熱い駅前のカフェ | 謎のこうのとり 


謎のこうのとり



シャンティイ城から無事にシャンティイ駅までたどり着いた白百合さんと私。


午後3時25分発パリ北駅行きの電車にはかなり余裕があるので、駅前にある

カフェ?に入った。

このカフェもサンリスで昼食をとった店と同じように入り口近くに煙草

真ん中あたりがカフェ、そして奥は競馬の馬券を扱っている。


そして、馬券を持った男たちは熱かった。

テレビでレースが中継されているのを食い入るように見ている。

時には大声をあげ、時には舌うちし・・・・その熱い男たちの様子をみているだけで

楽しいのだ。



謎のこうのとり


きっと馬券で儲けたのだろうと思われるご機嫌のおじいさんが私たちの

テーブルに寄ってきた。襟やそで口が擦り切れたスーツを着ている。

ラフな格好をしている他のおじさんたちの中では結構目立っている。


 「どこから来たの? シャンティイ城に行くのかな?

  この横の道をまっすぐ行って、森の中をまっすぐ真っ直ぐ行けばいいよー」と

聞いてもいないのに教えてくれた。


白百合さん曰く コーヒーも美味しかったし、値段も安かったらしい。

ものすごーく焦ることもあったけど、サンリス・シャンティイでの一日は

私の中でとっても良い思い出となった。


パリ北駅に着いて、地下鉄でホテルまで戻る。

途中、ラーメン屋さんがあった。

白百合さんは美味しいラーメンをドイツで食べていないので

ホテルで一旦休憩してから、食べに行くことになった。



謎のこうのとり

明日は日曜日なので、パリの店はお休みが多い。

私は休む間もなく、近くのモノプリに行って、お菓子を買ってきた。


一時間後、白百合さんとラーメンを食べに行く。


明日はとうとう帰国する日。

白百合さんとも、しばらくお別れだなぁと思うと、ちょっとしんみりなって

ラーメンの写真を撮るのを忘れてしまった。


いつも一人旅だと食事も、もちろん一人。

でも今回はこうして一緒に食べる人がいて、いつもよりも美味しく感じた。

白百合さんと一緒に食べたラーメンは格別美味しかった。


                                       まだまだつづく