卒業の日きみとの約束を右手に握りしめていた放課後のチャイムの合図で走り出したぼく校庭の雑踏を振り払って駆け抜けた落ちた桜の花が舞い上がる鞄の中の筆箱ががちゃがちゃと音をたていたバス停が見えた今日で最後になるけれどきみといつも下車していたバス停きみがぼくに気付いて手を振ったその表情はどこか不安げでどこか自慢げでどこか大人びていた