綜合結果

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FS結果

 

FSプロトコル

 

1 Alysa LIU USA 24 148.39 (78.27 70.12)

 

 

2018-19年シーズンに13歳で全米選手権(シニア)を制し、天才といわれた選手です。2019年あたりはぴょんぴょん3Aやら、4Lzやらとんでいました。たとえばジュニアですが、優勝したJGPのレイクプラシッド。単独の3Aは回転不足ですが、コンボ(3A2T)は成功し、4Lzもプラスの評価がでています。だけど女子は年年とべなくなっていくんですよね。2019-2020年シーズンは再度全米を制していますが、2020-21年シーズンは4位、翌年はコロナで棄権してます。北京オリンピックに出場したときはSPは回避したものの、FSで3Aに挑んでいます。ですが回転不足でダウングレードがとられました。もっとも、総合7位でしたから大健闘だったとはいえます。2022年4月10日に引退宣言していったん姿を消していました。

 

復帰したのは今シーズン。GPSも四大陸も出場しています。とはいえ、特に目立った成績だったわけでなく、スケカナ6位、NHK杯4位、四大陸4位。

 

それがこんなに化けますか?雰囲気は出せていたと思うんです。だけどジャンプや

 

具体的にごらんになりたい方は、4CCのFSのプロトコルをごらんください。FS4位です。

 

3F!、3Lz+3Tq、2S,3Lz+2Aq+2T+SEQ、3F!+2Tと多くのジャンプにエッジの問題やら回転問題がでています。またステップシーケンス、LSpとレベル3です。

それが今回ノーミスです。レベルもきっちりとってます。2月19日からこれだけあげてきたんですね。なんとまあ。

このノーミス演技が優勝の原動力となりました。3Aのような以前跳んでいた高難度のジャンプは跳んでいません。だけど正確に、回転不足なくとび、スピン、ステップともに雰囲気たっぷりにふみました

ISUはPCSで順位を操作しているのじゃないか、とうたがいたいときがあります。だけど今回はそうではありますまい。

というのも、小さなミスがたくさんあった4CCのPCSもなかなかよかったのです。CO 8.14、PR 8.39,SS 8.18  特に曲の雰囲気はだせてたのじゃないかと。今回のPCSは CO 8.61、PR 9.04、SS 8.81。めちゃくちゃ高いわけではありませんよね?クリーンに滑ればこれぐらいにはなるよね、という点数がついているように思います。

さて、WC女王となったことで一躍、注目を集めたことになります。来シーズン、どうもってくるでしょう。オリンピックも当然、表彰台をねらってくる、いや、ねらわないと許されない立場となりました。

 

 

 

2 Kaori SAKAMOTO JPN 20 146.95 (74.89 72.06)

 

 

SPからもりかえしました。演技が終わった時点では、四連覇か?なんて思った人も多かったのでは。とはいえ、優勝者がノーミスだったのに対して、2A+1Eu+3S<、3F+3Tqとコンボの回転不足がでたのが痛かったです。このブログを読み続けてくださっている方はご存じの通り、神戸組の演技スタイルが好きでないのです。そのせいか、ロシアとがいないからWCで勝てているだけじゃないのか、などと思ってしまっています。一方、坂本さんの演技でいいなあと思うのが二つ。2A。それから氷のカバー面積です。COにあたるはず。SPのような大きなミスがあっても、FSのように小さなミスがあってもこの二つの長所は生きていました。

 

 

3 Mone CHIBA JPN 23 141.80 73.53 68.27

 

 

2月の4CCで転倒が2つあり、SPの2位から大きく順位を落としてしまいました。転倒の影響でしょうけど、ステップシーケンスもレベル2とお年、最後のCCoSpもレベルを2に落としたのみならず、基本姿勢を3つとれず、Vがついています。修正はしてくるでしょうけど、結果がでるとはかぎらないところがありますから、WCではどうなのだろう、と固唾をのんで演技をみました。 ミスはありました。 4CCで転倒したサルコが回転不足で堪えたかんじになってます。だけど転倒は回避しました。それからコンボの 3Lz<+2T+2Loにも回転不足がでました。だけどミスはこの2つで、最小限に抑えたといっていいでしょう。あとはスピン、ステップともにきっちりレベルをとり、曲表現もなかなかのすてきな演技でした。 昨年、優勝した4CCでだしたFSのPBである143.88に迫る141.80のSBがでています。 WCでは昨シーズンの7位から大幅アップの3位です。がんばりました。オリンピックシーズンとなる来シーズンにはさらに大きなステップアップをお待ちしてます。

 

 

 

4 Amber GLENN USA 16 138.00 (70.21 67.79)

 

 

おっと、3Aに挑んできました。堪えた形とはなりましたが、GOEは-0.11と最小限の減点です。なにせ3Aの基礎点は8.00。2Aが3.30です。冒頭で大きな得点7.89をかせいだことになりました。この試合で一番よい2Aを跳んだ坂本さんで2Aの得点は4.67ですからやはり3Aの威力は大きいです。 が、残念ながら後が続かない形となってしまいました。3Lzq+2Tはまあいいとしても、3Fが2Fにぬけ、!もついたのは痛かったでしょうか。

 

 

5 Isabeau LEVITO USA 22 136.51 (69.72 67.79 -1.00)

 

 

冒頭の3F3Tで転倒です。冒頭は難しいジャンプをもってくることが多いのでリスクはあるんですけれど。でも、そこからがんばりました。最後の3Lzで!とqがついていますが、あとはなかなかきれいなジャンプだったのではないかと。あと、コレオがすてきでした。衣装もあいまって、妖精の世界を作ってくれました。

 

 

 

6 Wakaba HIGUCHI JPN 21 132.48 (65.84 66.64)

 

 

 

新葉ちゃんのスケーティング、昔から好きなのです。だけど、ジャンプを成功させなければ点数ってのびてきません。その意識があるのか、この試合では、ジャンプのときは滑りはややものたりません。いえ、CCoSpもレベル3でGOEは-0.21ですし、コレオはGOE1.29 で悪い点ではありませんが、新葉ちゃんならもっとできるんじゃないの、なんて思いながら見ていました。 ジャンプ全体のできはまずまずといってよさそうです。 2Aは悪くはないけど、強いインパクトを残す、というほどでもないかなあ...3Aは来シーズン挑戦するのかしら。3Lz3Tのコンボはセカンドに回転不足がでました、ので改善はしてくれますよう。せめてqぐらいに。一番問題だったのは回転不足でステップアウトしてしまった3Loです。このどちらかをきっちりまとめられれば順位あげられたのですけどね。 とはいえ、ジャンプがすべておわってからのステップシーケンスとスピン二つ(FCSp4、SSp4)はよかったです。迫力満点でした。ステップシーケンスだけみたら、SS 8.46ってうそでしょ、っていいたくなるんですけど!とはいえ、ジャンプ部分を考えたらこれぐらいの点が妥当なのかなあ。。。