カスタムも一旦落ち着いたので、振り返りつつどんな問題があったかなど記述したいと思います。
スイングアームの加工については2020年8月31日から記録を開始していますが、実は本気で考え出したのは2020年5月でした。
そのころは専門技術がいる加工なので自分では無理と考えていて、何件ものカスタムショップに問い合わせをしました。
その中で、ほとんどのショップは「ロンスイ加工はやってない」「国産のバイク以外はやれない」という回答でした。
唯一「実際に見てから」と言ってくれたショップには自走して打ち合わせに行きました。
「今の案件が落ち着いたら連絡するから」と言われていましたが、結局3か月近く連絡はありませんでした。
(ほぼ1年経った今でも連絡はありません)
まず「カスタムバイク」という世界が、昔に比べて狭くなっているんだなと感じました。
多くの自動車がそうであるように、バイクも移動するための道具でノーマルで乗るものというのが一般的です。
レースならまだしも、公道でバイクをカスタムする人なんて普通に考えたら少ないと分かります。
さらに言えばこちらは原付。
ハーレーなどの大型なら喜んでカスタムしてくれるショップはあるでしょうが、子どものオモチャのようなバイクに本気で取り組むカスタムショップが都内にあるでしょうか。
(ちなみに大阪のカスタムショップにも何件か問い合わせましたが同じでした)
だからと言って諦めないのは田舎育ちの性格でしょうか。
「ない=できない」というのが自分の中では希薄で、「ない=ないなら作る」になってます。
なので、スイングアームの加工も「やってくれない=自分でやる」という結論に至るのにそこまで悩みませんでした。
補足というか、一番親身になってくれたのは「キューズ クラフト バイク」さんです。
今思えば、お願いすれば良かったなとちょっと後悔しています。
基本的に、自分のバイクのスイングアームを取り外して送り、加工したものを送り返してもらうというシステムとのことで、専門的にやられているため実績もノウハウも十分にあり、お任せしてまったく問題ないと思います。
ロンスイ加工を考えているなら、まず真っ先に相談すべき相手だと思います。
実際に見積りまでもらいましたが、結論から言うと自分でやるより安いです。
別途料金がかかりますが、塗装もしてくれます。
結局、自分のスイングアームは材料集めから加工までを自分で行い、溶接を「カシマウェルディング」さんにお願いしました。
自分は溶接の素人ですが、仕事上溶接を見る機会はありカシマウェルディングさんの溶接にはまったくもって文句なしでした。
この美しいTIG溶接の仕上がり。
安心して乗れるスイングアームになりました。
溶接長を考えるとキューズさんとカシマさんに大きな金額差はないと思います。
私のように、バカみたいに計算したりスイングアームを自分で切断したりしたくない場合は、キューズさんにお願いしてください。
自分でやるのは取り外しと取り付けと送るための梱包の手間だけ。
工具はジャッキと14、17、19のレンチがあれば大丈夫だと思います。
そのぐらいはチャレンジしてみてください。
(私はこのチャレンジでサスのショックボルトをナメて潰しました)
長くなったので、その2に続きます。