10分ぐらいかな、って思ってたら動画も含めて47分ありましたびっくり 

 

予想が短すぎたのでしょうか!?

 

いやいや、昔の記憶があるせいでしょう。

 

もともと、しゃべらない、いや、しゃべれない子だったよね???いつのまにこんなにしゃべるようになったんだろ、なんてぼけたことを考えてると、本人も「人前で喋れる人間になれるとも思ってなかった」なんて語ったので、笑ってしまいました爆笑

 

しかし、明るい前向きな会見でした。終わりの宣告というより、はじまりの宣告にきこえたというか。トップクラスのフィギュアスケーターの引退って、栄光の時代が終わって、未知のものをさぐっていく不安定な時代がはじまるというニュアンスが大なり小なりあって、どこかもの悲しくとらえてしまうクセがどうも自分にはあるみたいです。

 

安定して支えてくれていたスポンサーとの関係がきれる、というのも要因の一つなのかもしれません。当然のことではあるのだけど、なんだか物寂しさを感じることがあります。

 

今回の場合、トヨタは従来の契約は終わらせるけど、今後もサポートを続けると明言していて、それを納得する形でみせてくれた会見でした。寂しさを感じることはなく、新たなものが生まれるという期待しかありませんでした。

 

マリニン時代がきて、もう勝てないと思ったから引退を決めた、なんて報道やSNSでの書き込みもチラチラありましたが、少なくとも本人はそうは思っていないにちがいないと確信を深めた会見でもありました。

 

「羽生君の引退、ネイサンの休業(発表はしてないとはいえ実質的な引退でしょう)があった2年前から考えていた、置いてかれたような気がしていた、という言葉があって、

 

この2年間は昌磨君にとっておまけというか、目標があってなかった時期だった、というのだったのだというのをあらためてきいたような気がしました。

 

つまり、現役=ぜがひでもトップに立ちたい、というよりも、羽生君、ネイサンという雲の上の存在をひたすらおいかけて上昇カーブを描いていく時間としてとらえていたのじゃないでしょうか。「雲の上」という発言から、勝つとは思えない、だけど、くらいついて少しでも近づこう、と思っていたのかなと。

 

そうであれば、二人が競技会からいなくなった2年前に引退を考え出したというのは当然です。現役を続ける理由となる目標がなくなってしまったのですから。

 

雲の上の目標がいなくなってトップになったその座を死守しようとするのではなくて、独自方向に進んでいったというに納得がいくなと。そして雲の上の存在を追いかけるのではなく独自のアートの追求に向かうのじゃないか、それなら自分が見る機会は減るのはまちがいないにしても、いいことがおこったことになるよね、なんて思ってます。

 

一つだけ願望を。

 

ランビのプロを今後もやってくれたらいいなあ。先シーズンのSPほどではないとはいえ、オリンピックシーズンのFSボレロ、2022-23年シーズンのGravityはあらためてみても、他の振付師のプロにないとんがりがあって、面白いのです。ランビのプロが必ずしもこうではないので、スケーターにあわせた/触発された風味といえるのじゃないでしょうか。

 

この2作品、はっておきます。どちらもWCのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

オリンピックシーズンをのぞいてSPを振り付けたってのもわかるなあ...ジャンプの少ないSPのほうが実験しやすいから、振りの難易度を高めて表現を追求し個性を発露させやすいから、でしょう。賢二先生のFSはオーソドックスな曲を使った2021-2022シーズンはもちろん、力作ではあった昨シーズンですら、SPほど独自性を追求したものではありますまい。

 

プロになると、ジャンプ要素の規定なんて関係なくなりますので、独自性をひたすら追求する思いがけないプロをやってくれないかなあ。あくまで願望ですけれど。