島田麻央 FS Passepied 年齢性現にひっかかって、次のオリンピックイヤーにはシニアにあがれず、出場できないことが決定してしまいました。ジュニアの取り扱いをどうするかをISUは考えていかないといけないはず。ただ、15歳ぐらいでWCやオリンピックデカって、その後、すぐに引退してしまうか、跳べなくなって拒食症やらトラブルを抱え込むというパターンが女子にははっきりとあります。エテリなんて思春期をわざとおくらせているなんて噂がたっているぐらいです。そう、軽い子供の体のうちに勝って、早々にやめる、というパターン。シニア年齢を17歳にするのが適切かどうかはわかりませんが、年齢引き上げによって、成長をとめてまで軽い体を維持して勝つ、という無理がありすぎるパターンが、多少でも緩和されると思いたいところです。
さて、麻央ちゃんですが、まだジャンプこみの演技として仕上げてはいないかんじですけど、輪郭はつくっていたでしょうか。いかにも、濱田先生のしごきを乗り越えて頑張ってきた子というかんじがする...濱田組は基礎をきっちり教えるところで、がんばる子はジャンプ、滑り、スピンを含めて総合力をつけていってる気がします。それぞれに得手不得手はありますが。ただ、岳斗さん担当のはずだけど、ジャンプの教え方を変えたなあと思うのが、この麻央ちゃん。特にトウ系みてもらうといいです。ロシア女子に似てますから。特に連想するのはシェルバコワ、トゥルソワあたりです。そう、あのトウで氷の上を下回るやつ。3回転ならそれほど目立たないのですが、4回転になると...逆をいうと、女子はああしなければ、4回転を跳べないってことじゃないかと。この氷の上の下回りが×ということになれば、女子4回転で認められるのはカミラ・ワリエワぐらいじゃないかな。彼女のは少なくとも4Tのほうは認められるはず、とみています。あとの女子4回転はおそらく、全滅するでしょうねえ...よくてUR扱いになるはずです。麻央ちゃんの4回転もそうみえました。うーん。
ともあれ、今年がジュニアデビューの年になります。ロシア女子がいない中、どれぐらいの成績を残せるのか楽しみにみたいものです。
千葉百音 シンドラーのリスト 大きくなったなあ、とつくづく見てしまいます。覚えてらっしゃいます?東日本大震災後に、ホームリンクがやっと再開して帰ってきた羽生君の元に満面の笑みですべってきたピンクの手袋の女の子。「もね~」なんて羽生君がいってほっぺをむぎゅっとしてました。特徴のある名前なのでいっぺんで名前覚えてしまって、その後、アジアンオープン ノービスSPで1位になったときはびっくりしましたっけ。去年の全日本では11位。昨シーズンは、高校スケート選手権大会で2位、チャレンジカップジュニアで優勝、エーニャスプリングトロフィーで3位をとり、今シーズンの強化選手に選ばれています。ビッグジャンパーではありますまい。だけどちょっとした腕や体の使い方が優雅で音をよくきいてるのがよいなと。少なくとも、全日本でまた見られるでしょう。それまでにジャンプをなんとか安定させておいてね。
住吉りをん White Flowers Take Their Bath なぜかあんまり印象にのこらないスケーターで、今回もぼーっとみてしまいました。なんなんだろう。JGPSとかからずっとみてる選手なんですけど。
みゆしょう Black Car 女子じゃないですが、ペアのこの組をいれさせてください。この組が誕生したおかげで、日本のペアは二組になりました~♪あらら、というところは多数ありましたが、本人たちが笑って終わってましたので、これから伸びると思おう。全体をみたら、一応、形になってます。ペアとしてこなれてきて、国際試合で勝てるようになるのはまだまだ先のことですが、NHK杯とかってもしかして出場させるのかしら?なにせ自国枠あるはずですから。それもいいかもしれないなんて思って見ました。市橋君が24なので、ジュニアの試合にはでられないはずですので、経験つむところがとにかくないですもん。
