JGPオーストラリア杯の結果を受けて、ファイナル進出者が決まりました。
マリニン、ルトフリンが二試合優勝
チュウ、サルノフスキー、ヤブロコフが1試合に優勝
ルヒンが2位以下で最高得点
それに加えて日本選手のワイルドカード
という進出者です。ならべると次のとおり。
イリヤ・マリニン(フランス1&オーストリア優勝)
ゲレブ・ルトフリン(ロシア&ポーランド優勝)
ウェスリー・チュウ(フランス2優勝)
キリル・サルノフスキー(スロバキア優勝)
イリヤ・ヤブロコフ(スロベニア優勝)
エゴール・ルヒン(2位以下での最高得点者)
日本選手のワイルドカード
いいけど、ロシアがいっぱい。マリニンはアメリカ代表とはいえ、母のタチアナ・マリニナはウズベキスタンの代表選手(生まれは ソビエト連邦ノヴォシビルスク)、父のロマン・スコルニアコフもスヴェルドロフスク(エカテリンブルグ)生まれで若いころはロシア代表、その後、ウズベキスタン代表になった選手です。実質ロシアですわね。ですから、7人中、5人がロシア系です。おそらくはファイナルのメダルも2つか3つはロシアにいくのでしょう。
ただ、ロシアにはジュニアでは活躍しても、シニアになるとさっぱりのまま引退、というパターンもあるのです。いや、正確にいうとロシアだけじゃないのですけどね。アメリカもJGPFやJWCの優勝者はどこにいったのだ、という感じがすごく強い。ジュニアで活躍すれば順調にシニアにもやってくる日本のほうが特殊といえます。
ロシアが3つ、といわないのは日本のワイルドカードにかけているからでして(笑)地区予選の成績みても、おそらくくるのはあの選手でしょう。ノーヴィスのころから大物になるにちがいないと勝手に思っています。まあ、オールオアナッシングに近いようなかんじは消えないので、いい波がきたら、という但し書きつきです。
カナダのウェスリー・チュウは将来が楽しみではありますが、まだロシア勢をふりきって、というところではないように見えました。数ヶ月で大化けしてくる可能性もありますけど。特にジュニアは化けます。だけど短期間でそこまでいくのか、というのをちょっと疑ったほうが無難かと。ロシアがいなかったから優勝できたのか、というかんじがちょっとしないでもなかったのです。3試合ぐらいはJGPSもまじめにみてました。そこからさっぱりになったので、こういう記事かいてるわけですけど(^_^;)
それでは各自のSP、FSをはってみましょう。二試合に優勝しているときは、よいほうをとってます。
イリヤ・マリニン(フランス1&オーストリア優勝)
パーソナルベストは以下のとおり。どちらもオーストラリア杯でだしてます。
Personal Best Total Score 245.35 08.10.2021
Personal Best Score Short Program 81.31 07.10.2021
Personal Best Score Free Skating 164.04 08.10.2021 I
ゲレブ・ルトフリン(ロシア&ポーランド優勝) Gleb Lutfullin
ちょっとみにくいですが、PBだした試合が全部ちがうのです。
Personal Best Total Score 231.26 02.10.2021 ISU JGP Baltic Cup 2021
Personal Best Score Short Program 80.13 16.09.2021 ISU JGP Krasnoyarsk 2021
Personal Best Score Free Skating 155.20 02.10.2021 ISU JGP Baltic Cup 2021
ウェスリー・チュウ(フランス2優勝) Wesley Chiu
すべてフランス2でだしたもの。
Personal Best Total Score 217.59 17.09.2021
Personal Best Score Short Program 76.63 16.09.2021
Personal Best Score Free Skating 140.96 17.09.2021
キリル・サルノフスキー(スロバキア優勝) Kirill Sarnovskiy
Personal Best Total Score 216.70 08.10.2021 ISU JGP Cup of Austria 2021
Personal Best Score Short Program 75.20 07.10.2021 ISU JGP Cup of Austria 2021
Personal Best Score Free Skating 144.48 03.09.2021 ISU JGP Kosice 2021
イリヤ・ヤブロコフ(スロベニア優勝) Ilya Yablokov
すべてスロベニア大会でだしたもの。
Personal Best Total Score 231.99 24.09.2021
Personal Best Score Short Program 78.89 23.09.2021
Personal Best Score Free Skating 153.10 24.09.2021
エゴール・ルヒン(2位以下での最高得点者) Egor Rukhin
すべてロシア大会でだしたもの。甘かった可能性はあるかなあ。
Personal Best Total Score 223.29 17.09.2021
Personal Best Score Short Program 78.43 16.09.2021
Personal Best Score Free Skating 144.86 17.09.2021