結果
1. Adam Siao Him Fa FRA - 276.17
2. Aleksandr Selevko EST - 256.99
3. Matteo Rizzo ITA - 250.87
4. Gabriele Frangipani ITA - 246.09
5. Lukas Britschgi SUI - 242.46
6. Deniss Vasiljevs LAT - 237.42
7. Nika Egadze GEO - 233.16
8. Vladimir Samoilov POL - 230.17
9. Georgii Reshtenko CZE - 226.67
10. Nikolaj Memola ITA - 225.88
SP詳細結果
SPプロトコル
FS詳細結果
FSプロトコル
ケヴィン・エイモズがジャンプをすべて不成功で予選落ちという衝撃がありましたが、あとはまずまず予想範囲内の結果でしょうか。
JSports、VPNではみることができなくても、中国でアップされている動画がありまして、それである程度みることができます。
1. Adam Siao Him Fa FRA - 276.17 (97.03, 88.01, -3.00, 182.04)
SP 1. 94.13 (50.15 43.98)
4Lz(両手)、3A、4T+2T
冒頭、予定では4Lz3Tだったのですが、4Lzが空中で斜めになり、着氷で両手をついてコンボにつなげることができませんでした。3Aはかなりの大きさ。だけどひやっとしました。不安定ですねえ。4Tの着氷もあまりよくなかったのですが、なんとか2Tをつけて要件をみたしたのは大きかったです。空中をみるだけでも、GPS中の好調時にくらべるとピークアウトしてますねえ...フランス大会より調子をおとしていたGPFからしばらくたったので、どうかなと思ってたのだけど、GPF<今回<GPSというかんじでしょうか。しかしダイナミックですねえ。曲表現は特に前半は薄味かもしれません。今回は冒頭のジャンプがうまくいかなかっただけに前半はジャンプのほうに注意がいってるのがわかるような。だけど、ステップシーケンスから、スピードにのってがんがんせめてません?後半はおもしろかったでしょうか。一方、トータルでみると、300だす力があるだけにもったいないなあというところ。
4Lz(堪), 4T(転), 3A2A, 4S(ターン), 4T3T, 3A, 3Lz1Eu2S, バックフリップが違法として減点
FSはどうだ?と思って見ました。直前のセレフスコがすばらしかっただけによけいです。ただ、この振り付け、でだしが好きでして。4Lz。前傾して、転倒しそうでしませんでした。4Tは回転はしていたはず。軸がずれて着氷がおかしくなったというところでしょうか。うううん、空中の回転にゆがみがあるのがわかる...4T3Tではじめてまともなのがきて、3Aはよくて、というところでしょうか。いや、最後の3Lz1Eu2Sも問題ですよね...故障じゃないとは思うんですけど。うわ。バックフリップなんてやりました。いいのか。禁止技で、コーチ陣もとまどっていたと解説もいってますし...本人が勝手にやったということでしょうか?
しらべてみてところ、次のインタビューで「我々のスポーツが限界を超えるのをプッシュする1つの方法だと思う。」と語っていました。
バックフリップといえば、ボナリーです。現役時代もプロになってからもとんでいました。有名なのは長野のでしょうか。採点方法はあのときは他のジャンプがミス続きの中での禁止技だったせいか、10位に終わりましたが。ごらんになったことがない世代の人が多いかもしれないのでご参考までに。3:56にでてきます。そういえばボナリーもフランスの選手でした。
あと、エキシビションですが、キャンデロロもバックフリップやってましたっけ。5:25ぐらいです。記憶が正しければ、同じプログラムを競技でやったときはバックフリップははいってなかったはず。3人ともフランスの選手って(笑)バックフリップ=フランスの選手っていう変な図式できてしまいそう(^_^;)
エキシだったらまだいいと思うんです。ケガしたら本人の責任だとしたらいい。ただ、氷の状態は悪くなりそうなので、後ですべるスケーターは気の毒ですが...それはサイドフリップでも同じかな。
今後も競技で禁止するのなら、Illegal element/movement -2じゃたらないのじゃないでしょうか。失格にしてしまうぐらいの勢いでなければ、アダムはおそらく今後もやるでしょうねえ...競技を前進させるための手段、と思っているわけですから。
2. Aleksandr Selevko EST - 256.99 (83.42, 83.52, 166.94)
SP 3. 90.05 (49.61 40.44 0.00
(この動画はVPNがないとみることはできませんのでご注意を)
4T, 3A, 3Lz3T
