カップル競技はテレビ放送があっても遅れていまして、結局GPSもみていないものが多いのです。なんてこと。ロシアがいないペアは自分にとっては気が抜けたようなもので、りくりゅうはともかく、競技として特に追いたい要素がないのですが、アイスダンスはパパシゼが休業し、ロシア勢がいないという状況でも、みたい選手はたくさんいます。全米だけでもチョクベイ、ホワベイ、グリパーはぜひともみたいです。
今年はなぜだかカップル競技の放送が欧州選手権、全米ともに遅くなってます。Jsportsの解説はほんとに理解できているかどうかという問題点はあるものの(^_^;)すごくためになるので解説付きでみたいんですけどねえ。しかたなく、youtubeをさがしました!著作権の関係上、削除される可能性はありますが、みつかった演技をはってみます。
ホワベイが今回は欠場となりました。病気のようです。なんだったのかしら。
最終結果は次の通りです。まあ、そうか?というところですよね。でもホワベイがいたらチョクベイとグリパーの間にとびこんでくるか、すくなくともグリパーのあとにきそうだなあと思って見ました。
チョクベイはいうまでもないでしょう。ハベドノがいなくなった全米で、かなうチームがいるとは思えません。グリパーはずっとあがってくるにちがいないと信じていたところです!男性がパーソンズ兄妹組としてやっていたころからしつこく注目してきていましたが、やっとやっと、4CCとWCでみることができます。カリポノはJWCでは表彰台にのぼった実績がありまして、昨年の4CCでも3位と表彰台にあがりましたが、200の壁をのりこえられないんですよね。200超えをするのがいつなのか、が今後の焦点じゃないかと。ジンコレはこれからのところですが、男子がかなりうまいので、継続すればあがってきそうです。
1. Chock/Bates 229.75
2. Green/Parsons 207.46
3. Carreira/Ponomarenko 198.45
4. Zingas/Kolesnik 198.13
5. Bratti/Somerville 189.84
6. McNamara/Spiridonov 189.15
なお、4CCとWCのアイスダンスの代表は次のとおりです。
2023 World Championships
Madison Chock and Evan Bates
Kaitlin Hawayek and Jean-Luc Baker
Caroline Green and Michael Parsons
Alternate 1- Christina Carreira and Anthony Ponomarenko
Alternate 2 - Emilea Zingas and Vadym Kolesnik
Alternate 3 - Emily Bratti and Ian Somerville
2023 Four Continents Championships
Madison Chock and Evan Bates
Caroline Green and Michael Parsons
Christina Carreira and Anthony Ponomarenko
おお、チョクベイ、ホワベイ、グリパーが埼玉にくるではないですか。ホワベイの場合、嘆願の効果があったのかな。もちろんゆるぎない実績があってこそのことですけど。楽しみですね。
演技をみつけたので4位まではってみます。
プロトコル RD
プロトコル FD
チョクベイ
RD 1 Madison Chock / Evan Bates 91.90 53.87 38.03
いやあ、もうスターティングポジションについたときから顔がにやけてしまいます。チョクさんが鼻を動かすところとか(笑)ここは30cmも身長差があるところでよくみると、ベイツが膝をのばしきらないですべっている割合が多いのに気がつかれるのじゃないかと。ですが、調和をとるために、ちょっとかわった滑り方しているのなど、ほぼ気になりません。それだけの年月をずっとくんできて、どうすれば調和がとれるか骨の髄までしみこんでいるんでしょうねえ。
FD 1 Madison Chock / Evan Bates 137.85 78.57 59.28
へえ。こういうスターティングポーズあるんだ。いや、途中の動きもあらま、というようなものがたくさんちりばめられています。モントリオール組の振付の創造性っていったい...180°開脚によるスライディングムーブメントとか、わくわくせずにはいられないじゃないですか。振付に?がつくグリパーみたあとだからよけいそう思ってしまうのかもしれないけど。減点はされてないけど、カーブリフトは二つ目のポジションがとれてないんじゃないかしら。4CCやWCでは注目してください。おそらく点数もっとあげてきますから。
グリパー
RD 2 Caroline Green / Michael Parsons 81.40 47.12 34.28
昨年4CCで優勝したところですがおぼえてらっしゃいますか。今年からチャーリー・ホワイトとテニス・ホワイトが率いるチームに参加したようです。滑りはいいですよね。シャープで。技術的には一段と上がったような気がします。でもプログラムどうなんでしょ。最低とはいいませんが、なんか古くさいというか、新鮮味がないというか。去年までのWheaton Ice Dance Academyでの振付は面白かったんだけど。うううむ。
