近畿選手権大会のさまざまな演技
https://www.youtube.com/playlist?list=PLfX-xFFd64vc8caykMZZRNIlnfQL7VXl9

ここにアクセスしてもらって、youtubeで直接みると、webでみることができるようです。

全日本への道 (フジスケが提供している地方ブロック情報サイト)
https://ameblo.jp/myra1010/entry-12629548266.html

近畿大会結果サイト
https://www.jsfresults.com/non_responsive_toppage.htm?figure_top.htm%2CNational/2020-2021/fs_j/block5/index.htm

近畿大会はざっといきます。

これまで200点をこえたのは、

中部選手権  山本草太(220.12)
関東選手権  鍵山優真 (287.21)

の二人だけです。

ちなみに昨年の全日本では

男子 13名
女子   2名

が200点をこえています。時期的な問題もあるし、コロナの影響で練習できなかった、というのもあるのでしょう。毎年ブロック大会がどうだったかがすぐにでないのがかなしいですが、時期もはやいし、決してピークはつくってないはず。それはわかっているのですけどね、、、ちなみに女子で200点をこえた紀平ちゃんも新葉ちゃんも地方ブロック大会にはでません。シードですから出場する必要ないわけですが、今年はやはりシードの鍵山君が関東に出場していました。試合勘を保つためかな。

近畿大会では、男女優勝者が200点を超えました。

問題は男子優勝者の友野君のトータルスコア 215.61よりも女子優勝者の坂本さんのトータルスコア218.35が高かったことでしょうか。なにせ女子はPCSがSP0.8,FS 1.6がけですから、1.0と2.0がけの男子より低くて当たり前なんですけど...

原因は友野君がまだ調整段階といえる状況だからでしょう。

SPのほうは動画がおちてないので、プロトコルをみてみると、4T2T,4Sq,CSSp2,CCoSp2,StSq3,FCSp4となっています。qってあんまりないのだろうなんて思っていたのですが、多いですねえ... qがあるとはいえジャンプはまあまあだったようですが、スピンおレベルをこぼしたのがもったいないです。

どうも調整ができていない状況が続いている、というのはFSではっきりします。

FS 129.14 (54.62 75.52 1.00)

4T<<(転倒)  2S  3A+2T  StSq3  FSSp2  2Lo 2S FCCoSp4  3A+1Eu+2S* 3Lz+2T CCoSp3 ChSq1



持ち越しプロだし、もう少しまとまるか、と思ったのですが、表現そのものというよりジャンプがあわないみたいです。転倒した4Tをのぞいて4回転はみな2回転にぬけてますし、セカンドは3Tがはいりません。すべりはまあまあかな。ステップシーケンスはレベルとれてませんが、滑りそのものは悪くなくみえますし、最後のコレオは力をふりしぼったかんじでしょうか。10月30日から11月1日の西日本選手権までにもう少しまとまった形のをみせてくれると思いたいです。

今のままだと圧倒的に鍵山君がよい、ということになりますから。NHK杯、全日本でも表彰台をねらってくるはずです。いや、ともに優勝をねらってくるんじゃないかな。故障でもしないかぎり、今より下がるのは考えられませんので、次は300点ねらいでくるはずです。そうなってくると、友野君も昨シーズン四大陸での251.05以上を狙わなければ、来年のWC代表を獲得できないんでしょう。

男子は4回転とばないと、なかなかシニアで国際試合に派遣はないですが、あと2位の須本君、4回転とべそうな気がしないですね...3Aにしてもジャンプがひくい... 全日本にはいけると思うんですけど、4回転ないのならせめて3Aを確実にとばないとNHK杯では厳しいし、全日本の最終グループむりじゃないかな...羽生君、昌磨君、鍵山君、駿君と毎試合、4回転決めているのいますし、全日本では友野君も少なくとも1本はきめそう。草太君、高志郎君も4回転もってますし。ううううん。4分ころのイーグル、とくにインサイドはあいかわらずいいんですけど...

須本君FS  126.02 (58.36 69.66 -2.00)
さて女子。

坂本さんは、確実に去年よりよいです。トレーナーをつけた、という映像がテレビで流れていました。昨年あれほど気になった上半身と下半身のアンバランスやバラバラ感が、DOIのときには、少なくともSPのときは解消されてみえたのは勘違いでなかったようです。

ただし、ジャンプの回転数は昨シーズンと同じく、やはりあやしくないですか?おととしまで、URとは無縁だった選手ですが、日本人選手、たまにいます。成長期はなんとかのりきってまわっていても、20歳ぐらいでURがめだちだす人って。佳菜子ちゃんとか、あと雅ちゃんもそうじゃないかな。ロシア人がほぼいっせいに体型変化でジャンプがとべなくなっていきますが、日本人って個人差がすごいかも。I. 成長期が始まるととべなくなるパターン II. 15歳まではとべてその後、体型変化で跳べなくなるパターン  III. 19~20歳ぐらいで飛べなくなるパターンとあるような気がします。

