女子結果
1    Mao SHIMADA    JPN    224.68    1    1
2    Kaoruko WADA    JPN    198.22    2    2
3    Nayeon KO    KOR    180.14    3    3

FS詳細結果    

FSプロトコル    


1 Mao SHIMADA JPN 36 151.57 (86.19 65.38)

 

 

 

3A 4Tq 3Lz3T 3S3T /3F2A2A 3Lo 3Lz


非常に安定していました。すばらしい。3Aちょっとグリがあるような気もします。だけど男子でもこれぐらいならあるものね。グリなしにとぶのなんて、羽生君あたり。つまり最高の3Aレベルのスケーターがやることです。できれば実にかっこいいですが、男子でも許容されている程度のものを女子でとがめるなんて、まちがいというものです。

 

4T。これはq判定でてもしかたありますまい。女子の真性4回転ってめったにありません。回転不足で転倒しなければ、今回のようにGOEに0から-2ぐらいの評価にするのがよいのでしょう。

 

このビッグジャンプ2本がこれだけ安定していて、FやLzのエッジはともかく、3回転に問題があるなんてありえないよなあ、とおもったら、はたしてそのとおり。スパイラルのポーズもゆったり安定していて非常に美しい。スピンもきれいです。LSp、CCoSpは5点だしたジャッジがいましたが、納得できるものです。

一番の欠点は優等生的すぎることじゃなかろうか、なんて。PCSがまだまだ改善の余地があるのはたしかです。氷の使い方はまだまだあげられるでしょうし、すでに美しいプレゼンですが、さらに曲をほりさげたプログラムにぜひなってほしいです。

スケーティングスキルはジュニアとして満足なものですが、シニアにまじってもすばらしいとなるのはこれからでしょう。うまくいえないのだけど、もうちょっと、といういのがあります。ロシアは図形を描くすべりが基本のせいか、わりあい気にならないですが、ほかは身体ができあがってからのほうが滑りがいいような。大人の滑りといっていいものになるのは18~20歳ぐらいかなあ。

あと、今のジャッジはジャンプのあとにずわーっと進むのが好きだから、その点でも今の麻央ちゃんのすべりはものたりない、と思うジャッジはいるかもしれません。だけど採点傾向は極端に走っていたような気もしますので、今年あたり反動がくるのじゃないかと予想しています。いかにもスポーツに根を発したカナダの滑りがすきなくせに矛盾ですけれど、フィギュアスケートがスピードスケートの滑りようなだけではいけない、って思うんです!スピードがあるのはいいことだけど、別にスピードを競うんじゃないんですから。

ともあれPBでファイナル確定です。

2 Kaoruko WADA JPN 35 127.64 (66.12 61.52)
 

 

2A 2 3Lz+3Tq 3F! 3Lo /3S2A 3F!q+2T+2T 3Lz

速報がすべてグリーンだったのでノーミスかと思いきや、Fに!がつき、いくつかのジャンプがq判定になってます。3Fを2本、Lzを一本にしているところをみると、もともとはLzのエッジのほうが苦手なのじゃないかしら。もしそうであれば、将来、3F、3Lzともにきれいにとぶようになるかも、ですね。課題はありますが、堂々とした演技で安心してみられるものがありました。PBでファイナル確定です。



3 Nayeon KO KOR 34 114.56 (57.56 57.00)

 

 

 



3Lz3T< 1Lo 3S 2A 3Fe+2T+2Lo /3F 3Lz3Lz 3T2A

ループがぬけたり、コンボの3Tがまわりきらなかったり、Fのエッジにエラーがついたりと細かいミスはありました。とはいえ、目に見えてわかったのはループの抜けだけでした。それになんといっても濃いステップシーケンスがよかったです。それまでがわりあいたんたんと曲表現が進んでいたのに、濃い表現がはじまったのにちょっとびっくりしました。ジャンプが安定できるかどうかが鍵にはなるでしょうけど、ジャンプをなんとかできたら濃くて面白いスケーターになるかもしれません。