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アイスダンスRD

詳細結果

プロトコル

 

第1試合で銀メダルだったカナダの    Miku MAKITA / Tyler GUNARAが棄権しました。ケガがあったのかしら。せっかく先週、銀メダルをとったのに。ひどいケガをしたとか、covid関連のトラブルじゃなければいいのですけど。

今回はそれでも、前回の12組から15組と増えて、男子14人を上回ってしまいました。ちなみに女子は23名です。女子が多いのはシニアもジュニアもかわりはありません。

先週はそうも思わなかったのですが、今週は、今年の課題はジュニアは、パターンダンスがブルース、リズムはシニアと同じく


「アーバンダンスリズム」(ヒップホップ、ディスコ、スイング、クランプ、ポップ、ファンクなど)、ジャズ、レゲエ(レゲトン)とブルース

から2つ以上の異なるリズム

となっています。先週はそれほど思わなかったのですが、この課題、ジュニアにはむずかしいかも、と今週は思ってしまいました。滑る速度に自信がないのか、わりとゆったりとしたリズムをえらぶところ多くて、だらっとしてしまうところがけっこうありました。ごまかせないというか。曲えらびと本人たちの技量が必要かもしれません。

 

また、今年のリズムダンスの課題がかいてあるコミュニケーション(日本語版)は以下にあります。けっこうむずかしいです。ひるまれませんよう。本人が毎年ひえっとなってるのでこういってるのですが。

 

 

 


1 Isabella FLORES / Dimitry TSAREVSKI USA 7 60.56 33.82 26.74 

 

アメリカ勢、強いです。この組はキーポイントがわりあいよくできていて、とくに1セクション目は4つのキーポイントがすべてYになってます。これはすごい。すべての課題をクリアしたことですから。2セクション目はNYNTとなってます。課題をクリアできなかったNがふたつタイミングがおかしいTがひとつ。とはいえ半分以上、キーポイントをきりぬけた、とういうのが勝因になりました。アメリカの選手は一戦目のKatarina WOLFKOSTIN / Jeffrey CHENもキーポイントを2BLでレベルをおとし、YNYYとなってますが、キーポイント1はオールYでした。正直、曲表現はきわだってよいと思わなかったのですが、技術的には一番完成度が高かったです。

2 Oona BROWN / Gage BROWN USA 15 59.79 31.13

 

 

最初にみたのは3年前かな。順調にのびていっているのはうれしいかぎり。スケーティングはスピードがあって、こうしたいのだろう、という表現意図も感じることができました。

ただし、リフトをのぞいてステップ、ツイズル、キーポイントと必須課題が苦戦となりました。

とくにキーポイントで大苦戦。

1BLB+kpNNNN
2BL1+kpYNNN

まずNだらけなのは目につきますよね?さらにはレベルが一番下のBとその次に下の1です。つまり基礎点がもうちがってきてしまったわけです。1シーケンス目はレベル4なら5.50だったのが、ここは2.50。きびしいですよね。これがクリアできていれば、まちがいなくここが首位にきたはずです。全体的な能力は群をぬいていました。こまかいところの詰めがまだできていないというかんじです。

ツイズルもおとしてますしね。SqTwW3+SqTwM3 ですので、キーポイントよりもいいですが、男女ともレベル3にとどまっています。

MiSt2(Midline Step Sequence in Hold/Not Touching)もレベル2ですが、これは今の段階ではジュニアはまずとれないので。シニアはキーポイントおとしても、ステップではとってくるときもあるので、こういうところがジュニアとシニアのレベルをあらわすところですね。最もジュニアだって、どの組もJWCまでにレベルをすこしでもあげたいところです。

でも一番みごたえあったのじゃないかな。第一戦をいれても、ここが一番面白かったかと。よかったらごらんください。

 

あとはフランス勢がなかなか個性的で面白かったです。3位の組だけ。

 

3 Eva BERNARD / Tom JOCHUM FRA 13 55.03 30.34 24.69

 

 

 

ここも前にもみたことあるのですが、なにせ前のRDのパーソナルベストが35.61でしたから20点ほどのばしてます。すごい!

ジュニアってこれがあるんですよね。それにしてもこのコロナ禍で、なんとかコツコツと練習してきたということです。特筆すべきは、

 

1BL4+kpYYYY

 

GOEはとれていませんが、レベル4のオールYです。

 

技術的なのびも大きいですが、個性を感じるのが面白い。明らかにアメリカ勢とちがいます。

 

二人とも、フランス南東部のオーヴェルニュローヌアルプス地域にあるヴィラール=ド=ランスの出身で、練習拠点もそこです。山村とスキーリゾートだそう。人口は4,239のコミュニティなんですけど、場所柄なのか、スケート場があるみたいですね。

穴はいっぱいあるし、アメリカ勢とくらべてスケーティングそのものも落ちるのですが、まだまだ伸びるのじゃないかと。