続・伸びろスイングアーム 〜回顧録 その3 ACE125の車高を考える〜 | 明日から本気出す

ロンスイにするときに最後まで悩んだリアの車高。

 

スイングアームが長くなるということは、サスの長さが変わらない場合はスイングアームを上へ持ち上げなければなりません。

腕(サスペンション)が伸びないので、掴む部分(スイングアームのショックボルト)を近づける必要があるということです。

 

最初の考えでは30㎜ぐらい伸ばさないと元の車高にはならないと思い、ヒップアップアダプターを作っていました。

※市販にはアルミ製10φしかなく、スチール製12φのものを自作

 

 

 

ヒップアップアダプターの制作には、ベースとなる部分はかねよしさんに、穴あけにボール盤を使いたかったので、「GoF studio」さんで借りました。

都内で工作機械が使えるレンタルスペースはいいですね。

ホームセンターにもそのようなスペースがありますが、都心のホームセンターにはないため郊外まで行かなければなりません。

そのため、割と近場にそのような場所があって助かりました。

 

ヒップアップアダプターを作りましたが、ちょっと冒険をして「タイヤからフェンダーまでで45㎜もあればいけるんじゃね?」と思い、結局サスのエンドアイを12㎜伸ばして対応しました。

 

 

フェンダーレスキットでノーマルフェンダーを取り払ったからできる芸当です。

 

これで車高が地面から座面までで740㎜。

ノーマルがおよそ780㎜なので、40㎜ダウンということになります。

 

車高は下がりましたが、サイドスタンドはそのままにしています。

右にハンドルを切っても転倒しそうなほど直立にはならなかったので、一旦問題なしとしています。

車高を下げるとサイドスタンドも交換というのが普通ですが、なぜか大丈夫な感じでした。

 

問題があれば、ヒップアップアダプターを取り付けたいと思います。

すでに大きく跳ねたときにナンバプレートとタイヤが接触しましたが、それは許容範囲ということで。

 

 

ACE125のスタイルについてですが、ノーマルの時点でなんかちょっと尻上がり感があります。

 

出典:カスタムホビーショップ アローズ

 

フレームのラインがやや後ろに向けて上がっているのがわかると思います。

座った状態で水平になるように考えられているのかもしれませんが、どうなんでしょう?

 

車高をできるだけ下げようと思った理由は、この後ろ上がりの解消とセパハンによるライディングポジションの改善です。

ノーマルの車高のままセパハンにすると、前の高さだけが極端に落ちます。

前傾姿勢が強くなるわけです。

この不均衡を少しでも緩和できればと思い、後ろだけ車高を下げました。

 

結果は...

 

そこまでの劇的な変化はありませんでしたが、若干楽にはなりました。

腕にかかる負荷が若干減った気がします。

相変わらずある程度走ると首が痛くなるのは変わりません。

 

立ち姿が自分の理想に近づいたのが一番の収穫でしょうか。

 

 

ノーマルサスの長さが330㎜なのですが、ACE125Rでも長さは同じ330㎜です。

ただ、ハードサスなので、ストロークは小さくバネレートは高くなっています。

ピストンロッドの露出部分がノーマルが約100㎜に比べて約50㎜となっています。

タイヤとフェンダーまでで45㎜あれば大丈夫と思ったのは、このハードサスだったからです。

座っても沈まないぐらいハードです。

バネレートが倍ぐらいあるのかもしれません。

 

このサスペンションはRモデルであれば標準装備ですが、「カスタムホビーショップ アローズ」さんで売っているので通常モデルでも後付けが可能です。

※OORACINGにもあります。本体価格は安いですが輸送料を考えると同程度の価格になります。

 

前にも書きましたが、ジャッキと14、17、19のレンチがあればリアサスは交換できると思います。

エンドアイで車高の調整ができる310㎜程度のサスに変えたら、割とちょうどいい気がします。

社外品ですが300㎜でエンドアイ調整+10㎜の商品があるので、20~30㎜ダウンが選べて個人的にはそのあたりのサスが良いと思ってます。

 

次回が最後ということで4へ。