JGPS最終戦のみどころは、ずばり、日本人選手がどれだけファイナルに進出できるか、ですよね。この試合に出場しているスケーターだけでなく、もう二試合終わったけれど確定していない人もいます。

詳細結果

プロトコル 


1 Lucas BROUSSARD USA 28 74.79 (39.06 35.73)

 

 


先々週の第5戦ポーランド大会(1)で優勝した選手です。すべりはなかなか。ていねいに一歩一歩すべってる気がします。丁寧な滑りが曲表現に直轄していってるかんじです。アメリカはアイスダンスはよいチームが多くて、滑りも悪くないのですけど、シングルは滑りがいまいちなことが多いです。コンパルソリが競技からなくなってシングルの滑りが悪くなったのがはっきりとしている国です。ジャンプとべたらSSまではねあげるようなばかなことしているせいもあるでしょう。正統にすべる能力で評価されているのってジェイソンぐらいですもん。それでも滑りをちゃんと練習しているのがわかるというのがなんといってもいいです。PRがひときわ高いのはこの滑りが土台にあるからですね。ステップシーケンスもよかったです。スピンはFCSp4、CSSp3、CCoSp3とレベルとりきれていませんけど、レベル4でそろえるのは時間の問題だろう、というかんじでした。一方、ジャンプは弱そう...前回のSPでも3A挑戦しましたが、成功しませんでした。前回は回転不足、今回は回転はたりてますが、ステップアウト。前回はFSで3Aをとばして、SP5位からFS2位に上昇して優勝しましたが、今回どうするんでしょ。成功しそうな気はしませんが。


2 Shunsuke NAKAMURA JPN 20 73.61 (39.18 34.43)

 

 

このSP,げんさんのときから気に入ってまして、気合いをいれてみてしまいました(笑)3Aはあぶなげなし、3Lo、プラスはとれそうなかんじ。あれ、コンポは3Lz3Tだと思ってましたが、足の怪我でもあるのかしら?3S3Tになってて、しかもセカンドがおかしかったですね。軽くステップアウトしたぐらいなので、-1ぐらいですみましたが...ステップ。音にきっちりあっているし、曲表現としてもいいと思うんですけど、レベルが3でとどまったのはクラスターでしょうねえ。今季、このクラスターが左右同じパターンを使うとだめになっていて、さらに険しくなっています。指先の表現が向上するとPRあがってくるんですけどね。スピンは...練習したのはすごくわかります。最後のCCoSp4の出なんて、えらくまともになりました。でもすべてレベル4ですけど、向上しているのはたしかだけど、これでいいのか、というのは相変わらずかも(^_^;) いや、一応、軸がさだまってきて、お散歩率が多少でもさがったから目をつむりましょう。3カ年計画でもたてて並のスピンができるようにしてくださいな。これだと頭打ちになってしまいます。いや、点数的には一応、並以上になってるんですけど。濱田組にとってはスピンでおとすなんてありえない、というので一応、特訓しているにちがいないです。だけどよほど練習してこなかったのよねえ... コンボの構成を3Lz3Tから3S3Tにしているので、怪我して、トウをつくのがしんどいのか?という懸念はあるのですが、前回の77.68    からはだいぶん落としたとはいえ、70点を超えてきたのはよかったかと。FSでPBの141.97をこえるかどうかを注目したいです。


7 Takeru Amine KATAISE JPN 21 65.56 (33.44 34.12 -2.00)

 

 

優勝した前回からは14点ほど落としてしまいました。3Aが転倒、3Loが2Loにぬけて転倒となったからですねえ。連戦つかれもあるのかな。滑りは、成長した体でないとこうは体重のせられないよね、という滑りを前回とおなじくみせています。転倒が二つあるとPRがのびてこないのはもうしょうがないです。連戦つかれがでたのかなあ。いや、緊張という問題が大いにあるはずです。あたってくだけろの精神で挑めた一戦とちがって、ファイナルがちらついたので緊張したのか、という気がしないでもないです。最初のポーズからして緊張が伝わってきましたもんね。3Aはともかく、ループは跳ぶ前からあ、これはいけない、というかんじでしたから。ただ、後半はよかったので、FSでなんとかもりかえしてほしいところです。冒頭の3Aが成功すれば波にのるんでしょう。

14 Tsudoi SUTO JPN 12 55.35 24.44 31.91 -1.00

 

 

前の大会では、SPは69.64とかなりよかったのですが、3A転倒、2Lz+1T、3Lo堪というジャンプになりましたのでしかたありますまい。いかにも緊張してます、という顔つきでリンク中央にむかいましたので... 曲表現の意思がすごくかんじられる冒頭で、これならなんとかなるかも!?って期待したんですけど、転倒で余計緊張してしまったのかな。ジャンプミスがあいついでも、曲表現はずっとしていまして、それがなかなかよく、最後までじーっとみてしまいました。テッドさんが賞賛していたのがすごくわかります。MFアカデミーの生徒は今年のJGPSで目につきましたが、どの選手をみても曲表現を大事にしているのがわかりました。フィギュアはジャンプだけじゃないんだよ、ってちゃんと教えてるんですねえ。前回はFSで落としてしまいましたので、今回はFSをまとめようね!

しかし、二戦ともそろえるのに日本男子勢は苦労しています。ピーキングの難しさ、というのがあるんでしょう。あと、キャンセルになった試合もありましたので。吉岡希君も第二戦でつまずいて、ファイナルにいけるかどうかはこの最終戦の他の選手次第、ということになってしまいましたし。

 

女子は第一戦の好調をキープしてくれてたらいいんですけど!