結果    
1    Anna SHCHERBAKOVA     236.78
2    Maiia KHROMYKH        226.35
3    Loena HENDRICKX        219.05


FS詳細結果    

プロトコル   

 

1 Anna SHCHERBAKOVA RUS 10 165.05 (92.26 72.79)

 

 

あいかわらずですが、この4Fがみとめられてしかもプラスがつくのか、と思ってしまいました。空中は...きたなくはないですが、2年前とくらべたらおちるのでは。なぜ4Tや4Sとばずに4Fだの4Lzだのを女子がとぶのか考えてほしいです。答えは一つしかないはず。4Tや4Sはとべないから。で、4Tはどう考えても4回転で一番やさしいジャンプです。なにせまわるのが一番少なくていいのです。そして男子でも数えるほどしかまともに跳べない4Fや4Lzを女子がとぶのはなぜなのか。どこかをごまかすことで簡単なジャンプにしているから、と考えてうたがってスローかけてみるだけでいいと思うんですけど。もうおりたらOKというのはちょっと。。

とはいえ、SPよりずっとよかったです。ロシアなら多少かわっていても、シェルバコワのもっているロシアバレエ的な要素がでてきてもちっともおかしくないです。つまり彼女の特性がいきるのじゃないかと。さらには、アラブ的妖艶は決してシェルバコワの得意分野でないし、これからもNo.1、といわれることはないでしょうねえ...リーザはもちろん、まだザギトワのほうができそうな気がします。サモドゥロワとか、ウサチェワもたぶん。そうですね、FSならINが9点台にのってきても違和感はありません。だけどSSが9点台にのってこないというのがなんとも意味深な気がします。この試合のジャッジが辛めといえばそれまでだけど。TRはあれだけエテリ組的なすべりしているので、低くみられるほうが変だし、まずまずきれいにやっていましたし。あれが心に響く演技かどうか。それだけです。こんなことかくのは冷静に見てしまったからです。

2 Maiia KHROMYKH RUS 11 154.31 85.77 68.54

 

 


ううううん。いいところはぐいぐい進む推進力。あと、なんとか4Tを2本きめたこと。どうだろ、あれ、認められるべきなんでしょうか。ううううん。そう、すばらしい推進力があります。でも今はまだまだあらっぽい。4tきめて、CCoSpもレベル4と思えば、いきなり3Loでつまずいたり... ぐいぐい進む一方でどこか不安定ですからステップシーケンスでもレベルとりきれなかったり。そう、すばらしい資質がある一方で、まだ完成度が高くない選手といえるのでは。で、エテリ組ですからねえ...なにがいいたいかというと、あそこは成長を抑えるようにダイエットをしていますでしょ?あれねえ...ビタミン剤とかをのませて骨折やらのトラブルを避ける手立てはたててるのでしょうけど。そのやり方がどこまで通用するのかが気になります。というのはフロミフの踏切は甘いようにみえるから。フロミフだけじゃなくて女子は全般に甘いといえそう。体形変化が起こる前は軽くて軽い身体でとべていたのに、変化後はおかしくなりますねえ...真央ちゃんを例にするとわかりやすいでしょうか。はじめてみた中3のときは3Aまわってみえましたが、その数年後はあやしいなあと見るようになりました。プロトコルでURついても、嘆いても不思議には思わなかった覚えがあります。

もちろん、たまにそうじゃない人もいます。たとえばカミラ・ワレリアがしっかりふみきってます。毎回みるたびに体形変化がでてきてるのがわかるのに、ちゃんと跳び続けているのはそのせいでしょう。

フロミフにはそれがないような気がします。15歳最強説になってしまうのかどうかをみたいところです。もってほしいとも思います。だってこの推進力。年月がたてば必ずや洗練が加わりますから、もたもたしなくなってくるのじゃないかな。なんだか今は長所を生かし切ってないかんじ。とはいえ面白い選手がロシアにいるというのはおぼえておいても損はないですね。オリンピック代表でもしかして、というのがあるかもしれません。ただこのとびかただと来年以降はどうなんでしょう。長身なだけによけいむずかしくなりそうな気がしないでもないです。

3 Loena HENDRICKX BEL 12 145.53 74.91 70.62

知子ちゃんのコンボでの回転不足を見届けて、今回もか、などとため息をついたあと、一番力をいれてみてしまったルナ。だって、滑りも表現もよくないですか?少なくとも私は好き。この試合、好調でした。SPについできれのいいすばらしいFSでした。

Andromeda (Psytrance) by Dj Mistrionsx
Spirits by Chronis Taxidis
Lost Dessert by Armand Franquelli, Ezequiel Asencio
Mizmar vs Violin by Hamada Enani
Arabian Night by Zwirek,  Piotr Zwirko

たぶん、聞いた事のない曲のはず。大嘘かもしれませんが。ただまちがいなく、いえるのは、曲が身体にしみこんでいるみたいにみえること。そして音によっってさらにつややかで優雅でありながら力強くみえたこと。そう、女性のつやと強さがそこにあったかな。リーザの色気とはまたちがった魅力でしょう。ルナの表彰台は素直にうれしいです。どうかどうかこの調子を今年はキープしてください。WCはじわじわ順位あげているのです。2017年15位、18年9位、19年12位(ケガした年だったような)そして、21年は5位。そう、ベスト6にはいってきてるんですね。北京でも注目してくださいまし。あ、その前にロステレがありますね。フロミフとは再戦、あとカミラにリーザというおそろしい相手となりますが、このスケーティングならきっとみてしまうにちがいありません。ほんと、ケガがなおってよかった!わあい、PBでました。フィンランディア杯でトータルとFSのPBだしていたのですが、今回はトータル212.07→219.05 SP72.18(2020年CSブダペスト杯)→73.52 FS143.25→145.53 とすべてPBです!今年は好調ですね。

 

関係ないけど、WCのFSはってしまいますね。

 

このクールさと曲がかわってからの変わりようがいいですよね。たまらないものがあります。

ちなみにお兄さんのヨリクはこういう選手でした。いけません、ついみてしまいました。この選手、ジャンプの関係でなかなか上位にはいけませんでしたが、いいスケーティング、質のよい3回転ですばらしい曲表現をやっていました。

 

 



ううう、知子ちゃん...コンボの回転不足が抜けません。それが気になって気になって。全日本ではなんとかぬけてくれるといいのだけど。