渡辺倫華 ドラマ「JIN-仁」より 昔ドラマを見た気がするんですが、曲は全然おぼえてないです。2011年4月にスタートしたやつだからしょうがないのか。誰の振付なんでしょう。あー、3Aを2本も挑みましたね。でもこれ、安定することあるのかなあ。エッジ系ジャンプが好きなんでしょう。だけど3Loとかみてると、なにやらあぶなっかしい。アクセルだけが好きって可能性もあるけど、でもたしか昨シーズンのSPで3Loの単独とんでたはず。やっぱりエッジ系が好きなんですよね。でも4Lzの練習しているとかいう話もありましたっけ。いずれにせよ、4Lzはできないはずです。着氷できるとしたら、トウを操作して氷の上を下回ったときだけでしょう。3回転はそれほどあぶなげないけど、4回転まわれるかどうかは?がつきそう。3A2本のほうが現実的にちがいない。昨年の全日本のFSはたいへんよくもうすこしで200というところまでいった一方、JWCではそれより30点以上さがったのでどこまで安定できるか今年、みたいところです。
ゆは菜ちゃん「ハンガリー協奏曲」 今年も心配だなあと思ってみてしまいました。突然、安定するかもしれないけど。男女とも一度、成長の過程でバランスくずしてしまうと新たにバランスをみつけるまでに時間かかります...リーザみたいに新たなバランスみつけてしまうと息が長いスケーターになれるんですけど、それってなかなか。リーザ以外に誰がいるのかなあ。真央ちゃんとか知子ちゃんも新たなバランスみつけましたが、真央ちゃんは回転が遅くなって、3Aは着氷してもよく回転不足がとられていました。さもありなん、じゃなかったですか?知子ちゃんもですねえ...ぜったいに平昌後のほうが魅力的だったと思うんですけど、その前のミス・パーフェクトといわれた時代のように低くても3回転を決めるということはできませんでしたから。うん、難しい...
松生理乃ちゃん Papa Can You Hear Me?
あらま、なんとなつかしい歌を。これ、29年前の愛のイエントルという映画の曲の一つです。アカデミーで音楽賞を受賞している映画です。バーバラ・ストライサンドのオリジナルのボーカルをそのまま使ってるとおもうんだけど。一時、ミュージカルをよくきいてたのでおなじみの曲ですが、いわば忘れられた曲をよくほりおこしてきましたね。満知子先生のところから、美穂子先生がいなくなったので、理乃ちゃんの振付どうなるんだ、と思ってたけど、悪くないです。あっこちゃんかなあ???根拠なく、適当に言っているだけなのでおおうそならごめんなさい。かなりドラマチックに演技をやっているかと。これを試合で見せられたら、表現面ではかなり面白いのではないかと思えます。本番ではジャンプが安定すればいいんですけどね。昨シーズンは、シーズン前のアイスショーがよかったので大いに期待したら、げんさんはともかく、あとは故障で苦労したシーズンになってしまいました。3Aはやっぱり負担かかりますねえ... 昨年のFS月光は持ち越すようなので、うれしいです。あれ、好きなんです。
歌詞/訳はこちら:
6/7追記:コメントで教えていただきました。大嘘を書いてごめんなさい。2013-14年にカメレンゴ振付で村上佳菜子ちゃんがこの曲を使っています。ただし、ボーカルがOKになったのはこの翌シーズンからなんです。ですから佳菜子ちゃんのは楽器のみです。で、今回の理乃ちゃんのはボーカル。この差が決定的に思えます。セルフコレオという説も教えていただきました。もしそうであれば、山下真瑚ちゃんもSPはセルフコレオらしいですから、やはり美穂子先生がいなくなって山田組はたいへんなのかもしれないです。ただ、将来の振付師誕生のきっかけにはなるかもしれないですね。真瑚ちゃんのは未見なのでなんともいえませんが、理乃ちゃんのはなかなか面白いと思ってみました。
7/11追記:振付は佐藤
佳菜子ちゃんの演技はこちら
河辺愛菜 Drowning SPとだいぶん色のちがうものをだしてきました。美穂子先生かな。濱田先生のところで基礎をさんざんやらされたにちがいない、という滑りですねえ。これでもっと安定してきたらいいな。そのためにも、自信をもって滑ることが一番で、濱田先生のところは今では、なんというか競争過多というか、やらせすぎてクラッシャーと化してしまう先生のお弟子さんらしく、負けん気の強そうなタイプが多いように思うので、おっとりとみえる愛菜ちゃんがコーチをかえたのはよかったのかなあ。知子ちゃんとか紀平ちゃんがいたころは、それなりに心地が良かったかと思いますが。
坂本花織 ジャネット・ジャクソンメドレー (・Rock With U ・Feedback)
