結果 
1. Loena Hendrickx BEL - 213.25 
2. Anastasiia Gubanova GEO - 206.52 
3. Nina Pinzarrone BEL - 202.29 
4. Livia Kaiser SUI - 194.72 
5. Lorine Schild FRA - 183.86 
6. Sarina Joos ITA - 180.83 
7. Kimmy Repond SUI - 180.82 
8. Olga Mikutina AUT - 173.46 
9. Julia Sauter ROU - 168.40 
10. Lara Naki Gutmann ITA - 166.01

SP詳細結果
SPプロトコル
FS詳細結果
FSプロトコル

予定構成

 

男子のエイモズについで、女子ではクラコワが予選落ちという大波乱がありました。欧州選手権で最終滑走者が予選落ちなんてこれまであったのかしら...ジャンプがまったくとべなかったエイモズと異なり、クラコワは、体調は?がついたとはいえ、ジャンプミスはあっても一応とんでいます。が、タイムバイオレーションがありまして、それが致命的となりました。たいへん前向きなコメントをのこしていています。たぶんWCには出場するはず。今度こそうまくいきますように。

 

どうやらVPNがなしで見ることができる動画はないようです。VPNを使えるのであれば、こちらのリンクからどうぞ。

 

 

 

Xで一部みることができますので、そちらをはっておきます。

 

1. Loena Hendrickx BEL - 213.25 

 

 

SP1位  74.66 (39.93, 34.73)

3F, 2A, 3Lz(q)3T

非常によかったです。その前に細身のジュニア時代の体型を保っているような雰囲気のタイプの選手がつづいていた中で、ルナヘンがでてくるとなんとインパクトがあること。ヘルシーで鍛えた大人女子がでてきました、というところ(笑)肩もよくなったのか、テーピングがなくなっています。これは期待できるな、と思ったら、はたして実に見応えのある演技がきました。

気になったのは後半のコンボぐらいです。ファーストはqがでましたが<がでることがあるかもしれません。前半のタノ付き3F,2Aと全く問題ありませんでした。あとね、ジャッジ席へのアピール。今シーズン多いじゃないですか。その中でもルナヘンのアピールは最高です。これだけやるなら、説得力あるよね。ジャッジがひくかもしれないけど(笑)ついでにかくと、佳生君のFSの最後のアピールも気に入ってます。

 

FS 1位 138.59 (67.46 71.13)

 

3Lz3T, 2A, 3F, 2A, 3Lz2T, 3F<2T(両足?), 3S(SO)

最初のコンボのセカンドは回転があやしいかんじでしたが、qはつかず。CCoSpも最初のエッジの回転数が足りているのか?という疑問が解説であがりましたが、問題なかったよううです。やはり後半ジャンプは課題でしょうか。3F2Tは3Fの回転がたらず、3Sは回転は足りているという判定ですが、ステップアウトになりましたので、GOEにはマイナスがついています。最後のLSpはレベル4になってますけど、個人的には回転が足らなかったようにみえましたが、ビールマンにはいってから8回転あったと判断されたようです。

問題はいくつかありました。が、全体としてはまとめてくれました。腕の動きがなんともいえないプログラムで思わずまねをしてしまう(笑)

絶好調の演技をみるのはWCのお楽しみということにしましょう。嘘のようですが、欧州選手権の優勝ははじめてです。

 

 

2. Anastasiia Gubanova GEO - 206.52 

 

SP 3 位 68.96 (37.57 31.39)
3F3T, 2A, 3Lz

こういう個性的なのもこなすんですよね。やっぱり踊りのセンスがいいというか。クラシックはジュニアのころにすでにため息がでる表現をしていました。これまでみたなかで好きなジュリエットをあげよ、といわれたら、ジュニアのころのグバノワあげちゃいますもの。

FCSpでむずかしいコメントがきこえてきました。「レベル4の構成なんですが、着氷後ちょっとみだれたところでバックアウトサイドエッジの回転がたりるかが気になります」ううううむ..ちなみにこの回転はおとがめ無しとなったようです。

