結果 
1.    Lilah FEAR/Lewis GIBSON            215.19
2.    Charlene GUIGNARD/Marco FABBRI        214.56
3.    Allison REED/Saulius AMBRULEVICIUS    196.86

RD詳細結果    
RDプロトコル    
FD詳細結果

FDプロトコル

以下、VPNで見ることができる場合のリンク。

アイスダンスRD

アイスダンスFD


NHK杯のアイスダンス、ごらんになりました?金メダル争いは予想をうわまわる大接戦でした。合計点が1点差もないなんて、じゃないですか。

RDの時点で、1位ギニャファブ85.27 (47.99 37.28)2位

そうですね、滑りの地力だけであれば、ギニャファブのほうが上じゃないでしょうか。かなり洗練された技術をもっています。RD、FDでSKが9点を超える評価(RD 9.21 FD 9.39)がでているのは当然、といったところ。RDでSKが9点台になったフィアギブは、RD 8.93 FD 9.14と、RDではSKが8点台に終わっています。とはいえ、ツイズルとか個々の技がキレキレでして、早晩、9点台で当たり前という評価になってくるはずです。

命運をわけたのは、プログラムだったかもしれません。いえ、ギニャファブのプログラムもとてもいいものでした。色鮮やかでがんがんせめたRDに対して、しっとりしたFDの美しさは印象的です。また、ドラマチックで濃いの(笑)オトナのカップルだからこそ、ですねえ。

だけど、今期、客席を大いにわかす、という点で、フィアギブのロッキーにまさるプロはないかもしれません。細部まで練り込んだ実に楽しいプログラムです。前回みたときは、チャンピオンをめざす女子ボクサーとトレーナーの物語か!?なんてみたんですが、アナウンサーによるとともにボクサーで切磋琢磨して頂点をめざす、という筋なのだそう。でも、どちらでもいいですよね!シャドーイングや縄跳びトレーニング、腕立て伏せの振りがでてきて、大いにわきます。ツイズルの手にもご注目。ボクシング意識しまくりです。最後は肩にリフトして歓喜の勝利のガッツポーズ(笑)音楽をうまくつかっているのはいうまでもありません。ロッキーの音楽を知らない人は少数。耳慣れた音楽にぴったりの動きをみせるカップルに、客席も一緒になってもりあがったかんじでした。この観客の後押しみたいなのが、コレオなどの点差にでたのじゃないでしょうか。

フィアギブのもつエンタテイメント性をとことん活かしたプロ、といっていいでしょう。振付はRomain Haguenauer, Samuel Chouinard, Ginette Cournoyerとなっています。コーチの一人アグノエルの振付はエンタテイメント性が高い、という印象をもってますが、今回はとくにどんぴしゃといえそうです。


では、楽しい楽しい今年のフィアギブの演技、NHK杯のはVPNが必要となるもの以外みあたらないので、カナダ大会のものですがどうぞ。

 

 

ついでにRD

 

 

ギニャファブのプロもよいので、NHK杯のものではないですが、乗せてみましょうか。RDははじめてみたときに度肝を抜かれました。振付も実に優秀です。

 

 

ファブリが一瞬転んだのか!?という動きをみせたあと、しっかりポーズをきめるところは特にお気に入りです。

 

一転、FDではムードたっぷりに演じます。解説の賢二先生がいってましたが、RDにぎやか、FDしっとりというパターンが多くて、ギニャファブはまさにその路線でいっているわけです。今回はFDにノリノリプロをもってきたフィアギブの戦略が勝ったようなところがあります。

 

 

今回、ファイナルに残りませんでしたが、アリソン組は安定していますね。今シーズンのWCでもベスト10にはいってくるんじゃないでしょうか。先週もみたばかりのトゥルッキラ/ヴェスルイスも、力は本物でしょう。今後、ぐんぐん伸びてくるはず。


GPFのアイスダンス、楽しみです。パイポー、チョクベイ、ギニャファブ、フィアギブ、フルソレ、ラジョラガと固定しているといっていい実力カップル揃いですが、各組の差がうまってきている印象です。今シーズンはアイスダンスを一番楽しみにしている自分...