ACE125の馬力って実際のところどうなの? ~ 馬力を上げる考察 その1 ~ | 明日から本気出す

前に「ACE125の馬力は4ちょっとしかない」と書きました。

 

これは推測になるのですが、ヨーロッパ圏がメインとなるACE125はEURO(ユーロ)(欧州排出ガス規制)の影響が大きく、本来のパワーを出すと規制に引っかかるのでデチューンしているのだと思います。

 

そのため、それらの部品を変更することで馬力アップが見込めるのではと思っています。

(日本の法律に適合する範囲内で)

 

当然、エンジン排気量を変更することはできませんので、その他の部分になります。

それではひとつずつ検討していきましょう。

 

1、スパークプラグ

スパークプラグについては以前書きましたが、NHSP LD D8RTCというプラグが付いています。

後述しますが、スパークプラグ、エンジンオイル、バッテリーは工場出荷時の動作確認を行うための仮組みだと思っておいたほうがよさそうです。

これで走らないということはありませんが、エンジン性能を活かせてるかと言われればノーです。

キャブレター車は、インジェクション車より点火の良し悪しがエンジンに影響する割合が大きいと思います。

スパークプラグについては、NGKやDENSOに交換するだけでエンジンの調子が良くなったと感じられると思います。

私はNGKのDR8EIX(イリジウム)に変えました。

 

 

すこぶる調子が良いです。

 

2、エンジンオイル

言わずと知れたエンジンの血液。

これもスパークプラグと同様、最初に入っているのは動作確認用と思いましょう。

ACE125は800lmと容量はたかが知れてるので、思い切って高級オイルを入れることをオススメします。

ACE125は特に指定のオイルはないようです。(あったらごめんなさい)

オーナーズマニュアルには「乗っているエリアの気温に応じたオイルを選びなさい」としか書いていません。

猛暑や厳寒期に乗ることは稀なので、私はマルチグレードの10W-40を入れています。

MOTUL 4T 7100 10W40です。

 

 

元モチュール社員からは、300Vでもいいと言われています。

よく「安いオイルでもこまめに交換すればいい」と言われますが、安いオイルは油膜保持性が低いため油膜切れを起こす可能性があります。

これはこまめに交換したからといって解消できるものではありません。

エンジン内部は一度削れると元には戻りません。

出来れば早いうちに良いオイルへの交換を行いましょう。

 

3、バッテリー

これは個人的なことですが、最初のバッテリーは1年で終わりました。

自分の管理のせいですが、交換してからは今のところ問題ありません。

馬力に直結はしないので、優先度はそれほどでもないかもしれません。

 

4、キャブレター

前3つに比べてハードルが上がりますが、これが一番効果があるのではないでしょうか。

これは日本販売元のアローズさんがオススメするだけあり、確実にパワーアップします。

やはりユーロ4の排ガス規制からキャブレターを絞っているとのことで、いわゆるビッグキャブ(あくまで125ccでの)に変えることで本来のエンジンパワーを引き出すことができます。

これは大きくすれば大きくするほど良いというものではないので、適正なものを選ぶ必要があります。

ACE125の適正キャブ径ですが、キャブ口径26.73φ、アウターベンチュリー口径21.19φなので、ノーマルはDENI CPZ26というおそらく26φが付いています。

同じ26φでも吸入口の形状が違うだけで馬力アップにつながる(ベンチュリー効果が高い)のでKEIHINのPE26に変えるのもありかと思います。

私はPE28を選択しました。

グンッと加速性が良くなります。

 

 

30φとなるとどうなんでしょう?エンジンの吸い込みが追いつかなくて流速が上がらない気がします。

無理ということはないのでしょうが、計算からも分かるようにちょっとオーバーな気がします。

 

5、スプロケット交換

キャブレターと同様ハードルが高いですが、これはキャブレター交換と同時に行わなくてはなりません。

なぜかというと、エンジンのパワーが増したからといってそれでスピードが上がるわけではないからです。

単純な表現をすると、エンジンの吹け上がりがよくなっただけでタイヤの回転は変わってはいません。

そのため、エンジンの元気が良くても速くなったとは感じられず、逆に簡単に5速まで上がってしまって不満だらけのバイクになってしまいます。

ここは確実にセットでするべきところです。

私は先にスプロケット交換をしてしまったのですが、キャブの前に変えるかセットで行うかだと思います。

スプロケットは、エンジン側のドライブスプロケット、後輪側のドリブンスプロケットがあります。

OORacingは後輪側をT34(ノーマルはT38)に変更するのを薦めていますが、個人的にはエンジン側でT16(ノーマルはT15)に変えることをオススメします。

 

 

前後の違いはありますが、やっていることはほぼ一緒です。

一般的に後輪側で変えたほうがエネルギーロスが小さいと言われていますが、公道走行のレベルでは無視していいと思います。

 

 

 

現状、自分で試してみたものはこのぐらいです。

個人的には、最初から125CCとしてはパワー不足を感じることはありませんでした。

とはいえ、乗ったことのある125CCはCB125Rとスーパーカブ(これは110CC)しかないので比較対象が少なすぎるのですが、125CCに高望みするのも酷なものです。

唯一気になっていた高速度域(とはいっても60km/h)のエンジンのうなりも、スプロケット交換で解消されたので不満はありません。

 

「このスタイルは好きだけど、走りに元気がない」と思う人は試してみてください。

 

次回、気が向いたらCDI交換やります。