近畿大会だけでみても、上の日本女子の成長/体型変化の影響のすべてのパターンがそろってますよ。

おそらくI.は岩野 桃亜ちゃん。ジュニア1年目でJGPSにえらばれたときには、4回転を練習していわれていました。が、実体はそのときすでに3回転でURがでていました。Bとはいえ強化にえらばれていますが、10位ですから、近畿の通過9名にははいらないのでしょう。氷上ばえする選手なので、ジャンプとばずに曲表現に専念できるアイスダンスに転向したほうがいい、と2年程前からずっといってますが、今年もですね。シニアにあがった地方大会で厳しい結果がでました。とにかくジャンプがとべているのをみたことがないので、想像はついたことではあります。なのに強化に押し続けている理由はなんでしょうね。まさかコーチが歌子先生だから、じゃないと思いたいですが。




IIは白岩 優奈ちゃんと滝野 莉子ちゃんですねえ...優奈ちゃんは故障続きで不運な面が大きいですねえ...ねばっていて、昨年は3Aがはいるメドがたったということでした。ところが、そのとたんに病気、故障です。

優奈ちゃんのFS (去年の持ち越し AMEN ) 107.44 (50.44 60.00 -3.00)
3Lz+3T<  3S 3F!<(転倒)  SSp3  ChSq1 2A(堪)  3Lzq(転倒)  2A<(堪) 3Lo+1Eu+2S  FCSp3  StSq3  CCoSp4 



滑りはもしかして前よりいいのじゃないか、という気がします。でもジャンプが問題です。西日本でどこまであげられるのでしょう。今だと全日本はたぶんぎりぎりぐらいじゃないでしょうか。

滝野 莉子ちゃんは2016年全日本ではじめてみたときは、かなり飛ぶ選手がでてきたと思ったのですけど....翌年のJGPSでは一試合は表彰台かざりましたが、そこから全日本とは縁がないです。2017年JGPブリスベン(ブリスベン)を最後にくるしくなっていったかんじです。ちょうど16歳でしょうか。

ただし、今年は復活するかもしれない、というSPはみせてます。SPはセカンドジャンプでURが1つあったものの、60.46で2位。ただしFSではURが4つでて7位でした

FS 104.90 (49.57 55.33)
3F<  2A+3T<  2Lo  CCoSp4 3F<+2T  ChSq1  3S+1Eu+2S  FSSp3  3S<  2A  StSq2  2 LSp4 Joie de Vivre  振付:キャシー・リード

ううん、FSではジャンプは苦戦してますね。低め安定をめざしているのかなあ...通常速度でもURわかりますね。 でも転倒はしてないのは立派かも。彼女、独自の色があると思うんです。全日本でみることができるとうれしいのですけど。どうだろ... ジャンプのURを2~3本、なんとかできればおそらく当確になると思うのだけど...

で、IIIにあてはまるのではないかと疑っている坂本さんですが、演技はSP,FSともにYoutubeにあります。

SP 74.88 (40.48 34.40)
2A 3F3T  cCoSp04  3Lo  FCSp3  StSq4  LSp4


FS 143.47 (74.33 70.14 -1.00)
2A 3F+3T 3Lz 3S< StSq3  CCoSp3 2A+3T+2T  FSSp3  3F! 3S  ChSq1 CCoSp4

昨年より明らかにいいです。去年、あれだけ気になってしかたなかった上半身と下半身のアンバランスが今年は全然ましですもん。トレーナーについでトレーニングした甲斐があったのでしょう。ただ、おととしまで、空中の回転速度が遅いにもかかわらず、URは無縁の人でしたよね?とにかくスピードをだしてすべることができるので、それで得たエネルギーを使って、幅をとんでいるからでしょう。高さはまあ、高い、ぐらいですか?特に高いとは思いません。伊藤みどりさんににているという意見をTwitterなどでみましたが、幅はとにかく高さはまったくちがいます。腰からひざにかけては同等としても、上半身、膝から下の筋力がまったくちがうんでしょう。みどりさん方式で3Aがとべないのはそのせいだと思います。あんな力でとぶやりかたで跳べるのは、特殊といっていいほど強い筋力の持ち主だけですよ。坂本さんでは全然たりますまい。今年/来年、3Aや4回転に挑むのですかね?おそらくURになるはずです。

とはいえ、やはり腰から膝までがとくべつ発達しているのはあいかわらずでしょう。振り回されている感はなくなってきているので、見た目と腕を締めたときの力かげん(回転速度)が影響しているのかも。 衣装の色のせいか、素材のせいか、SPでは気にならないアンバランス(去年のように下半身だけが突出してみえる。正確にいうと腰から膝まで)がFSではきになりますが、そんなのは点数にでないでしょうし。

