貴族の美術館 | 謎のこうのとり 

貴族の屋敷がそのまま美術館となっている

   ウォレス・コレクション



2006年1月、シャーロックホームズ様のお宅をあとにし、向かった美術館。

地図を片手に通りの名前を確認しながら探すが、見つからない。

途中、何人かに尋ねながら、やっと辿り着いた。


代々のハートフォード公爵家が収集した名画、家具類などを

1897年、サー・リチャード・ウォレスの遺言により、政府に寄贈。

なんと、ここも無料なのだ。

しかし、入り口にデーンと置かれた寄付箱、そしてカフェで渡された袋


    

    この美術館でのお気に入りは

      フラゴナールの「ぶらんこ」


      
木漏れ日の中、楽しそうにブランコに興じる娘。

後ろからブランコを押す男性、そして娘のスカートを覗き込む男性。

一瞬の景色をふんわり描いたロココ芸術の代表作だ。


天井がガラス張りとなったカフェは、明るく広々して開放感があった。

ティーポットの紅茶とフィンガーサンドでひと休み。



帰りはBOND.ST.まで歩き、地下鉄に乗る。

ちょうどバーゲンシーズンだったので、たくさんの人で賑わっていた。

しかし、セルフリッジ裏手にあるウォレス・コレクションは

そんな喧騒とは無縁、閑静な一角にひっそり建って

歴史を刻んでいる。