この大会で一番安定していたかも。北京オリンピックには出場したとはいえ、FSに進めませんでしたし、過去に欧州選手権、JWC、WCに出場したときの記憶はあまりないんです。昨年NHK杯にでてましたので、演目はおぼえているのですけど。特徴のあるプログラムですから。そんな程度だったので、冒頭の4Tでがっつりとんできて、3Aもごくまともだったのにはびっくり。あら、コンボまできめてしまいました。GOEがつくできではないとはいえ...スピンはポジショニングがみとめられなかったのでしょう。
FS
4T, 3F, 3Lo, 3A3T, 2A2T, 3Lz2A2T, 3S
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4T, 3F, 3Lo, 3A3T, 2A2T, 3Lz2A2T, 3S
おっと、FSもよいではありませんか。3Aのコンボが2Aにぬけたのと、FSSpが7回転になってレベル3でとどまったくらいでしょう。FSも個性的な振り付けで面白くみました。すばらしいエネルギーに満ちた演技でした。NHK杯のときと熱のはいりぐあいがちがうのが自分でもわかります(笑)ジャンプがまとまってくれれば、これだけ面白い演技ができる選手だったんですね。JSportsではゾーン、ゾーン、神がかっている、といってましたが、まさにそう。WCでもこのレベルの演技をぜひぜひみせてください。
3. Matteo Rizzo ITA - 250.87 (87.82, 83.62, -1.00, 170.44)
SP 6. 80.43 (38.97 41.46)
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2T*, 3Lz3T, 3A
冒頭の4Tが2Tになってしまった時点で、ああ、今シーズンはやっぱり...4Tのミスは故障を考えるとしかたがないのか、なんてのりでみました。ラトデニ君と並んで欧州の選手では滑りと表現が好きな選手です。ちがいは、ラトデニ君がジャンプをそろえられそうな気は全然しない(ごめん、ラトデニ君)のに対して、リッツォは体調がなんとかなれば、あがってくるのではないかという期待を捨てられません。WCでベスト10にはいって当然の選手だと思うんですけどねえ...
今回は、故障で練習もほとんどできず、出場も危ぶまれた中、きっちり出場して、SPが終わった段階で、「ここでメダルをとるのが目標。まだやれると思ってる」とインタビューでこたえているのをみて、祈らずにはいられませんでした。
Matteo Rizzo 🇮🇹 80.43
— Golden Skate (@goldenskate) January 10, 2024
“I obviously I had a big mistake. But I am happy as I am not even supposed to be here. I am in the last group and I can skate first and I am happy about that. 10 points is nothing. My goal is to win a medal here and I know I can still do it.
I am happy… pic.twitter.com/S9iiNObxLv
FS
Matteo Rizzo at European Championships 2024
— figure skating archive (@skatingarchive) January 12, 2024
FS 170.44#MatteoRizzo #EuroFigure pic.twitter.com/SaVoGCaiLM
4T, 3Lz3T, 3F1Eu3S, 3Lo, 3A2A, 3Lz, 3A(q転倒)
がんばりました。SPで失敗した4Tをきっちりきめたあとも、実に丁寧に3回転をきちんときめていきました。3Lzまではまるであぶなげがなかったです。乱れたのが3A.回転しきれずに転倒になってしまいました。そしてそのあとが遅れて、ステップシーケンスはリッツオにしては甘いできにみえました。ステップが流れていたのじゃないかなあ...でもたてなおしました。コレオはよかったし、足換えシットスピン(CSSp)もよかったかと。曲はあうのじゃないでしょうか。Fix Youはよくつかわれる曲ですが、気合いをいれてすべっていたはずなのに、優しい柔らかい雰囲気で満ちていて、見ていてほっとします。体調のいい状態でみたいなあ。振り付けはカペラノのルカ・ラノッテです。振り付けやってたんですね。
マッテオ・リッツォ 🇮🇹 170.44 / 250.87
— matteorizzo_fan_site (@FanMatteorizzo) January 12, 2024
ここでできた事は、今大会で自分にとって最大限のものだった。最後のアクセルがmedalかどうかの分かれ目になるだろうと思っていた。
最後は死にたくなったので、みんなに助けを求めるために小さな動きをした。(続)
私の演技で、みんなにそれぞれの(続 https://t.co/86FyIj5xSV
