平成の大改修 その2(苔山の復元編) | 重森三玲の庭

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拙宅の庭を中心に、スギゴケ・白川砂・そして作庭家重森三玲氏について書き綴る






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平成23年12月14日、早朝より岡山から岩本氏が2泊3日で苔山の改修に来てくださいました。


まず、サツキの除去から始められましたが、株の根っこが絡み合っており大変な作業となり夕方までこの作業に掛かってしまいました。

後に、この作業が如何に大変な作業なのかを思い知ることになるのですが・・・



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翌日、苔山の形を整え土留め石を並べています。

今回の改修で、絶対譲れない部分が土留めをすることだったのです。

苔山の土が流れ出すと、白川砂が汚れるだけでなく、白川砂のところに雑草が生えやすくなってしまうのです。


重森三玲氏も後年、土留石を使っての作庭をなさっていたと耳にもしていますし、維持管理の上でやむを得ないことだと思っています。




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3日目を終わって、苔山の一部にしかオオスギゴケが移植されていません!

サツキが生えている状態で見積もって土留め石とオオスギゴケを用意されましたが、土留め石が数m分とオオスギゴケは用意した枚数と同じ量が足りませんでした。


結果的に後3日日帰りで作業に来ていただくことにはなるのですが・・・

合わせて白川砂も2t弱用意してくださいました。



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三尊岩が以前にもまして大きく雄々しく見えます。



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白川砂のところはモルタルを塗っています。


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モルタルを塗る岩本俊男氏



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建仁寺垣から中に入るとこのような景色です。

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垣根越しに見える石組み

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もみじの落ち葉も雰囲気を醸し出してはいるのですが、

白川砂を補充したいので邪魔でしかありません!(笑)