私の老師(先生)は二人いる。
そのうちの一人の老師は、若いがなかなかのスパルタだ。
この記事に出てきた先生です
誤解がないよう、最初に申し上げましょう。
私はこの先生が大好きだ。頭の回転が速くて、授業が上手いと思う。
スパルタ加減がちょうど良い、がんばれるかどうかギリギリのところで押し上げてくれる感じ。
スポーツに例えると、負荷をかけることによって体力や筋力がつく。
でも無理しすぎると怪我をするので注意。ちゃんとフォローもしてくれる。
そんなバランスが絶妙なのだ。
老師の担当は、一日二時間。「実用視聴華語」というポピュラーな教科書を使った授業。
発音や構文をみっちりやる授業で、毎日小テスト(成績には響かない)あり。
現在、一課につき一週間(五日間)かけ、毎週月曜日にテスト(成績に直結)。
しかし、この老師。教科書だけでは終わらない。
教科書の例文をひねったハイスピード連続問答。
生徒が三人しかおらず、さらに老師の頭の回転が速いため何周でも可能。
よそ見すると、急に老師に当てられて混乱するw
今週の課をネタにした老師オリジナル教材も登場する。
もはや教科書本編より、こっちの方がヘビーである。
例えば…
今週は買い物の話の第四課が終わった。よって今週は買い物ネタの週だった。
・服の種類(スカート、シャツ、ベルトなどなど)
・コンビニでの会話(包子を買いに行く)
・夜市での会話(値切り交渉込み)
・レストランでの会話(内用・外帶・電話で予約)ちなみに現場は鼎泰豊でした。
単語って、言い回しって、どんどん新しいのが出てくる。
私が一番苦痛なミッション。
「外に出て台湾人の大学生に中国語であれこれ聞いてこい」
聞いてくる内容は指定されているが、
不審者にならないように、自己紹介と「宿題を手伝ってください」と言わなくてはならない。
私はシャイな日本人の中でも、シャイな方である。
初対面の外国人に声かけてこい、しかも外国語でと。荷が重いのだ。
でも、やるしかないので頑張る。すると台湾人の学生さんは、快く答えてくれる。
終わってみれば「なんとか通じた~!」とすごく嬉しくなる。ちょっと自信がつく。
ここまで老師の策略に違いないww
こんなのもあった。
中国語でサビの一節の替え歌を作りなさい
制限時間は五分!基になった歌はこちら
私の作品はこちら。
「聽不懂 我的中文不好
我喜歡中文課 可是我太難聽中文啊!」
意訳:(聞いても)わかりません 私の中国語はよろしくないんで
中国語の授業は好きです でも聞き取りがすごく難しいんじゃー!
このミッションの前の、リスニング練習が散々だったため悲しげな歌になってしまいましたw
一文、本物と一緒なことは触れないでください。。。だってこれがベストだったんだもの。
入学して数日、どうにも発音が全然わからなくて、授業後老師を呼び止めました。
老師は快く、個人レッスンをしてくれました。
最近気づいたのだけれど、台北に住んでいる老師は
授業後に急いで決まったバスに乗らなくてはいけません。
その日バスに間に合ったどうかはわかりませんが、今思うと申し訳ない気持ちです。
でもあの日のおかげで、だいぶ発音がわかったんです。
スパルタだけど、優しい老師。謝謝您!