結果    
1    Elyce LIN-GRACEY    USA    213.33    
2    Isabeau LEVITO        USA    198.13    
3    Hana YOSHIDA        JPN    196.47    
4    Mone CHIBA        JPN    193.37    
5    Livia KAISER        SUI    191.24    
FS詳細結果  

プロトコル    


1 Elyce LIN-GRACEY USA 22 142.17 (75.15 67.02)

 

 

 



3Lz3T 3S 3Lo 2A /3F!2A2T 3F!2T 3Lz

女子選手って、qがとられるかどうかで成績が大いにかわります。男子もですけど、男子より女子のほうがqが多いのじゃないかしら。脚力の問題で3回転がまわりきれるかどうかという選手が多いですから。この選手もその一人だと思います。

今年の四大陸にも出場していました。四大陸選手権女子FSプロトコル の11位をごらんください。q(4分の1回転不足。SOV基礎値は満点、GOEがジャッジにより減点される。)とか<(回転不足。回転不足が4分の1回転超、2分の1回転未満の場合。SOV基礎値は80%、さらにGOEがジャッジにより減点される。)とかが多いでしょ?今回のコンボ,3Loあたり微妙にみえたのですが、かんちがいかな。ジャンプをおりたあとの流れがよくなければqを疑ってみるようにしてます。回転不足を判断する機械はないはずなので、とくにq判定はジャッジのさじ加減みたいなものできまるのだろうか、という気がしないでもないです。Fのエッジがややあやしかったとはいえ、ジャンプがみんな決まったと判断されたことでPCSも8点台にいってます。これまで7点台だったはず。ううううん...Stsqでレベル2しかとれてないから、エッジ使いはあやしいはずですけれど... 

ネーベルホルンでは優勝しましたし、アメリカは押しにもってくるのでしょうけれど。必ずしもでてくるかどうかは微妙に思えます。試合によっては、qをとられて大きく沈むというのは大いにありそう。もっとも、アメリカの上位選手が昔やっていたすべりかたしていて(ちょっとお尻をつきだしてみえるすべりかた、ジャンプ)自分がこのスタイルは好きじゃないという自覚がはっきりあるせいで辛口の感想を書いているのはまちがいないので話半分にきいてもらってもいいかもしれません。ネイサンがでてきて、マリニンが続き、今年3A成功した選手がでて、と、アメリカは今やたらに強気ですよね。


2 Isabeau LEVITO USA 18 136.83 (69.82 67.01)
 

 

 



3Lz!3T 2A 3Lo 2A /3F1Eu3S 3Lze 3F2T


ううううん... もう一つ極端な滑りとジャンプのスタイル。こんなにお尻をつきだして、腰を痛めないのだろうかなどとわけのわからないことを考えてしまうのって、、、着氷のときに安定はするみたいにみえますけど。これがまちがった滑り方ではないのはたしかです。ジャンプはここまでの人はあまりみないような気はするけど。女子は体型の関係上、よけいめだつんですよね。アメリカでは受け入れられている滑り方のはず。フランク・キャロル門下がこのすべりかたで、ミシェル・クワンとか、ライサチェックとかの世界チャンピオンだしてます。ただ個人差あるんです。カロリーナもならったことありますが、彼女、まったく気になりませんでしょ?デニス・テンの滑りも好きです。体型にもよるのだろうけど。

このすべりかた、今年、上位にあがってくるのかなあ...勘弁してほしい、というのが本音であります。あとたぶん、レヴィトにもqがつきやすいのじゃないかしら。エッジ系をあまりとんでないのもその理由なのかしら


3 Hana YOSHIDA JPN 16 136.82 72.07 64.75 0.00

 

 



3A 3Fq 2A3T 3Lo /3Lz!3T 3S2A2T 1Lz

ごめんなさい、SPで引用した曲とはちがってました。昨年のもちこしかと思っていたのですが、isuの記載がまちがっているのかもしれません。バイオではリショーなんですけど、リショーの振り付けはshakuhachiだったのでもしかしてローリーかもしれません。ケイトリン・ウィーバーってこともありえるのか。ご存じの方、教えてください。曲はS.O.S. d'un terrien en détresse 嘆きの地球人のエスオーエス

いずれにせよ、他とちがう自分の個性を売り込んでいて、おもしろかったです。振り付けのみならず、衣装もですもん。でてきたときから目をひきます。3Aが決まったのはびっくりでしたが、最後のルッツの抜けが実にもったいなかったです。これがはいっていれば、というところでした。

4 Livia KAISER SUI 20 128.37 68.70 59.67

 

 



3Lz3T 3F 3S 1A /3Fq2A2T 3Lz2T 3Lo

1Aの抜けっはありましたが、あとはしっかりとびました。欧州の選手って、表現意欲がものすごく強くて、おかげで欧州選手権はおもしろいのです。まずアジア圏内ではみられないし、アメリカでもない演技をやってくれます。だけどジャンプがまとまらないという大きな問題があります。だけどジャンプがある程度まとまってくれたらほんとおもしろいなあという感想をまたしてもいだいてしまったのでした。ずっとこの調子が続くと期待する根拠はないのでよい演技をみられたら喜ぶ程度でとどめておきたいとは思いますけど。こ


5 Mone CHIBA JPN 21 125.42 60.54 64.88
 

 

 



3F3T 3Sq 3Lo<<2ft 2Aq/3Lz!q堪2A 3Fq2T2Loq 3Lz!q


Lo当たりは回転不足とられても当然、他のジャンプはどうだ、というところでした。問題はあっても、一見とべていたのが多かったですから。点数みて、たくさんとられたのがわかってしまいました。後半のジャンプは実際にみていたときも回転あやしいかと思えましたが、前半もかなりとられていたのはちょっとびっくりしました。微妙なものはすべてとられたようにみえまくも... とはいえ、ジャンプの回転を調整することができたら、かなり完成しているようにみえます。音はめばっちりですし、品のよい雰囲気がいたるところにみえました。ジャンプに余裕ができてくれば、もっとよくなってくるはずです。ローリーかと思いきや、バイオによると、ケイトリン・ウィーバーの振り付けらしいですが、今年のバイオ、まちがった情報のせてたりしますからねえニヤリいずれにせよ、振付師が細かいところにも気を配った正当派かつ新鮮なふりにみえます。物語をつくっているというより、音といっしょにいろいろな表情がとびでてきます。技術上の不安を消して、音楽と振りをさらに近づけていってほしいです。