順位に影響がでたのはステップシーケンスと最後のLSPがレベル3にとどまったのがSPで3位にとどまった原因でしょう。

ステップシーケンスについては最初のほうで「ロッカーカウンターループの間のフォアインサイドが不鮮明」

LSPのほうでは専門用語に目を白黒させてききました。ようは、最後の難しい出方のほうがもらえていない、ということです。グバノワはLSpで時々レベル落としてしまうんです...もしかして、LSPは、はじめからレベル3で組むときもあるのかも。私がみてもレベル落とすよね、と思えるときもあるぐらいで...今回は解説してもらえないと絶対わからなかったかな。

いいできでしたね、というのを解説者と実況がそろって口にしていましたので、できとしては悪くないのです。が、実際の点数になるとジャッジはシビアにみてるということですね。

解説のせいか、今回のジャッジがごくまともに思えてきます(笑)

 

FS 2位 137.56 (70.73 66.83)

3F3T, 3Lo, 3Lz, 3Sq (着氷が両足っぽい), 3Lz(q)2A, 3F2T2T, 2A

挑戦的だったSPと対照的に、カルーソーを女性ボーカルで。3Lzまでは問題なかったでしょうか。3Sから回転不足が散見されるようになりました。といっても今季がq判定がきびしめにでているのが念頭にあって、じーっと回転をみてしまう癖がついているから気がついただけかもしれません。そうでなかったら、解説がなければ気がつかないような気がします。LSPは今回も難しい出が認められませんでしたか(>_<) 

 

おや、PBだったのですね。まとまった演技ではありましたから、そこもPCで評価されたということかなあ?


3. Nina Pinzarrone BEL - 202.29 

 

SP 2位 69.70 (38.92 30.78)

3Lz3T, 2A, 3Lo

おととしまではジュニアの選手でして、シニアデビューとなった昨シーズンで欧州選手権5位、WC11位という好成績を残しました。今シーズンはさらに飛躍の年となってます。GPFへの出場は記憶に新しいです。美しい腕の動きからスタートします。動きはしなやかです。ジャンプ前への表現はまだこれから、というところでしょうか。

ジャンプは低めでしょうか。回転はややたらないかというコメントがJSportsででていましたが、回転不足はとられてないです。2A、3Loはかっちりとんだかんじ。3Loが一番よいジャンプだったでしょうか。StSqはレベル4でてますが、テレビで面白かったのが、ループがたらないのではないか、というコメントがとんだこと。スローでみなおしてみるとたしかに微妙でした。このループの解釈をどうするかでGOEがかわってくるのでしょう。解説者の好みは人によって大きくちがいますが、個人的には、回転不足のコメントやら、ステップシーケンスのわざを淡々とコメントしてくれる岡崎さんの解説を毎年大歓迎しています。ついでにかくと、実況の小林千鶴さん、赤平さんともに大好きです。

ケガでGPSをスキップした昨シーズンとちがい、今シーズンは実に安定しています。ジャンプ、とくにコンボで回転不足が疑われる時があるのと、今回のように微妙なステップがあるぐらいじゃないでしょうか。表現は濃さはかんじず、淡々と進むかんじですが、しなやかで結構好きです。おそらくWCで10位内にはいってくるはず。17歳ですので、体型変化で苦労するということはないかなあ???このあたりがやや微妙な気はしますが...

 

FS 3位 132.59 (68.40 64.19)

3Lzq+3T 3Fq 3S 3Lzq  3Loq+2A+2T+SEQ  3Lo+2T  2A

最終滑走でした。ジャンプはすべてとび、スピンはみなよかったので、一見パーフェクトだったのですけど、

回転があやしいジャンプが目立ちました。もともと低めのジャンプで着氷に癖がありますので、回転不足に泣かされやすいタイプでしょうか。今日は疑いだしたらほぼすべてのシングルジャンプ、コンボジャンプでジャンプで回転があやしくみえました。3Sが一番あぶなげなかったでしょうか。

表彰台にあがりましたし、なんといっても、200点越えです。回転不足を抑えることができたらかなり安定した演技を続けそうな選手にも見えますが、この回転不足、難しい問題です。