ノリさんだからこそ報われたダービー回顧 | ワイビーのブログ(おもに競馬)

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「馬を大事にしていれば馬がこたえてくれる」

 

この言葉、ノリさんが言うと一段と重みが違います。

 

皐月賞発走直前で、ダノンデサイルに違和感を覚えた横山典弘騎手は出走を取消。ハ行だったのですが、この決断が今回日本ダービーという舞台で最高の華を咲かせることになりました。

 

1月の京成杯以来4ヶ月半ぶりというブランクは大きなハンデ。しかし、皐月賞で走らせていたらこの結果が生まれていたかどうか。ダービーを優勝したという結果が出ているのでこれが最適解だったのです。

 

ノリさんはとにかく馬を大事にする騎手。何かあれば無理をさせず大きく離れた最後方で走ってることもしばしば。馬券を買う側から「ポツン」とか「ヤラズ」と言われることは数知れず。それでも、自分の信念を貫き通してきました。

 

その信念があっての戴冠。史上最年長のGⅠ勝利を更新ということですが、まだまだ達者で続けて欲しいと願っています。

 

さて、今回ダノン軍団にとっては悲願のクラシック初勝利。数えるのも大変なくらい多くの所有馬をクラシックへ送り込んできましたが、悲願はかなわず。2018年にはダノンプレミアムが1番人気に支持されていましたが、6着に敗退もしています。

 

おもえばダノンプレミアムは弥生賞1着後に一頓挫あって皐月賞を回避。ダノンデサイルの皐月賞出走取消は過去のデジャヴのように思えましたが、悪夢を払拭してあまりある勝利になりました。

 

悪夢を払拭した、という点ではダノンデサイルの祖父シンボリクリスエスと父エピファネイアにとっても同じでしょう。シンボリクリスエスは2002年、エピファネイアは2013年にダービーへ駒を進めましたが2着。

 

とりわけエピファネイアは勝利を目前にして追い込んで来たキズナに差されていましたし、21年には産駒のエフフォーリアがまるで同じように最後差されてハナ差で涙。自身が現役時代に果たせなかったダービーを、しかも現役時代のライバルの子を負かしての戴冠。ドラマチックな幕切れでした。

 

劇的な幕切れで終わった今年のダービー。来週からは早くも翌年のダービーを目指して2歳戦が始まります。さて、来年のダービーはどんな物語を紡ぐのでしょうか。