FaOIの幕張で勘弁、と思ったので残りのFaOIでは見なかったのです。それがDOIは見てみようかとおもったのは、ロヒーン・ワードのプロだからです。しかもジャネット・ジャクソンですって。わーい、でした。リズム感が?なら、ジャネット・ジャクソンなどまちがってもふりつけないはずですが、坂本さんはリズム感が悪いとは思わないので面白半分にのぞいてみました。
だけど....ううううん....リズムは一応、とれてますが、あれではリズムのつくる魅力などだせますまい。
ネイサンの後というのが致命的でしたね。ネイサンはリズム感はいいんですよ。ほんと、ジャッジがジャンプのGOEと、PCSに変な点つけまくるので、怒りまくり、昨シーズンはとうとう見るのを拒絶してしまいましたが、リズムにのるネイサンは好きです。ネメシスとか。DOIですべったロケットマンは、ギリで高さも幅もないいまいちの4回転とびまくる試合とはくらべものにならないぐらいよいではないですか。音楽や歌詞/振付の解釈は大いに疑問に思っているので、Land of Allで芸術的にやったらしいいつぞやの年はテレビにあたりちらさんばかりでしたが、今回は実に楽しみました。すごくよくなかったですか?この数年のネイサンの中では一番いいかもしれないとさえ思いました(笑)衣装は最低でしたけど、ネイサンですからしかたありますまい。
リズムをとるのがうまいなあとつくづくみてしまうのが、バトル、バルデ、ジェイソン、ネイサンあたりです。今年のFaOIのバトルの後半プロみました?ジャンプは例の通り失敗してましたが、そんなのはどうでもいいというリズム取りでした。耳がいいんでしょう。他の3人をよせつけない足元巧者がバトルで、彼は足元でもとってしまうのです。振付にも生きてます。略奪でごらんになりましたよね?バトル振付だったようですが、羽生君がヤグディンステップやハミルトンステップでリズムとってましたでしょ?もうわくわくしました。もっとも、ジェイソンの足元の能力もバトルとほぼいっしょ、という評価をしてもいいかもしれませんが、個人的にはバトルに軍配をあげます。だけどオープニングででてきたジェイソン、かっこよかったですよね。リズムにのるお手本みたいでした。みてるうちに、にこにこしてました。この4人に共通するのは、体のあらゆるところでリズムをかんじてること。もっというなら、腰を含む胴体全体。つまり、日本人がやりがちな肩だけ、頭だけ、あるいは耳だけ(要するに気分だけ、というやつ)、という一部だけではないです。腹でかんじているというか、もうリズムが心臓の鼓動と一致してしまうんじゃないかというようなかんじ。それはバルデとネイサンがわかりやすいかな。そうすると、リズムは二次元的なものではなくて、三次元のものになるはず。それです。坂本さんに徹底的にないのは。拍子としてはあってるけど、ひらべたいとりかたで、膨らみがみごとにない。
ううう、せっかくロヒーンがジャネットの曲にふさわしいエンタテたっぷりの振付しているのに。リズムの魅力がありません。リズムを三次元でとらえると、あちこち細かく動かしたくなるし、ロヒーン独特の動かしかたやら、音へのねばりからくる緩急がでてくるはず。そうすると面白いんです。目からリズムが入ってくるから。振付にあるからと、何にも考えずに動いているだけでしょ。それじゃあ解釈はもちろん、緩急も生まれない。FSで必ずとまるところがあったように、リショーはわざわざ緩急がいやでもできるように振付てくれてたから、振付通りにやるだけで緩急はある程度できただけです。だからINができているなんて評価になってましたが、今年はいきなり曲表現ができなくなったっていわれそう... またこの衣装、体でリズムをとってないのがまるわかりになるのでやめたほうがいいのじゃないの。リズムをふつうにとれるジャッジなら、最悪ではないけど、よくもないとするはずです。インタビュー動画みて、誤解してるんだろうなあという感を強くしました。たぶん、坂本さんの言うことに、質問者側も疑問に思ってないから質問ではっとすることはなかったのでしょう。背中の骨一本一本意識して動かしたことってなかったのか...ヨガだけじゃないですよ、そういう動きするの。背中全体を一枚の板みたいに動かしてたって...そりゃ、リズム、平面になってあたりまえ。変に期待していたから、文句がやたらに長い...