私のいたフロアには、30〜40名位の患者がいました。多くの人はずっと部屋にいたので、お話する事はありませんでしたが、ホールに出てくる人達とは段々と仲良くなり、いつのまにか6〜7名のグループが出来ました。


20代〜50代、

皆んな色々な病気や背景を持っていました。


毒親から離れる為、田舎から1人で上京してきた子。うつ病を患い、生活保護を受けて、頑張って一人暮らしをしていて、東京が楽しくて仕方がないと笑顔で話す彼女の両腕には、リストカットした跡が沢山ありました。


化学物質過敏症のある女性は、何年もほとんど家から出られなかったそうです。


ある女性は、原因不明で口の中に強い痛みがあり、5年前から苦しんでいました。沢山の病院へ行き、ありとあらゆる治療をしてきましたが、改善されないとの事。


自閉症やパニック障害、その他精神疾患を患うある女性は、病気で中学校までしか行けなかったとも言っていました。


自ら命を断とうとして、搬送されてきたという、20代の優しい男の子もいました。


そして離婚経験のある女性2人は、配偶者からのDVが原因で、シェルターで過ごした経験があるそうです。




皆んなには、私にはない家族や旦那さん、パートナーなど支えてくれる人がいて、障害年金なども貰い、色んなサポートがあって羨ましい部分が沢山ありますが、大変な思いもされてきたのだなぁと感じました。


入院中、一番驚いたことがありました。明るくてグループの中心的だったある女性が、突然、強制退院させられるという事がありました。


病院では、録音、写真撮影、患者同士の連絡先の交換は禁止になっていたのですが、彼女は色んな人と連絡先を交換し、患者友達と写真を撮ったり、退院していった人とも連絡をとっていました。


また彼女は統合失調症、双極性障害を患っていて、どんどん妄想が出てきて、それが元に看護師と言い合ったり、妄想の話で周囲を困らせたりしていました。


決定的な理由は分かりませんが、

強制退院はあっという間の出来事でした。


何か揉めてるなぁと私達が感じてから、翌日のお昼には、医師の指示で彼女は退院させられてしまいました。


私達はびっくりしました。

ルール違反や、他患者への迷惑行為だったとしても、妄想や躁状態になり、彼女の病状がとても酷い状態のまま、病院から追い出すのはとても危険じゃないか?と口々に私達は話していました。


せめて保護室などに移って貰う選択肢など、病院側にはなかったのかと、疑問に思いました。



今回、私の退院の件もそうです。

強制退院ではないけれども、

病状がまだ悪いまま、入院期間が長いと言って退院を促されてしまい帰されてしまいました。


病院側のシステム、医師の指示一つで、症状が悪くても容赦なく患者を退院させる事に、怖さを感じました。


そして、前の病院でもありましたが、何度も入院している人は、同じ様に何度も入院している人と再会して、昔の友達の様にすぐに打ち解けていました。


このグループの中でも、そういった人が何人かいました。5年前から知り合いだという人達もいて、色んな昔話などで盛り上がったりしていて、こういうのも「精神科入院あるある」なのかなと感じました。