虫の会長が、私に向かってペラペラしゃべる。
相変わらず日本語なのに早口すぎて異国の言葉のようだ。
判別できる断片を繋ぎ合わせて、半分くらいは推理して返答
しないといけないので、ひじょーに疲れる。
謎の団体では、別の謎の団体の会議に出席できるシステムがある。
今日、受付に行くと別の謎の団体の紳士が会議にでるため
食事代を支払っていた。
ビジター料は2,500円。
その紳士は5,000円を出した。
係りの人がおつりの準備をしていると
虫の会長が「おつりはいらないでしょう?」とその紳士に言ったのだ。
確かに、その紳士は地元で1番の食品会社の会長。
お金持ちにはちがいない。
だけど、2,500円のビジター料に2,500円のチップはボッタクリでしょ。
虫の会長は毎年、地元の納税者番付の5位以内に入っているお方。
やっぱりお金持ちはケチだと、確信した私。
1月のこと。
「007/慰めの報酬」を見にいくため、土曜日の会議の受付が終わり
イソイソと帰り支度をしていたら、I紳士が
「そんなに急いでどこへ行く?」と尋ねるので
もちのろん007を見にいくのだ、今回のは・・・・と力説する。
I紳士は「それは僕も見にいきたいな」と言っていた。
今日、I紳士に、もうすぐ映画は終わるけれど
行きましたか?と尋ねると、まだ見にいってないとのこと。
私なんて2回も見ましたよ、これ見ないと、絶対後悔するからと
鼻息荒くおススメする。
そして、この待ち受けのダニエル様をお見せする。
隣にいたひまわりさんが、こともあろうに
「I紳士に似てますね」とのたもうた。
私の心の声・・・・やめてくれぇー全く違うずら。ふんっ
しかし、すでにその気になっているI紳士を傷つける発言は
正しき事務員のするべきことでない。
「ええ、男という点が同じですね」と小さい声で言う。
それから1時間後、I紳士から携帯にメールが届いた。
「さっきの映画の題名何だっけ?」
はぁぁぁぁぁぁおみゃぁは、もう見る資格剥奪するずらー。
あんなに力説したのに、覚えていないなんて
しかし、正しき事務員の私は、丁寧なメールを返した。
その後、「今日の5時からの予約したから、見てくるよ」というメールあり。
そして、午後10時16分I紳士からメール
「007観てきました。久しぶりにスカッとしました。ありがとう」
これで、よぉーくわかったであろう、ダニエル様とあなた様は
全く似ていないことが・・・・・。
緊急事態しかメールしないでくださいと念押しして、お教えしたアドレス。
なんで度々、大した用事じゃないのにメールしてくるずらよ