勝ち馬の年齢・種牡馬などデータで振り返るエリザベス女王杯の歴史 | ワイビーのブログ(おもに競馬)

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中央場所は、GⅠ休みを経て今週はエリザベス女王杯。ここから暮れのホープフルステークスまでGⅠレースがノンストップで続いていきます。

 

1995年まで古馬牝馬のGⅠが一つもなかった中央競馬。GⅠを勝った牝馬はGⅡ以下の牝馬限定戦では重い斤量を背負うか牡馬と混じって走るしか選択肢がなく、古馬牝馬にとって厳しい戦いを強いられていました。

 

そこで1996年に3歳牝馬限定戦だったエリザベス女王杯を古馬牝馬に開放。これを皮切りに古馬牝馬の重賞路線が整備されていき、2006年にはGⅠヴィクトリアマイルが創設。長く一線級で活躍出来る場が出来上がりました。

 

古馬牝馬に開放されてから今年で28回目。様々なデータからエリザベス女王杯の歴史を振り返ってみたいと思います。

 

 

■年齢別の成績

3歳 8勝

4歳 13勝

5歳 6勝

 

トップは4歳勢で、直近10年間では7勝と圧倒的な成績を残しています。これに続くのは3歳馬の8勝。一方5歳馬は6勝と3歳とは僅差に見えますが、うち半分の3勝は99年から2001年に挙げたもので、その後21年間でわずか3勝、とも言えます。なお、6歳以上の優勝は未だありません、

 

 

■連覇した馬

前年勝ち馬が13頭出走しており、その結果は[4.2.1.6]。連覇した4頭は下記の通りです。

 

メジロドーベル:98・99年

アドマイヤグルーヴ:03・04年

スノーフェアリー:10・11年

ラッキーライラック:19・20年

※スノーフェアリーは外国馬

 

連覇した4頭のうちアドマイヤグルーヴを除くと、3頭が古馬混合重賞を優勝しています。さらにスノーフェアリーは香港カップ、ラッキーライラックは大阪杯と、牡馬混合GⅠを勝っております。

 

 

■種牡馬

5勝 サンデーサイレンス 

2勝 メジロライアン、アグネスタキオン、Intikhab、ディープインパクト、オルフェーヴル

1勝 ダンシングブレーヴ、ブライアンズタイム、Danehill、エンドスイープ、ジャングルポケット、ハービンジャー、キズナ、モーリス

 

断トツの成績を収めているのが5勝のサンデーサイレンス。連覇したアドマイヤグルーヴをはじめ、ダンスパートナーやドバイワールドカップで2着に入ったトゥザヴィクトリー、アーモンドアイの母としても知られるフサイチパンドラといったそうそうたるメンバーが名を連ねています。

 

 

■三冠馬の成績

三冠馬は延べ5頭が出走して[0.1.2.2]と実は未勝利。意外な結果にも見えますが、直近の三冠馬は全てジャパンカップへ出走しています。三冠を獲った馬たちは現役最強の頂点を目指して牡馬との戦いに向かうという流れが定着しているようです。

 

 

■勝ち馬の牡馬混合GⅠ勝ち馬

エリザベス女王杯を勝ってその後牡馬混合GⅠを優勝した馬は5頭。

 

07年ダイワスカーレット:08年有馬記念

10年スノーフェアリー※:10年香港カップ、12年愛チャンピオンS

15年マリアライト:16年宝塚記念

18年リスグラシュー:19年宝塚記念、有馬記念、コックスプレート

19年ラッキーライラック:20年大阪杯

 

ダイワスカーレットとそのライバルだったウオッカが牡馬を圧倒するようになって以降、後の古馬混合GⅠ勝ち馬も輩出しています。近年は単なる牝馬限定GⅠではなく、強豪牡馬に挑戦するための登竜門という位置づけに変化しているのではないか、と思っています。

 

 

今年は昨年の覇者ジェラルディーナが参戦。勝てば5頭目の連覇達成ということになります。過去多数の勝ち馬を出している4歳勢では昨年の2着馬ライラックと重賞2勝馬アートハウスらが、3歳馬からは三冠レースで好走したハーパー、秋華賞をパスしたローズステークス2着のブレイディヴェーグが登録しています。

 

連覇か、4歳勢か、はたまた3歳勢か。今年はどんな結末を迎えるでしょうか。