総合結果
FS結果
FSプロトコル
全日本への道 (フジスケが提供している地方ブロック情報サイト)
鍵山優真 188.75 (107.59 81.16)
4S+3T 4T 3F! 4S 3A+1Eu+3S 3Lz+3Lo 3A(SO)
1ヶ月足らず前のDOIのときとはうってかわった完成度をみせました。ジャンプがきちんとはいるとこれだけちがうんだ。当たり前といえば当たり前ですが。
シニア譲りと思われる鍵山君のやわらかい膝は、ジュニアの頃から散々書いてきたので、ちがうほうでいくと、
上半身の軸のよさが目に付きました。強いのだけど柔らかい。ツイズルが前よりよくなったような気がするのは上半身のせいかなあ。この上半身は、昨シーズンよりよくなった点かなと。この上半身が4Sの成功率と直接の関係があるのかは正直わからないのですけど。4Sを2本構成にして、4Tは一本だけにしているのは、基礎点が4Sのほうが高いというのがあるのでしょう。それにしても、昨シーズンを通じて安定していた4Tでなく4Sを単独とコンボでとんでます。それも両方ともGOEが3~4がつくでき。そうでしょう。かなりきれいにとんでます。これに4Lo練習してます。まだプログラムにいれられる段階ではなさげですが。
鍵山君のIGS 鍵山君4Lo#鍵山優真 https://t.co/1cSbWOiFBw pic.twitter.com/3tqsPPdssJ
— Aka (@takeyo55098794) August 31, 2020
この練習みたかぎり、それからセカンド3Loみたかぎり、跳べる確率高そうにみえます。次にくる4回転は4Loと考えていいと思うんです。
というのはFとLzのエッジにマークが付くタイプだからです。
今回、3Lzのエッジはしっかりしていました。明確なアウトサイド踏切です。だけど3Fでは!がつきました。
LzでもFでも!がつくというのはちょっと変わったタイプです。たいがいはアウトサイドかインサイドエッジのどちらかが得意で、逆は苦手で!かeがつきます。ジャンパータイプの人はLzが得意なタイプが多いでしょうか。Fよりも高めにとびあがることが多いので。両方ともきっちりわけるているのは紀平ちゃん、ネイサンぐらいだと思います。
鍵山君はもしかすると、将来的にはわけられるようになるかもしれないです。ネイサンとちょうど逆です。ネイサンは直前でアウトサイドエッジとインサイドエッジをわけていますが、鍵山君はアウトサイド/インサイドエッジが直前でフラットにかわってしまいます。助走の軌道でちゃんとなるときもあるらしいですが、今回は助走の軌道はFですので... 今回もFをスローでみてもらえるとわかるのではないかと。
セカンドLoを男子で跳ぶ人増えました。セカンドLoはカート・ブラウニングのお気に入りのジャンプで、よくとんでいたのですが、回転不足判定がきびしくなったからか、男子ではとばなくなってしまっていたのです。身体の重い男子のほうがむかない、といわれていました。3Tにくらべてトウのアシストがないので、当然、回りにくいわけです。
だけど、クラスノジョンとかジュンファンとかがセカンド3Loとぶよういなって、徐々に男子で復活するようになったように思います。昨年までのジュンファンは4回転にコンボをとばないかわりに3-3をセカンド3Loでとんで得点をひきはなされないようにしています。
鍵山君の場合、今のところ4回転は2種類、ということは1本しか4回転はコンボでとべませんのでセカンド3Loという選択になったのでしょう。このFSをみるかぎり、ファーストの3Lzのエッジは明確です。3Lzのほうがさきにマークがつかないようになるのかもしれません。
今回はジャンプをきっちりいれて、プログラムをまとめたかんじでしょうか?ステップシーケンス、コレオはまだこれからというかんじがします。でも、佐藤操先生の振りも昨年までにない動きをいろいろいれてきているので、熟していけば得点を伸ばしていくと思われます。
参考までに書いておくと、シニアのプログラムを昨季は二度すべっています。
全日本
77.41 180.58 計 257.99
4大陸
91.61 179.00 計 231.75
今回、SP 98.46 FS 188.75 です。得点アップの直接の原因は4Sとセカンド3Loです、
コレオはともかく、ステップシーケンスで全日本、4大陸よりおとしているのは分かると思います。レベルがとれていませんので。
SPのステップシーケンス 4.15→4.85→3.38 FSのステップシーケンス 4.15→4.10→3.55 コレオ4.36→4.29→4.83
このあたりがどうなるかをみていきたいところです。このステップシーケンスがよくなってきたころには、PCSがあがってくるはずです。将来的にはSSなどが9点台にいくはずです。さて、どこまで今季いけるかな。
佐藤駿 120.52 (57.68 64.84-2.00)
2Lz!(転倒) 4S 4T 3Lz!(転倒) 3A2T(SO) 1A 3F!
