結果  

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FD詳細結果

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FDプロトコル

 

以下、FDの順位です。動画はVPN機能のあるOperaなどで見てください。

 

1  Victoria SINITSINA / Nikita KATSALAPOV  RUS 9 129.11 (70.49 58.62)

 

 

えーっと、これ、テストスケートとほぼ同じプロですよね?テストスケートの動画が消えてしまっているので比較できないのですけど。ターンとか、かえてるかもしれないですが。びっくりです。すごくいいです。スケーターが調子をあげるだけでこれだけちがってみえるのでしょうか。そうですね、一曲目、なんだか空を跳んでるみたいでした。もう疾走感がすごい。変な感想かしら。一そうか、これでもMiStはレベル2です。さらにワンフットでは女子がレベル1、男子レベル2です。ほんと、ミッドラインとかダイアゴナルのステップとワンフットについては、テクニカルにひたすら感心してしまう。ブログ主などスローでみてミスに気が付くか付かないかなのに。そのうちもう少しはわかるようになりたいものです。ジャッジをこの二曲目のいれかわりのところが好きかどうか、評価するかどうかは個人差あるような気がします。前よりも好きだけど、まだ今後に期待のような(笑)テストスケートのときはきわめて冷淡で、ほんとにプログラム変えてほしいと思っていたのですが、まさかこうなるとは。前半は男女別々の振り、後半はシンクロが多いでしょうか。

2 Madison CHOCK / Evan BATES USA 8 124.76 (70.08 55.68 -1.00)

 

うーん、やっぱり面白いプロです。宇宙人との遭遇ですね。前回にくらべても未知との遭遇感がでているような気がします。とおもってたら、あらら、氷にできた溝でもあったのかベイツが転倒してしまいました。もったいない。転倒からよみがえって、手をつなぎなおすまでに少し間が開いたのはほんとにもったいない話。でもエレメンツに入る前だったのはよかったかな。随所に改善点があったようにみえました。ツイズルとか前よりよいと思いません?未知との遭遇感も強まったような気がしました。
 


3 Lilah FEAR / Lewis GIBSON GBR 7 115.48 63.34 52.14

 

 

おお、前回よりずっといいです。躍動感があって楽しい。さらにはこのキンキラ衣装、いいと思いません?ふっふっふ、まるで金メダルの輝き。ここが金はたぶんないですが、それでも、ベスト10にはまちがいなくくる、うまくいけばベスト5,ってかんじですから。アイスダンスってちゃんと衣装衣装したのをきてくれるのもいいなと思います。シングル男子は爪の垢でも飲んでほしい人がいっぱいいますよね。げっ、片足でリフトなんてやってる。さらにはコレオから最後にむかっての躍動感です。さあ、みんなでもりあげるぞ、ってかんじじゃないですか。


4 Marjorie LAJOIE / Zachary LAGHA    CAN 5 112.93 62.59 50.34 

 

前半グループと後半グループのちがい。いろいろあるけど、もうスピードがちがいますよね。とくにここ、もう容赦なしにローテーションリフトでまわすのでもうすごいすごい。あー、現地でみたいなあ。きっと第2Gになると目がさめるような気がするんでしょう。それにしてもすべてにスピードと勢いがあるってなに(笑)男子がよろつたようにみたのは気のせいよね。そうきっと振りにちがいない。今度、また確かめようと思ったのでした。しかし男女ともになんてパワフル。そしてただの力押しでなくて、そのパワーがちゃんと曲表現になってます。すごい!


5 Sara HURTADO / Kirill KHALIAVIN    ESP 6 111.69 59.79 51.90

 

 

スマディアがスケカナでFD115.96だしています。スケアメは115.63です。そして乗りに乗っているかんじ。RDではそれでもウルハリがスペインではリードを保つのか?何て思ってましたけど、これはちがうかも... その前に生命、パワーというかんじのラジョラガなんてみたでしょ。そしたらここには大人のムードで対抗したほしいのですが、なんというかこれ、ってかんじじゃないですよね。冒頭のツイズルとかリフトはよくて、あ、CSよりやっぱりあげてきたんだ、と思いましたが、どんどん尻すぼみになっていく。こういうプロだと息がつまるぐらいぬるぬる濃厚にやってくれないとなんだか退屈かも。趣味の問題だろうか。


6 Kana MURAMOTO / Daisuke TAKAHASHI JPN 4 108.76 60.64 48.12

 

 

うん、去年比ではくらべものにならないぐらい伸びていますよね。去年は落としそうでひやひやしっぱなしだったもの。今はNHK杯にでてもまあ、いいのじゃないの?というレベルになったような気がします。いいと思えるのは距離です。カップル競技は去年からとは思えないぐらいちゃんと距離を保って滑走してませんか。これ、ジュニアとかみてもらったらわかるはずです。JGPSの下位グループあたりを想定していってます。

 

問題はほんとにこれだけの点数の価値があるかです。なにせ、はじめからこの組への注目が大きくて、NHKでもマスコミでもやたらにとりあげていましたでしょ?こういう状況なので、なんだかおかしな点だすのじゃないのという疑惑がぬけない...全体的にすごくあがってるのはわかります。ツイズルでレベル4とってましたが、まあそうでしょう。ワンフットで男女ともにレベル2なのは妙に信頼性が高い評価のような(笑)ダイアゴナルのレベル2は今の時期ならまずふつうです。レベルとるほうがおかしいです。変ないいかただけど、レベル1はちょっと問題だけど、ありえない話ではなく、レベル2なら順調、年末にレベル3,2月3月にレベル4を期待、というかんじでしょう。アイスダンスって、シングルよりはるかによいエッジなのに、認められないのにショックをうけたりしています。

が、リフトの評価はほんとなの?という気が...いや、レベル4でおかしくない難度のものをやってます。それってすごくないですか。昨年あんなにおそろしかったんですよ。問題はそれに付く点数。なにせFDはリフトが3つもありますので。すごくよくなった、でもそこまでGOEつくか?というふうにみえたので。そう、この日本新は素直によろこべないものがあるような気がしてなりません。損ですけどね、そんなふうにみるの。それがわかっていても...


