毎週水曜日、S銀行の人が事務所に来る。
S銀行には野球部があり、
私の職場に来る人は代々、野球部
みんなスポーツマンらしく爽やかだ。
今の担当はUさん。
Uさんは高校球児がスーツを着て、お札を数えている
ような初々しい人だ。
Uさんの悩みは彼女がいないこと
前任者のDさん曰く「理想が高すぎる」
Uさんの好みの女性は「加藤あい」
一歩も譲らないこだわりがあるようだ。
そんなUさんがSホテルにこの春入社したばかりの
かわいい子をお気に召したようだ。
おせっかいおばさんは早速、調査に乗り出す。
そして、逐一Uさんに報告
恋愛にオクテのUさんに
「いいですかぁ、押して引いて引いて引いて引きまくる
それが極意ずら」
しかし、Uさんは私の忠告を無視して
押して押して押してしまった。
案の定、女の子は迷惑気味。
そこで私は
「退却だー、引いて引いて引くのだー」
素直なUさんは今のところ従っている
今日も「自分の売り」をぼそぼそとのたもうた。
その1・・・・身長180cm
その2・・・・体脂肪8%
その3・・・・自分は色黒なので、一緒にいたら
色白に見えまっせー
その4・・・・8人乗りの自家用車を買った。
(いつも1人で8人乗りに乗っているらしい)
その5・・・・彼女が出来たら、車を売ってデートの費用にする
(じゃぁデートは徒歩かっ)
そんなこんなで「今は引くのだ」と再度念押しをした。
しかし・・・いつ押すのか
アドバイスした私もわからーん。