若い頃、よく聴いた歌は歌詞がはっきりと聞き取れること。
歌を聴く→歌詞を頭の中で文字にする→指でその文字を手のひらに書いてみる
→その歌詞の情景を想像して「ああ、いい歌だなぁ」と感動する。
仲良しだった子に
「あなたはメロディよりも歌詞を追っているね」と言われた。
私はどちらかというと不器用、漫画も絵と文字を両方見なくては
いけないので、すごく疲れてしまう。
絵だけを見る。文字だけ読む。どちらか一方にしか集中できないのだ。
そして年とともに、歌を聴くこともなくなった。
ある日、息子と一緒に見た「天空の城ラピュタ」
親子ではまってしまった。
そのバックに流れる久石穣さんの曲にもはまってしまった。
歌詞のないその曲は、文字で著しきれない情景が私の中に広がっていくのだ。
心の奥底にしまい込んでいた宝箱をそっと開いたような
懐かしい想いが満ち溢れてくる。
自然と心が落ち着く曲。
いつまでも聴いていたい曲。