中央競馬のGⅠは一休みでしたが、地方で、海外で色んな出来事があった週でした。
金曜日は日本でJBC諸競走が行われ、メインのクラシックを勝ったのはモレイラ騎手騎乗のキングスソードがテーオーケインズや、メイショウハリオといったダートの重鎮たちを抑えて堂々の戴冠!
【#JBCクラシック 結果】
— 地方競馬全国協会(NAR)公式 (@nar_keiba) November 3, 2023
1着 9キングズソード
2着 2ノットゥルノ
3着 3テーオーケインズ
第23回JBCクラシック(JpnI)はJ.モレイラ騎手騎乗のキングズソードが制しました。 pic.twitter.com/SBuQuL3GWP
母の父はキングヘイロー。イクイノックスやピクシーナイトらを輩出してトレンドになっている血統が今度はダート統一GⅠを制しました。
キングヘイローは母の父がヘイローで、ヘイロー産駒のサンデーサイレンス系と血が近いというハンデを追っていましたが、血が薄まったことで本領を発揮してきた感もあります。
土曜日、オーストラリアで行われたゴールデンイーグルではオオバンブルマイが最後差し切って優勝!1着賞金5億円を手に入れて、世代賞金トップの座に躍り出ました。
It's a Japanese victory in the $10million @JamesSquire Golden Eagle with Obamburumai saluting! 🇯🇵🇯🇵🇯🇵@JoshuaParr8 with a peach of ride to find the inside runs for trainer Keiji Yoshimura@godolphin pair Pericles and Golden Mile running tremendous races to fill second and third pic.twitter.com/Hf1LNXoSlV
— Australian Turf Club (@aus_turf_club) November 4, 2023
爺じゃ!!
ジャッキーン!!
日曜早朝。アメリカで行われたのは本家本元のブリーダーズカップ。今回は遠征しやすい西海岸での開催ということもあって、日本から多数遠征してきました。
BCターフでは、ディープインパクト産駒の日英ダービー馬が一緒に走るという夢のような話が実現。結果は英ダービー馬オーギュストロダンが1着、日本ダービー馬シャフリヤールが3着と、ディープ産駒ワン・スリーフィニッシュ!
What a star! Auguste Rodin wins the Breeders’ Cup Turf for Aidan O’Brien and Ryan Moore! #BC23 pic.twitter.com/gF091RSE4u
— At The Races (@AtTheRaces) November 4, 2023
後方にいたはずなのに、スッとインを割って出てくる世界のムーア!
恐らく今回限りとなるであろうディープ産駒のダービー馬対決。万感の想いで見守りました。
メインのBCクラシックば、ドバイワールドカップ覇者ウシュバテソーロと、UAEダービーを勝ってケンタッキーダービーに出走したデルマソトガケと2頭の日本馬が参戦。ダート世界一決定戦のこのレースで日本の馬が走るのはエスポワールシチー以来13年ぶり。これまで最高着順が6着と厚い壁に跳ね返され続けた日本勢でしたが、最大のチャンスが巡ってきたと思っていました。
結果は、デルマソトガケが2着でウシュバテソーロが5着。
REPLAY: White Abarrio wins the $6 Million @LonginesEq #BreedersCup Classic! Congrats to all connections! #BC23 pic.twitter.com/9LCFP8T1Ny
— Breeders' Cup (@BreedersCup) November 4, 2023
日本の馬が掲示板に入ったのも初めてのことなら、連対したのも初めての快挙。デルマソトガケは一頓挫あってステップレースを走れずケンタッキーダービー以来の実戦となりましたが、勝ったホワイトアバリオに肉薄する素晴らしい走りを見せてくれました。
対するウシュバテソーロは、いつもの後方から早め進出を図りましたが及びませんでした。陣営には色々な想いがあると思いますが、5着まで追い上げたのは立派だったと思います。
今年のレースを見て思ったのは、34年前のBCクラシックを勝ったサンデーサイレンスのこと。遠征した日本馬の多くはもちろん、オーギュストロダンを筆頭に他のレースでも血統表にサンデーサイレンスの名前がはいっている馬もいました。
言い方は悪いかもしれませんが、種牡馬として北米の生産者たちに見向きもされなかったサンデーサイレンス。そんな馬が日本の競馬に革命を起こして、いまやその血は世界中に広がっています。
そんなことを想いながら見ていた今年のブリーダーズカップ・デーでした。