詳細結果

プロトコル

 

アイスダンス、面白かったです!いくらシングルとは靴がちがうとはいえ、ここまで伸びるか、という滑りをするスケーターが実に多い。エッジにスケートの伸びをみているだけでも幸せ。シングル女子の9点台はアイスダンス基準でみれば6点台じゃなかろうか、なんてよけいなことを考えてしましまいたが...

さらには華やかな表現の多彩さ。なんでしょうね。この個性のぶつかりあいって。音楽表現、振り付け、スケーティングはもちろん、身体のつかいかた。それに、二人ならではの面白さというのがあります。単純に考えれば、人数はシングルの2倍になるわけですから、表現も2倍になっておかしくないわけですけど、実際は3倍、4倍かもしれません。

これって国際試合ならではなのでしょう。全日本ぐらいであればそれほどと思わないのだけど、NHK杯で現地でみて、何度、アイスダンスの滑りのすごさと華やかさに目を奪われたことか。

FD最終グループにははいりませんでしたが、えっ、この組こんなにうまかったっけ?と思ったところ

カリエラ/ポマレンコ(USA) スコット・モイヤーがコーチだからうまくならなければ怒りそうですが(笑)今回8位ですが、これからあげてくるのじゃないかと。

7位 ロパレバ/ブリサウド(仏)おしゃれでしたよ。コミカルな要素がいっぱいあるんですけど、お笑いに走らず、コケティッシュにスタイリッシュに決めてくれました。解説はユニークといってましたね。たしかにそんなかんじ。この雰囲気は欧州のチームでしかあり得ない気がします。いや、とてもフランスっぽい。

逆に過去の事件の逆風がここにおよんだか、と思えたのがボードリー/ソレンセンでした。真実であれば、当面、出場停止になってもおかしくない訴えがあったのだから、しょうがないのかな。ツイズルで大きな乱れがありました。上位の組はレベル4を当然とってくるのでこれは痛いです。そこから集中力が保てなかったのか、MiST、PSTにしてもレベルが低い...

 

以下は最終グループに残った組です。順位順に書いています。


1 Madison CHOCK / Evan BATES USA 35 90.08 51.47 38.61
ここは男女の身長差があるんですよね。女性157cm、男性187cm。リフトが楽々になるのはいいとはいえ、ここまで身長ちがうと、ダンスカップルとしてはやりにくいはず。だけど、チョクさんの強烈さはそんなことをゆるしません。それどころか、理想のカップルにみえてくるっていうのはまたなんとも。いや、チョクさんというキャラのおかげだけではありますまい。ベイツが実に気をつかっているのがあちこちでわかります。2位、3位とここまで差がつくものなのかは正直わからないですが、


2 Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI ITA 34 87.52 49.56 37.96
この組、みればわかりますが、男女の身長差が4cmしかないんです!女性161cm、男性165cm。そのせいか、通常のペアとちがう雰囲気をかもしだすときがあって、このプロはまだにそれじゃないでしょうか。もっと同士っぽいというか。ターコイズ基調でピンクと黒の衣装なんてそれだけでも個性的です。この衣装でどんな曲がくるんだ、なんて思ってしまいます。で、よく知っている曲ばかりかかるので、あはは、みたいな反応しています。曲のせいもあるだろうけど、この組はパイポーとちがってパンときめるかな。だけど乱暴に見えないのはその前後のねばりとか、基本ポジションがきっちり決まっているからです。ファブリが転倒したのか!?なんて見えた動きが実は振り付けの工夫だったのはおそれいりました。すばらしいできでした。


3 Piper GILLES / Paul POIRIER CAN 33 86.51 48.97 37.54
6分間練習でうつったときにあらためて思ったのが、このカナダのペア、通常、自分が考えているカナダの滑りとちょっとちがうんですよね。共通点もたくさんあるのだけど、もっと力が抜けているというか。このあたりいつも面白いと思ってみています。パイポー好きなんですけどね。二人で一瞬氷に倒れ込むところとか、二人の組み方や主にパイパーの姿勢とか面白いです。また楽々やって見えるのがいいの。リフトにしたって、力でまわしているのじゃなくて、10kg程度の子供をまわしているみたいにお茶の子さいさいにやっているようにみえるし。パイパー163cm、ポール174cmなんで、そんなはずないのですけどね。


4 Lilah FEAR / Lewis GIBSON GBR 36 84.60 47.88 36.72


5 Marjorie LAJOIE / Zachary LAGHA CAN 29 82.30 46.88 35.42

さすが地元の大歓声。まだ20代のこの組、ジュニア時代から大注目してきましたが、ブレイクの兆しをみせてます。小柄なカップルなんですけど、エネルギッシュで、パワフル。この全身で動いていくさま。パーツパーツでエネルギーが切り離されることがないというか。これぞカナダの滑りよね!ツイズルのシャープさには、おおお、とうなりたくなりました。で、このストーリーが見える振り付け。マイケル・ジャクソンのスリラーのビデオを意識しまくりです。とても面白かったです。最初から最後まで観客がのりっぱなし。キスクラにも大歓声が届きました。


6 Allison REED / Saulius AMBRULEVICIUS LTU 31 80.99 45.92 35.07

ここ、いつのまにかこんなに安定したパフォーマンスを見せるところになりました。アリソンの衣装がけっこう挑戦的です。うう、私の目にはMISはレベル4にみえるのだけどW2、M3ですか...いつになったらちゃんと見分けることができるのでしょう。ついでにこのアイスダンスのジャッジぐらいのきびしさでシングルのSKもみてほしい、なんて思ってしまう。アイスダンスは細かくみていて、ちょっとした差をしっかり点にだしています。シングルは点数が高いスケーターをあらかじめ決めていて、そういった選手がジャンプを決めるとPCSの点をはねあげすぎ。COは目をつむるにしても、シングルのSK、PRは?が多いです。