今回、Lzは絶不調だったでしょうか。痛そうな転倒していましたが、だいじょうぶかなあ。本人の言葉によると、
「体力面は大丈夫だったんですけど(4回転)ルッツを狙いすぎて(転倒)…前から転んでしまいました」。リンクに左の股関節を強打し「その後、痛くて思うようにいかなかった」「1本目で跳べなかったのと、今日の調子ならいけるんじゃないかと思って」と4本目で再挑戦。「最近調子が良くない中、朝の公式練習では降りられたので」
この言葉は以下の記事からの引用ですが、きっちりと取材した上でかかれたいい記事でした。
https://www.nikkansports.com/sports/news/202010040000850.html
11月6日~8日の東日本までは試合ないとのこと。「「そこまで試合はないと思うので、来週は4回転を跳ばずに休んで、東日本までに完璧な状態にしたいなと思います」と発言していますので、無理はしないでしょう。東日本、NHK杯、そして全日本での進化をまちたいと思います。
そう、ルッツは絶不調で二回も転倒したわりには粘った演技じゃないでしょうか。4Sはたしかはじめて試合で成功させました。GOE 3が3人、2が1人、0が1人のばらつきはおっと、というかんじだけど。プラスつくと思いますが。3はいかないような気もします。4Tは安定度はそれほどないですが、よいときは+3ぐらいつくのでは。今回はまずまずのをとんだようにみえます。練習時に調子がよかったのと、本番での2本目、3本目の感触が全体としてよかったのでしょう。だから4本目で4Lzに再挑戦したんですねえ。大きなケガでなさそうなのでよかったです。くれぐれも用心してくださいね。!がどちらもついているところをみると、Fのエッジの矯正の影響をうけている可能性もあるのかも... もともとFにマークが付くタイプです。転倒二回で二回目はかなりひどい状況だったことを考えると、スピンやステップがよくなかったのは今回はしかたないかも。
だけど面白いプロに見えます。物語をつむぐのではないでしょう。それはSPにもってきたかんじです。完成すれば、エネルギーで圧倒するプロになるはず。
ステップの難度が昨年と段違いに高いです。リンク横を端から端までつかいきるのはステップシーケンスの要件ですが、それを直線にやらないで曲線で波線みたいなかんじですすんでます。これだけで難度がアップするはずだけど、そこに去年までになかった動きがいろいろはいってます。これは滑り込めば面白いはずです。波が複数押し寄せてだんだん大きくなるみたいになるんじゃないかな。コレオはああいう振りなのかしら。失敗したようにみえましたが、マイナスはついてないですね。ともあれ、ステップシーケンスでうねりをつくって、コレオでがん、とアクセントつけてそのままCCoSpに勢いよくなだれ込む、という流れでしょうか。この通りでも面白いだろうし、全然予想をくつがえしてくれてもかまわないです。
ともあれ、この大会はルッツの不調がSP、FSともに目立った試合でした。次を期待したいです。期待できるだけのものはみせてくれたと思うので。
佐藤駿ほろ苦シニアデビューも4回転成功に好感触 https://t.co/eYqaxmRKiX
— 日刊スポーツ五輪 (@nikkan_Olympic) October 5, 2020
関東選手権🍁シニア男子
— 【公式】フジテレビスケート (@online_on_ice) October 4, 2020
2人揃ってシニアデビュー🎊
とにかく凄かった👏鍵山優真選手🗝SP&FSを見事に揃え😳高得点で初優勝🎊
佐藤駿選手は4Lzに2回トライ🔥ナイスガッツ見せました💪
試合が終わればいつも通り仲睦まじい2人😍
これからも期待です🥺✨#figureskate #フジスケつたエール #ゆましゅん pic.twitter.com/JgWr6Y02vq