VPNがあれば
ううううん、皆、ジャンプミス、ステップミスなどがありました。これっていったい...悪くないメンバーだと思っていたんですけど。
1 Sota YAMAMOTO JPN 8 89.56 (49.92 39.64)
4T3T, 4S(q), 3A
Chameleon by Maynard Ferguson, Herbie Hancock, Bennie Maupin, Harvey Mason, Paul Jackson 振付:David Wilson
ほお、こうきましたか、という曲ですが、漫然とすべってるときが多いですね。デイビッドの振付にしては?です。
ジャンプを安定させるために削減したのか、という気がしないでもないです。コンボの少し前で手が完全にとまりますもん。それまでは活発に動くというのに。それからはなに、これ、という滑りで、4Sに向かいます。その4Sは手をつきました。フライングキャメル、遅いなあ。あ、レベルとりこぼしています。3Aはまあまあよかったです。シットはかなりいいですよね。さっきのフライングキャメル、なんだったんだ。キャメルあそこまで苦手でしたっけ?シットのほうが得意だったのはまちがいないけど。いや、やっぱりジャンプが不安だったのじゃないかしら。そう、ジャンプが終わってからいきなりすべりがよくなります。それまで草太君ってこの程度の滑りだっけ?って首ひねってましたもん。ほら、ラストのコンビネーションスピンも全然悪くない。
草太君の滑りって、前どれぐらいでてたか調べないとわからないですが。8点台ぐらいでて当然と思っていたけど、7点台つけているジャッジが2人いて、結局7.96にとどまってしまいました。前半の滑りの印象が悪すぎたからにちがいない。
首位に立ちはしましたが、どうも不安な滑りですね。SPはすべての要素をきちんとこなすことが大事なのはまちがいないですが、これだけジャンプの前の要素がよろしくないということは、ジャンプに不安要素がたくさんあるということかもしれません。となると、FS大丈夫かなあ。
参考までに、下のサイトによるとFCSpそんなに不得意ということはなさそうですけどね...いったいあの遅さはなんだったのかしら。やっぱりジャンプ前の緊張のせいですか?
2 Junhwan CHA KOR 12 86.18 45.06 42.12 -1.00
4S2T, 4T(転倒), 3A
Masquerade Waltz by Aram Khatchaturian performed by Three Suites 振付:Shae-Lynn Bourne
あれれ、画面ではコーチに、Hyun Jung Chiのみならず、オーサーの名前がもどってます。なにがおこったのでしょう。プロフィールにはHyun Jung Chiだけだす。演技が終わった後に出迎えたのもHyun Jung Chiです。ただし、元コーチの欄にもオーサーの名前はありません。
画面にでたようにコーチは二人体制にもどるということなんじゃないでしょうか。練習場所は主に韓国にするとしてもチャレンジャーシリーズのネペラ杯であまりに調子が悪かったので、カナダに再びいくことを考えているのでしょうか?
先日についで、この試合のSPをみたかぎりでは、そのほうがいいような気がします。コンボはネペラでは4S3Tだったけど、この大会では4S2T。前回2Tだった単独は4T認定はされたけど転倒となりました。一番まともにみえたジャンプが3Aなんて、ジュンファンでありえません。いったいなんなの。
スピンはネペラよりはマシです。スピンはだいぶん落ち着いてきました。ネペラでは、FCSp4、CSSp3、CCoSp2でしたが、今回はすべてレベル4でまとめました。
PCSはネペラではCO8.40,PR8.20,SK8.45だったのが今回は8.50,8.29,8.43です。ちょっとだけですがあがってはいます。
点数でいくと83.91だったのが86.18。転倒があったけど、今回のほうがよかったということ。たしかに大好きなアップライトはよかったし、出だしには激しさが加わり、聞き慣れた曲に独自の色がでてきました。だけど、こんなモノで終わる選手じゃないです。SPは100点超えて当然の力をもってます。さっさと昨年レベルにもどしてください。
FSはSP以上に問題あるんですよね...FSもネペラよりはよければいいんだけど。
3 Kazuki TOMONO JPN 11 81.63 41.17 41.46 -1.00
4T(SO), 4S(q)2T, 3A
Underground by Cody Fry 振付:ジェフリー・バトル
今年の友野君、イメチェンをはかってるのでしょうか?SP、FSとも、今までにないタイプの振付をしています。今年はオリンピックとは直接関係のない年で、一番チャレンジしやすい年だからかなあ。まだ、SPはいいと思いますが...
