1月3日、三井記念美術館に行く。
寿ぎと幽玄の美
国宝 雪松図と能面
円山応挙 「雪松図屏風」
この屏風の前に立つと、静かな世界が広がってくる。
一晩中降り積もった雪、朝日に照らされ、まるでスポットライトが
当たったように松が目の前に浮かんでくる。
鳥がさえずりさえも遠慮するかのような静謐な空気が回りを包み込む。
あと、どのくらいこの静かな時間は続くのだろうか。
それは一瞬にして幕を引いてしまうかもしれないし、
永遠に続くかもしれない。
新春にふさわしい屏風を目の前にして、至福の時間が静かに過ぎていった。