7 Misato KOMATSUBARA / Tim KOLETO JPN 3 104.07 57.99 46.08

 

 

この組、ビザの問題で練習拠点のモントリオールに帰れないなど、いろいろとたいへんだったようですが...果たしてこのチーム、NHK杯に追加で割り当てられてよかったのだろうか?という考えがちらちら。これまでは日本ではリフトは圧倒的にこの組がよく、今年はそれにツイズルが加わったかんじです。解釈というか気合いがはいってるのはRDよりこのFDにみえます。去年もRDよりFDのほうに気持ちがいってるように見えたので、この組のクセなのかもしれないです。FDは好きな曲を選べますが、RDは規定の枠内で選ばないといけませんから、振付師主体で曲が決まるのかもしれません。ただしFDも音楽表現で優れているとは思いません。気合いがはいってるなあ、でとどまります。

PCSの評価もそうなのか、というかんじでみました。カナダイがPCSは48.12でココが46.08... うううん、それだけ差がつきますかねえ。


カナダイ 48.12 
SS 7.85     TR 7.80 PE 8.15 CO 8.15 IN 8.15

ココ    46.08
SS 7.65     TR 7.50 PE 7.85 CO 7.65 IN 7.75

SSはどちらも7点台なのはまちがいありますまい。第2Gが8点台、9点台ですが、このあたりと滑りがちがうのは一目瞭然です。

問題はこの日本の二組がこれだけの差がつくのか、ということ。まあ、SSはいいとしましょう。これも異論あるかもしれないけど。この4人の中では哉中ちゃんに目がいって、そして距離をきっちり保ったというアドバンテージが高橋君にはありました。この点ココはちょっと荒っぽいような。TR、PEで?というかんじはありますが、そう?ぐらい。問題はCOで0.5の差です。そんなにあるように思えなかったけど。そしてINも0.40の差。ココの滑りと音楽表現がそれほどよくないのはたしかで、WCもSS 7.43 TR 7.29 PE7.57 CO 7.61 IN 7.57なんです。ちょっとあがってますでしょ?こんなものだと思います。WCよりツイズルとかいいのじゃないかと。だからココのSSは少しあがりそう。

問題はカナダイです。各項目、ホントにこんなに高いのか。ユーロ解説で気品とエレガンスという最高の褒め言葉でたたえた解説もありましたが... ううううん。私がズエワのバレエプロをそれほど面白くないと思いこんでいるだけなの?PCSはよくわからないということで。もしかしたらこの点が妥当なのかもしれません。あんまり精神的にいい考えではないですが、ちょっとずつあげたのか?という気がしないでもない。

ツイズルはカナダイ8.30、ココ8.44でココが上です。そうでしょう。ココのほうがよくみえました。

問題はリフト

カナダイ
SlLi4 6.22    RoLi4 6.31    StaLi4  6.58    計19.11

ココ
CuLi4    6.40    SlLi4 6.67    RoLi4 6.22    計 19.29

あ、やっぱりココが上にきましたか。これは当然ですね。他をみると、


カナダイのベースバリューが44.33に対してココは44.08

これがまず一つきいた可能性はありますね。TESはカナダイ60.64、ココ57.99。問題はワンフットのレベルですねえ...カナダイOFStW2+OFStM2で6.80、ココOFStW2+OFStM16.40。これだけでは差の説明になりませんが、このワンフットのレベル評価が大きくものをいったのはたしか。このレベル1についてはRDでもあったのですよね。憤慨している書き込みも見かけました。で、自分で見分けられないので、いいかげんなことしかかけないのですが、必ずしもおかしな評価ではない可能性はあると思います。というのが、プロトコルみてもらったらいいのですが、8位のAlexandra NAZAROVA / Maxim NIKITINやSofia SHEVCHENKO / Igor EREMENKOのレベル1はわかるとしても、1位のシニカツもOFStW1+OFStM2と、レベル1なんです。けっこうきびしくテクニカルはみたとも考えられます。

 

参考までに今年のWCのFDのプロトコルみていただけると、ココの点はこんなものか、と思われるかもしれません。今回のほうが点数はあがってます。

 

WCの RD(18位)のレベルみると、
1 CuLi4  2 SqTwL4+SqTwM4  3 1FS3+kpNYYY  4 PStL3+PStM3  5 DiSt2
FD (20位)で
1 CoSp4  2 CuLi4 3 SyTwL4+SyTwM4   4 OFStL1+OFStM2  5 RoLi4 6 ChSt1  7 MiSt1   8 SlLi4  9 ChSl1  10 ChLi1

コロナ禍があったとはいえ、3月の時点でキーポイントにNはのこっていたし、PSt(パターンダンスタイプ ステップシークエンス)はレベル3でとりこぼしがあり、DiSt(ダイアゴナルステップ)はレベル2、OFSt(ワンフットステップ)は女性がレベル1、男性レベル2、MiSt(ミッドラインステップシーケンス)はレベル1です。

つまり、滑りはまだ改善する必要がある、というかんじなんです。これとくらべると、今回のココの成績は別におかしなことはないのか?という気がします。おかしいとしたら、でしょ?

ほんと、なんだかすっきりしないですよね。全日本でやれやれと思わずにいられるといいのだけど。