がっくり | 謎のこうのとり 

毎日の通勤路。

産婦人科医院の前の植木にどでかい蜘蛛の巣がある。

レモン色にくっきりとした黒のボーダーのジョロウクモくん。

毎朝、「おはよう、今日のごはんはカメムシくんか?」と声をかけ、

毎夕、「おやすみ、今日もお疲れさん」と声を掛ける

変なおばさんの私。


今日も帰り道、いつものように立ち止まる。

ない、ない、にゃぁーずら。

あの美しい芸術作品のクモの巣が撤去されていた。


         
        このクモくんは、とあるサービスエリアにいた子ずら


なんだか足取りが重く、ひじょーに寂しい思いの私であった。