ジャンプが不安定なのが響いたというところです。予定構成は4T3T、4S 3Aでした。友野君、コンボにした場合、4T3Tはそこそこの成功率だけど、4S3Tは成功したことがないのです。4Sコンボは2Tをつけてます。それが4Tでコンボにできなかったから4Sにまわしてみたところ、4Sも回りきれなかった、それでもなんとか2Tをつけた、というところでしょう。
ステップシーケンスでは転倒してしまいました。まともにやれてたら、かなり評価がきたような気がします。バトルの振りのステップシーケンスってすてきだと思いません?実にもったいなかったです。
ジュニアのころはもうどうしてくれようと思いながらJWCをみていたことを考えると、うそのように進化をつづけています。浪速のエンタテイナーの異名をとるだけあって、客席とつながるのが得意な選手ですが、練習は合理的に足らないところを補うにはどうしたらいいのか考えてやっているのかもしれません。実は案外、頭脳派じゃないかと。しかし、この4回転の調子見ると、FSでジャンプがよくなるなんてありえるんでしょうか。これが一番の不安要素ですね。
4 Kao MIURA JPN 9 80.80 40.60 40.20 0.00
4S3T, 3A, 2T*
This Place Was a Shelter by Olafur Arnalds 振付:Benoit Richaud
これ、曲がまずむずかしいですよね。こんなに静かにくらい音がつながるって。一方でふりはしっかりついています。オフバランスもかなり。ジャンプの直前、直後もかなり動いています。だけど前半は無難にこなして、最高とはいえないけど、まずまずのコンボと3A決めて、そこそこいきそうね、なんて思ってたとたんに...4Tが抜けて2Tになり、0点に。ううう。そこからステップシーケンスはオフバランスの連続で、かなりむずかしいことしていますが、よく健闘してます。佐藤紀子先生はたしかアイスダンス出身者ですよね。まともな先生なんでしょう。この数年で滑りがよくなりましたもん。都築先生のところで、いやいやだったかもしれないけど基礎をたたきこまれて下地ができてたからこそ、かもしれません。野性味はありますが、パワーで押し切ったすべりなどではありません。佳生君のすべりはランボルギーニなんていわれてますが、力すべりならこんな高級スポーツカーが異名になどなりますまい。
昨年までだったら、卍ボーイズの中で佳生君が一番まともなスケートだったのじゃないかしら。
鍵山君の滑りは高い点がついてますけど、あの滑りはコーチのお父さんとすごく似てます。あの体格の持ち主しかできない特殊な滑りといっていいのじゃないかと疑っています。スムーズに進むようにみえるけど、エッジがよくぬけてるところとか...かなり特殊なのでジュニアのころは面白がって見てましたが、ISUが妙に高得点をつけるので、だんだんいやになってきました。ほんと、ISUは特殊な滑りの選手に高評価をあたえるときがあります。なんなんでしょうね。個性ということにしてるのかなあ。本人のみならず、それがいいと勘違いして真似た後進の怪我の原因になりかねないのに。
とはいえ、鍵山君の今年の滑りはこれまでとちがうのかも、という気がしないでもないです。エッジが安定しているような。カロリーナがコーチに加わったのと、ローリーのところでスケートの基礎訓練をやらされたのと、両方のせいでしょう。
駿君は去年までは、滑りに神経がいっていなかったかんじでしたよね(笑)だけど3人のなかで今年一番、滑りがのびたのは駿君でしょう。怪我さえしないでジャンプを安定させられたら、少なくともSPはかなりの高得点がつくようになるはず。FSは、アイスダンサーレベルの滑りを求められている振付にみえるので、果たして今シーズンどこまで滑りこなせるようになるんだろう、と思わないでもないです。佳生君のSPも難しいけど、がんばればシングルの選手でも達成できるレベルの難しさ。対して、駿君のは優秀なアイスダンサーレベルを求められていますからねえ...いっそ持ち越してオフシーズンにもう一度シゼロンに特訓してもらいますか?
だから、今シーズン終わった段階で、卍ボーイズの中で一番いいスケーティングしているのは誰かは現在、検討がつきません。みなすばらしく伸びるといいな。
この大会に話をもどすと、この大会の参加者はみな、不安要素があります。まだまだ順位いれかわるんじゃないでしょうか。その中で佳生君のSPのミスはまだ修正可能にみえます。4回転が2回転に抜けるミスってよくありますし。さて、FSどうなるでしょう。佳生君、4Loに挑むといってますね。成功したら表彰台に大きく前進するのはまちがいないですが、逆も考えられます。といっても上位3人がノーミスというのもたぶんないでしょうし...
それにしてもリッツォ心配です。振付は面白いし、表現は見所いっぱいなのに、ジャンプがあまりにも不安定。4Tも4Loもまわれてないじゃないですか。スピンも不安定なら、ステップシーケンスもレベル落としてます。怪我でもしたのかしら。滑りの評価はジャッジ間でもわかれてて、最高と最低は1点の差があります。ジャンプ優先のジャッジはジャンプミスがあるとPCSまでひくのよね...PRとSKは8点だしていいと思うんだけど。


