです。
イラストに落とし込むと、このようになります。
このラインをオイルクーラーを通して戻します。
緑の線は、オイルラインを塞いでいることを表します。
簡単に言うと、分岐ラインを別の場所に動かしているだけで、流れに変更はありません。
非常に単純で、明快なラインと言えます。
メリットとしては、やはりオイル全量がオイルクーラーに入ることです。
これの唯一のデメリットとしては、元々加工用の穴が開いている部分を利用するとはいえ、クランクケースを加工することでしょうか。
場合によってはエンジンを降ろさないと加工できないこともあり、作業としてのハードルは高いと言えます。
2、分岐の一部を使う
クランクケースを加工するのはハードルが高い。
となると、選択するのはクラッチカバーの加工です。
オイルは分岐してからクラッチカバーのラインに入ります。
そこからバイパスする形で、オイルラインを形成します。
こんなイメージです。
メリットは、容易に取り外せるクラッチカバーのみの加工で良いという点です。
デメリットは、オイルの半分しか冷却できないということです。
その分はオイルクーラーを大きくすれば良いということになりますが、抵抗が大きくなりオイルの流速が落ちます。
流速が落ちた分、オイルはエンジンの熱を吸収しやすくなり高温になるため、オイルクーラーを大きくしたからといって温度が落ちるということに直結するわけではありません。
オイルポンプを高性能なものに変えればそれも改善されるかもしれませんが、どんどん手間が増えていきます。
2つの方法を検討しましたが、素人がやりやすいのは2の方法だと思います。
まずもって、たかが125CCにオイルクーラーなんて必要かってところなんですが、キャブレター変えたあたりからエンジンの熱さが気になってしまい落ち着きません。
ひとまず、オイルストレーナーキャップ(フィルターキャップ?)に穴を開けて、油温計を付けるところから始めたいと思います。