右股関節のケガがあって、国内大会は回避、そして欧州選手権のあとは手術するとか。今シーズンはこの演技で終了です。来シーズンも同じプログラムとのこと。来シーズンはぜひとも完成形をみせてほしいです。本来でしたら、この大会より難しいジャンプ構成もできる選手です。
4. Gabriele Frangipani ITA - 246.09 (81.73, 80.85, 162.58)
SP 4. 83.51 (44.80 38.71)
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4T3T, 3S(turn), 3A
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この選手はSP、FS一括で。そういやNHK杯でもみましたっけ。リショーだから癖のある動きになるのかなあ???いえいえ、振り付けのせいではなく、フランジパーニ本人の癖にちがいない。なんというか、おや?というところで、指先やら身体がのびたりしますし、ジャンプのときの腕の閉じ方とか、スピンのバランスとか、なんというか不思議です。
5. Lukas Britschgi SUI - 242.46 (70.57, 81.72, -1.00, 151.29)
SP 2. 91.17 (49.79 41.38)
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4T3T, 3A, 3Lz
彼もNHK杯にもきていて、しかも表彰台にあがりましたので、おなじみなのでは。黒一色ででてきたと思いきや、途中で華やかな色合いがはいるというチェンジをやります。芝一ヶたっぷりにはじまるのも意味ありげでいいのですが、ジッパーをおろしてから曲調もかわりまして、」演技がにぎにぎしくなるのも面白いかと。ジャンプが安定していれば、単独は3回転でもいいのかも、なんて思ってしまった演技でした。
FS 10.151.29 (70.57 81.72 -1.00)
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4T(転倒), 2T, 3A(SO), 3Lo, 3A2A, 3F1Eu2S, 3Lz
SPとまったくちがう結果がでてしまいました。最初の3本のジャンプでミスがでてしまうとどうしても厳しくなります。SPがやたらによかったので力んでしまったでしょうか。面白かったのはステップシーケンスとコレオシーケンス。個性的だし、面白い動きをしているかと。Andrea Vaturiはもとアイスダンサーだそうです。あと、スイスの選手ってスピンはしっかりとるなあという思いを新たにしたのでした。古くはデニス・ビールマンにはじまり、ルシンダ・ルー、スタファン・ランビエール、サラ・マイヤーあたりがすぐに浮かんでしまいます。ここまででないかもしれませんが、それでもこの数年は安定しているような。ちゃんと調べてみると違う結果がでないとはかぎりませんが...
昨シーズンは欧州で3位、WCは8位と大躍進したのです。今季の欧州は5位におわりましたが、この試合のFSまでは今シーズン実に安定していたのです。GPSでとうとう表彰台にあがり、PBも更新しています。たぶん、ケガではないので、WCで盛り返してくるのじゃないかと予想しています。さて、予想はあたるでしょうか。
6. Deniss Vasiljevs LAT - 237.42 (71.76, 84.32, -1.00, 155.08)
SP 5. 82.34 (40.17 42.17)
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4S(< SO), 3Lz3T<, 3A
ううう。ラトデニ君がジャンプがとべたら、4回転を一種類でいいからとべたらといつもいつも思ってしまいます。だけどとべそうな気がしないのですよね(>_<)で、これだけジャンプミスがあっても、PR8.36,SK8.50がでるんです。ジャンプが全部とべたら?なんて考えてしまうのは問題かなあ。
FS
7. 155.08 (71.76 84.32 -1.00)
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4S(転倒), 4S(<,両足), 3A2A, 3Lo, 3A(q)、 3Lz(SO、手)、 3F1Eu2S
ううううん、最初の4Sのほうが回転してましたかね。2本目のほうがまわってなかったはずです。で、単独の4Sが続いたので減点ですか...3Aはふつう、落ち着いてみられるのですけどなんか怪しいと思ったら、qがついてました。3Lzの3連もできませんでしたし。いや、ラトデニ君の場合はジャンプは忘れよう。みどころはやはりスピンとステップ。冒頭から、力をぬいたちょっとねとっとしたかんじがでていたのは面白いものがありました。なるほど、グラディエータ(闘う人)でなくて、アーティストと本人はいっているのですか。なるほどね。