FD 2 Caroline Green / Michael Parsons 126.06 71.42 54.64
なんだか往年のハリウッド女優を思わせるメイクだなあとみていたら、そうでした。今年はパリのアメリカ人を使っているんでした。ここねえ、女性162 cm、男性170cmと身長差が10cmないのです。だけどまるで危なげありませんでしょ?これがアイスダンスは10台半ばまでにはじめるのが望ましいなんてモントリオール組のコーチであるローソンがいう理由です。完全な技術を身につけることで多少の体格のハンデはクリアできるという例かな。こうなるのでなければ、振付に工夫をして弱点をめだたせないようにする必要があります。ちなみに、体格差がないことを活かして(?)次のようなおちゃめなことをやっています。左側にご注目。
The #ToyotaUSChamps ice dance medalists get silly:
— Golden Skate (@goldenskate) January 28, 2023
🥇 #MadisonChock #EvanBates 229.75
🥈 #CarolineGreen #MichaelParsons 207.46
🥉 #ChristinaCarreira #AnthonyPonomarenko 198.45 pic.twitter.com/BotqdNE8Fg
それにしても、よくいうとオーソドックス、悪く言うと、陳腐な振付ですねえ...ここならもっとモダンな面白いものができるでしょうに。モントリオール組とかで面白いのをみなれてしまったのがいけないのかしら。
カレポノ
RD 4 Christina Carreira / Anthony Ponomarenko 77.37 43.43 33.94
この組のコーチはScott Moir, Madison Hubbell, Adrian Diaz, Patrice Lauzon。そう、モントリオールでもスコット・モイヤーが率いているチームですね。マディソン・ハベルやアドリアン・ディアスってコーチになったんだ、というちょっとびっくり情報。この二人はたしか婚約していて、すでに結婚したのかどうかは知りませんが、仲良くカップルで同じ職場ではタラ居ているということでしょう。つまり、この全米は、ある意味、メリチャリのチャーリー・ホワイトに教わっているグリパーとテサモエのスコット・モイヤーに教わっているカレポノの代理戦争の意味あいがあるのです(笑)元米国代表コーチの戦いと考えることもできるけど。
どうみても技術的にはグリパーですねえ。ツイズルであきらかにくずしたりしてますし。だけど振付は圧倒的にカレポノをおしたい。もう特に男性の年期のちがいのような気がするのですが、追いつく可能性はあると思うのでがんばってほしいところです両方とも切磋琢磨して今後のアメリカのアイスダンスをひっぱるところになってほしいです。。カラーがちがいますから、よけいおもしろいかと。
FD 3 Christina Carreira / Anthony Ponomarenko 121.08 68.02 53.06
うん、このスローなでだしと、迫力たっぷりのスローリフト、よろしいですねえ。やっぱりモントリオール組の振付って優秀。ツイズルがまとまればもっといいのに。はじめのツイズルでなんだか男性がばたばたしているようにみえませんか?まあ、振りが多いからそうみえるだけかもしれないけど。おお、こういうリズムのとりかたするか、こういう曲つなぎできたか、と面白がってみてしまいました。だけどこのスローテンポですべるのってかなりきついですよね?コンビネーションリフトで片足立ちになっているところでぶるぶるふるえているのでひえ、っとなってしまいました。そこをのぞくと悪くはないリフトでしたが...女性が時々フラットになってしまったのはやっぱり体力の問題かなあ。22歳どおしのまだ若いカップルなのでこのあたり、今後の伸びしろのはずです。
ジンコレ
RD 3 Emilea Zingas / Vadym Kolesnik 78.18 45.78 32.40
あー、男女の実力差あるところですねえ。女性はシングル出身者だからしかたないのだけど、まだアイスダンスの滑りを達成していないのじゃないかしら。所々フラットですべっているのだけど、男性がうまくリードしてスピードそれに対して男性はアボンリー・ニューエンとくんで、2020年JWCで優勝してます。2019年のJGPFは2位でした。そういう技術力のせいか、身体の大きさのせいか、気がつけば男性をみていました(笑)
FD 4 Emilea Zingas / Vadym Kolesnik 119.95 68.67 51.28
やっぱり男子、うまいですよね。冒頭のコレオアシステッドジャンプとか、StaLi+RoLiとか。ここで真剣にみてしまいましたもん。ツイズルは女子もがんばりました、というところでした。ダイアゴナルステップとか、ワンフットとかでレベル落とすのはしかたないというところなんでしょう。まだカップルとしてのまとまりがあるわけでなくて、男子がひっぱっていっているかんじですから、今後どうなっていくかです。少なくとも男子の素質は十分にみえます。