担当する謎の団体会議がない曜日なので、事務所で
たまった事務処理に没頭する。
しかし、つまらんことで電話をかけてくる紳士の対応はしなければならない。
往年の東映スターのような濃い顔をして、今だにリーゼントで
決めている紳士がいる。
以後、リー紳士と呼ぶ。
このお方、外見とは違って、おばちゃんのように電話が長い。
今日も、電話でリ紳士の声を聞いた瞬間、仕事が止まる。
り紳士「ほら、先々月、退会したO紳士、悠々自適に遊んでるらしいよ。
実にけしからん。僕達は頑張って、団体にいるのにさっ」
私 「そうなんですか、それはいけませんね。じゃぁ戻ってきて
もらいましょうよ」
り紳士 「1度退会したら、なかなか戻ってこないよ。
僕も来年には退会しようと思っている、仕事がね、
儲からないのに、忙しいからね」
私 「それは、実にけしからん」
り紳士 「わっはははは、そりゃそうだ」
こんな話で15分。まったく、けしからーん