繊細な花鳥風月 | 謎のこうのとり 

それは平安神宮近くにある

東山三条通北裏白川筋東入の小さい通り

観光客や車が行きかう大通りから一本入っただけで

別世界のように喧騒は消え、京らしい町家の家並みが連なる。

その一角にある

   妹おススメの 並河靖之七宝記念館



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駒寄せ、2階の虫籠窓の典型的な京町家の入り口を入ると

すぐに展示室となっている。


並河靖之の有線七宝

「金属の胎(ボディ)に、文様の輪郭線として金や銀の線をテープ状にして貼り付け(植線)、その線と線の間に釉薬をさして焼成・研磨を繰り返す技法」


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滑らかな肌に鮮やかな色彩、まるで小さい筆で描いたような

細緻な絵画的な模様に驚いた。

手のひらにのるくらいの小さい花瓶や香合、小皿に施された

小さい花鳥風月の世界に、じっと目を凝らしていると

目の前にはこの模様の世界がため息とともに限りなく広がってくる。


これらの作品は輸出工芸品として、人気が高く、大半が海外に

流出したそうだ。


展示室から庭園側に繋がる戸を開けると、陽光眩しい庭が広がっていた。

ここは平安神宮や無鄰庵の庭園を手がけた近代造園の先駆者

植治こと七代目小川治兵衛作の庭園である。


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