ともあれ、おととしまで、3回転まではURはない人でした。ところが昨年、回転速度が鈍った→URがでているように見えたのです。その傾向は今年もやはり続いていませんか。とくにエッジ系、2Aのぞいてあやしくみえるのですが... 私、坂本さんのジャンプでは3Loが一番好きだったのですが、前よりもまわれなくなっているようにみえます。マークついてないけど、SPの3Loはqかもしかすると<にみえるのですが... FSはセーフにみえますが、前よりも悪いんじゃないかな。Sは前から苦手でしたよね。今回もURついてます。たぶん今後もつきやすいのでは。特にトウのアシストがないエッジ系がとびにくくなっているのじゃないでしょうか。トウのアシストがつく3Fでqがついているのはなんともいえないです。もしかして解消できるかもしれないけど、3F,3Lz持つ区可能性ありますね...Lzのエッジはこれからも、何らかのマークつくことがけっこうあるでしょう。跳び方かわったようにもみえないし。

スピン、ステップは西日本かNHKあたりでオールレベル4にしてくるのじゃないでしょうか。個人的には、スピン、ステップともあいかわらず情緒/なんらかの感慨をかきたてる表現ではなく、力でふんでいる/まわっているようにみえますが、INで評価がきてますね。うーん、好みの問題かな。身体の上下のアンバランスが改善されたし、アライメントもよくなったようにみえますが、ざっくりいきすぎるというか、あいかわらず勢いだけというか。表現的にはこれまでとあまりかわらないようにみえます。気にならない人もいるんでしょう。ジャッジもわかれてますし。

この構成みるかぎり、狙いは冒頭3Aじゃないのでしょうか。おそらく、やりかたを変えないと無理です。URがではじめているのも、もともと特にはやくなかった回転速度がよりおちたから、という可能性が高いです。2Aと3Aは別物のジャンプですから。2Aは力でまわれても、3Aは力ではまわれますまい。それをやった女子はみどりさんだけで、それを可能にする筋力が坂本さんにはないでしょう。幅はともあれ、高さが全然ちがいます。そしてエッジ系の回転が3回転であやしくなってきていることをみるときびしいのでは。4CCで挑んで<<になった4Tのほうが可能性あるかも。Tってトウのアシストはあるし、下回りやすいジャンプで、昔は男子でも、かなり下回ってとんでいたのを認定していたぐらいです。今の女子4Tもそうですし。うまくいけば認定されるのを跳べるかもしれません。着氷できるかどうかはわからないし、できたとしても着氷率はかなり低いはずです。

つまり、1. 先シーズンよりはだいぶんよく、上半身と下半身のバランスが改善されている  2.回転不足はおそらくでる。とくにエッジ系があやしい。よって、3Aはおそらく難しい と予想します。あたるかな。

河辺愛菜ちゃん

SP  57.92 (30.44 27.48)
ファイヤーダンス  振付:キャシー・リード
3A<<(両足) 3Lzq FCSp2 4 3Lo+3T LSp3  LSp3  CCoSp4


ジャンプが一本しかきまらなかった、それがすべてでしょうか。音楽とぎれてるのでなんともいえないですが、フラメンコっぽくはみえないですね。この曲、そもそもフラメンコ曲じゃないのだからそのほうがいいような気がします。すべりは昨年のいまごろにくらべてだんちがいによくなったようにみえるけど、3Aが安定するのはあるのかな。なにせまわりにくくなる時期ですから。

FS 130.56 (69.76 60.80)
Miracle  振付:ローリー・ニコル
3A<  3Lz+3T  LSp4  3Lo 3Lz+2T StSq2 2A+3T+2T  FSSp3  3F!  3S  Chsq  CCoSp4



3Aが安定するのはあるのでしょうか。だけどあとはまずまず、とびました。ローリー、かなりむずかしいレベルのスケーティング要求してますね,,,いかにものベスティ・スクワットがあります。イーグルは角度を要求したんでしょう。雰囲気はあるようにみえます。音なしですべりだけみてると、今後、でてくるかも、という気がしないでもないです。安定するかどうかでしょうか

びっくりしたのは男子のジュニアに、シニアに行くと思っていた星南君、木科君がはいっていたこと。今年も全日本ジュニアから全日本への道をえらぶんだ...二人ともNHK杯にえらばれているんですけど。近畿大会みたかぎり、かなりきびしくみえます。だいぶん状態あげないといけないでしょう。星南君、SPのスピンはみんなレベル2。大丈夫かなあ。FSでは4Sに挑みましたがUR、3Aは1AにぬけたりURだったりですか。3Lzは!がついたりとかなり問題があります。木科君は3AがURで3Loが<<でコンボならず。FSではセカンドが2Tばかりになって、2Tを3本とんだし、ぬけたし...うううむ。二人ともNHK杯までにあげるしかありますまい。岡山三銃士、なんとかトップクラスで生き残りそうな可能性があるのは、今のところ高志郎君だけですね。うーんn。